登山で私が恐れているのが「怪我」です。
ほとんどの山行をソロで行なっているので、怪我は絶対にしないように安全第一を心がけております。
怪我をして動けなくなってしまえばそれはもう「遭難」ですし、動けるような怪我で下山できても、痛みがひかなかったり治療が長引いたりすれば山に行けないこともあり得ます。
経験がある方は多いと思いますが、少しブランクが開いた後で登山をしてみるとびっくりするぐらい疲れたり、後日大変な筋肉痛に襲われたりします。
そう、どんなに体力があっても少し山に登らないでいるとすぐに筋力や心肺能力は衰えていくのです。
私にとって山登りはもはや趣味というよりも、健康増進や心身鍛錬のためのライフワークと化しております。
そのために住まいも山のすぐ近くに引っ越し、今では週に2~3回は山に登っています。
近くの小さな裏山も含めたらほぼ毎日登っているといってもいいでしょう。
そんな私が怪我して山に登れなくなるのはもはや死活問題に近いのです。
そして私も山登りを始めて7年以上が経ち、使用する装備も固まってきました。
今の装備品はできるだけ怪我に繋がりにくいサポート性の高いものが中心となっております。
そんな装備品を同じように安全第一で怪我や痛みなく登山をしたいという方に向けて紹介していきたいと思います。
目次
普段山に行く時の装備品
靴
一番重要だと思っているのが靴です。
色々試しましたが今よく使っているのはクッションやサポートが高めのトレランシューズです。
登山靴の方が安全なんじゃないの?
と思われる方もいるでしょうが、トレランシューズの快適さを知ってしまったのでもう登山靴には戻れないのです。
私は長距離を歩くことが多いですし、走れるところは走りたいので登山靴よりもトレランシューズの方が私の山行にあっているということもあります。
今メインで使っているのはこちらの二足です。
ザック
ベースレイヤー
アウターは特に毎回決まっているわけではないのですが(ただし夏でも全て長袖であることにこだわっています)
ベースレイヤー(肌着)は毎回こちらを着用しております。
下着
以前、山行中に股関節が痛くなってから導入したのですが、がっちり股関節周りを固めてくれるのでこれを着用するようになってから股関節が痛むことはなくなりました。
かなりタイトではありますが、吸汗速乾なので普通の綿の下着よりも快適です。
スポーツタイツ
タイツは足上げがしにくい、暑苦しいなどの理由から履かない人も多いようですが、私は必ず履くようにしております。
なぜなら山では毒虫や棘のある植物、うるしなどかぶれる植物が存在しているからです。
筋疲労を抑え、怪我に繋がらないようにするという理由もありますが、一番は虫や植物から肌を保護するのが目的です。
それなら長ズボンでもいいんじゃないの、と思われたかもいるでしょうが長ズボンだとどうしても隙間が生じてしまいます。
その隙間からヒルやマダニに侵入されて被害にあう可能性もあるのでタイツの方がいいのです。
私はCW-Xから出ているこちらのタイツを愛用しております。
サポーター
私は一度捻挫をしてから足首用のサポーターを着用するようにしております。
一度捻挫をすると癖になると聞いたことがあるので、捻挫の再発を予防する目的で使用しております。
このサポーターのおかげか、足首を捻ることがあっても痛みはほとんど出ずにすんでおります。
手袋
私は基本的に山では肌を出さないようにしているので、夏でも手袋は必ず着用しております。
転倒時の衝撃吸収や擦りむきなどを防ぐ目的です。
着用しているのは安物ですが、耐久性にも難はなく問題なく使えております。
サングラス
意外とサングラスを着用していない方が目立ちますが、山にサングラスは必須アイテムだと思っております。
登山道によくある突き出た枝などの障害物から目を守るため。
そして何より目に紫外線を入れないためです。
紫外線は疲労の原因になりますし、山の紫外線は下界より強いです。
そのため、眩しくて目を細めている方をよく見るのですが、そういった方を見るたび
「サングラスをした方がいいですよ!」と声をかけたくなります。
サングラスをした方がずっと快適です。
今使っているのはこちら。
軽量かつクリアな視界が確保でき、長時間かけていても全く目が痛くならない点が気に入っております。
デザインもよし!
ツエルト
まだ使用したことはあまりないのですが、ビバーク時の必須アイテムです。
頭からすっぽりかぶれるので、風が強い時に防寒具がわりに使用したり、雨具としても使える万能アイテムです。
自然の脅威から身を守るためのお守りとして常に携行しております。
救急セット
こちらもソロ登山者は特に必須なアイテムです。
安全第一に行動しておりますが、それでも怪我をするときはあるかもしれません。
そんなとき自分で対処するためには救急セットが必須です。
もちろん、ただ持っているだけでは意味がないので内容を把握してそれぞれの使い方もマスターしておく必要があります。
幸いまだ使用したことは一度しかありませんが(ヒルに吸血された時にガーゼや絆創膏などを使った)こちらも必ず携行しております。
ヘッドライト
こちらも持っているだけであまり使う機会がない、という方が多いのでは?
私もそうだったのですが、最近はナイトランする機会が多かったので新たにもう一つスペックの高いライトを導入してみました。
それがこちら
フェイスカバー
繰り返しますが、私は山では出来るだけ肌を出さないようにしております。
その方がかえって快適だからです。
ですからこちらのフェイスカバーも愛用しております。
帽子+バンダナ
頭部ですが帽子とバンダナを組み合わせております。
帽子は転倒時の衝撃を緩和する目的もありますが、蜘蛛の巣対策としても有効です。
蜘蛛の巣って髪にからむと本当に取れにくいし、気持ち悪いんですよね・・・
バンダナは汗止めに使っていますがいざというときは破って三角巾にしたり、止血にも使えたりするのでこちらも必須。
また、耳も覆い隠せるので寒い時にも便利です。
ちなみにフル装備だと顔まわりはこんな感じになっています笑
ストック
ストックも使う人と使わない人とで分かれると思います。
ですが使わない人でもいざという時のための「保険」として導入してみてはいかがでしょうか?
足を怪我した時にストックがあるとないとではやはり大違いだと思うんですよ。
ストック使用者はわかると思うのですが登りも下りもストックがあると歩きやすさも、疲労感も全く異なりますからね。
どこか足を痛めた時の杖代わりにも十分なります。
また、ビバーク時にはツエルトとストックがあれば設営もできます。
私は軽量かつ、丈夫なシナノのトレランポールを使っています。
熊よけスプレー・熊鈴
熊よけスプレーは持っていない方が多いと思います。
多分熊がいるとはわかっていても「熊なんか会うわけがない」と思っている方が多いと思うんです。
私も心のどこかでそう思っていたのですが実際遭遇してしまいました。
ですので熊よけスプレーも持っていった方が安心・安全です。
実際に試してみた方はほとんどいないようですが、その効果は確かなものがあるようです。
熊鈴についての効果は色々言われておりますが、熊に自分の居場所を知らせ鉢合わせを防ぐ効果はあると思います。
鉢合わせしてしまった場合は、自己防衛本能から攻撃にうつることが多いようですので鉢合わせを避けるためには熊鈴もあった方がいいと思っております。
熊に襲われればそのダメージはかなり大きいはずですので、特に私のようにほとんど人が歩かないようなマイナーなコースを歩くような方は携行した方が安心です。
プロトレック
登山の必須アイテムといえば地図ですがこちらのプロトレックはGPSを内蔵しているので地図アプリをオフラインで表示できるので、地図として利用しております。
もちろん、そのほかにもスマホ・紙の地図と地図は三つ携行しております。
地図は命綱のようなものですから二つぐらい予備が欲しいのです。
とはいっても普段はプロトレックの地図に頼ることがほとんどですね、とにかくすぐに確認できて便利なので。
緊急時の薬など
特に長距離を歩いていると摩擦によるスレや豆などが起きやすくなります。
そうなるとあとは痛みとの戦いとなり、せっかくの山登りが苦しいだけのものとなってしまいます。
そんな摩擦による怪我を事前に防ぐため、塗っているのがこちら
ワセリンに比べ、汗に強く長時間効果が持続するのがとてもいいところです。
また、登山時に起こり得る筋肉痛、頭痛などの多くの痛みに対応できるロキソンにも携行しております。
幸いまだ使ったことはありませんがこれもあるとないとでは安心感が違います。
まとめ
とりあえず私の普段の山行では欠かせないアイテムはこんな感じです。
とにかく重視しているのは「怪我をしないこと」なので装備品もサポート性の高いものばかりです。
そのためか登山時にありがちな「捻挫」や「膝の痛み」などのちょっとした怪我はしなくなりました(以前はあったのですが・・・)
登山は他のスポーツと比べても怪我をするリスクも高いと思うので(場所が場所だけにちょっと転倒しただけで大怪我に繋がりかねない)やりすぎるぐらいがちょうどいいと思っております。
ですがこれでもまだ完璧ではないと思うので、今後も必要に応じてアップデートしていくつもりです。
みくぞう
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