高水三山 初心者お断りの神塚尾根を使って登る

神塚山

高水三山に行ってきたのでレポします。

高水三山について

高水三山とは御嶽渓谷の北岸に位置する「高水山」「岩茸石山」「惣岳山」の総称です。

これらの山々は狭い間隔に位置しているので三山を合わせて気軽に縦走することができます。

また、アクセスがよくJR「軍畑駅」「御嶽駅」からバスやタクシーを使わずにアクセスが可能となっており、車を持たないハイカーでも安心して登山できます。

特に御嶽駅から登山口までは非常に近く、駅から徒歩数分で登山道へとアクセスすることができます。

いずれも標高800に見たない低山で中腹には歴史ある寺社や開けた展望などが楽しめ、奥多摩の中でも人気のあるコースです。

登山初心者にもうってつけで、縦走初心者にもおすすめできるコースです。

そのアクセスの良さとちょうど良い強度から私は何度も訪れているコースですが、今回は趣向を変えて登りは「神塚尾根」というバリエーションルートを使ってアクセスしました。

神塚尾根はかなりの急登が連続して出てくる尾根ですので初心者向けではありません(特に下りで利用するのは初心者にはおすすめできません)

が、踏み跡はしっかりしているので何度もいかれていていつもとは違うルートにチャレンジしてみたいという方にはオススメのルートとなります。

アクセス

公共交通機関

高水三山の一般登山道のアクセスだと、お伝えした様に軍畑駅か御嶽駅からのアクセスとなるのですが、神塚尾根は川井駅からのアクセスが最短となります。

マイカー

御嶽駅の近くに御岳交流センター有料駐車場があります。

下山後は軍畑駅から電車で御岳駅まで戻ります。

川井駅からスタート

まずは車道を歩いて神塚尾根の取り付きへとアクセスします。

車道

ここが神塚尾根の取り付き・・・と思いきや違ったようです。

私はここから強引に登ってしまいましたが、あとで調べてみたところ消防団倉庫を左折し林道を少し進んだ先に正規の取り付きがある様です。

ですのでここは参考にしないでください。

 

しばらく急斜面を登り、強引に尾根に取り付きました。

やや荒れてはおりますが道筋ははっきりとしております。

神塚尾根

神塚尾根は登りで使う場合は道迷いの心配は少ないと思われます。

神塚尾根

基本は尾根に忠実に行くコース。

ですが冒頭でも少し触れましたが、とにかく急登が多いので体力的には大変な尾根です。

神塚尾根

途中、低山にはおなじみの鉄塔もあります。

ですが展望が開けたところは残念ながらありません。

鉄塔

地味ですが奥多摩らしい植林の道を進んでいきます。

ヤマレコなどを見るとそれなりに歩いている人はいるようですが、当日はこの尾根では誰ともすれ違いませんでした。

神塚尾根

神塚山山頂

そして神塚尾根唯一のピークである神塚山に到着です。

ここまで急登が続いたのですでにバテバテ。

神塚山山頂は何もなく、山頂名が書かれた小さな杭があるだけでした。

神塚山

神塚山を過ぎてからが今回の山行のハイライト。

急登ってなかなか写真では伝わりづらいのですが、ここの急登は写真でもはっきりと見てとれるのではないでしょうか。

壁のような急登で木や岩につかまりながら登っていきました。

登りは体力があればなんとかなりますが、ここを下るのはとても怖そうです・・・

バリエーションルートは下りで使うと難易度が一気に増すところも多いですがここ、神塚尾根もそうだと感じました。

疲れますが神塚尾根は登りで使うことをおすすめします。

急登

惣岳山山頂到着

壁のような急登を登り切ると惣岳山山頂に到着です。

ここからは一般登山道となります。

惣岳山

山頂の神社は相変わらず金網に囲まれておりました・・・

惣岳山山頂からは景色は望めませんが、広いので休憩には適しております。

神社

こちらは惣岳山から少し下ったところにある岩場です。

結構急なので侮れない岩場です、特に下りで利用する場合は慎重に降りて行きましょう。

岩場

そして久しぶりに訪れてみると伐採されて景色が開けたところがありました。

伐採地

以前は右側も植林の木々に覆われていて展望がきかなかったのですが、今はとても眺めがいいです。

こういった変化があるのも山のいいところです。

伐採地

岩茸石山までは小刻みなアップダウンがありますが、岩茸石山山頂手前で急登が出てきます。

が、神塚尾根の急登に比べればたいしたことはありません。

急坂

岩茸石山山頂

岩茸石山は高水三山の中でも一番オススメの山頂です。

岩茸石山

なぜならご覧の通り、非常に開放感のある素晴らしい山頂だからです。

冬の空気が澄んだ日に訪れたので、特に展望は良く感じました。

山頂からは奥武蔵の山々、川苔山、鷹ノ巣山、雲取山などが見れました。

晴れていれば超気持ちの良い山頂ですのでここで休憩をとるのが一番おすすめですね。

岩茸石山

そして岩茸石山からほどなくして高水山、常福院へといたります。

高水山へは尾根伝いの植林のあまり面白みのない道ですが、歩きやすくはっきりした道ですのであっという間に到着します。

高水山山頂は先の岩茸石山とは違って展望のきかない地味な山頂ではありますが、ベンチなどはあります。

そして山頂よりも見て欲しいのがこちらの常福院です。

高水山山頂

開創は9世紀(801年~900年)の頃とかなり古く、西多摩・日原の大日如来窟で修行した智証大師が、高水山で降魔の修行したとされております。

山の中にあるとは思えないほど立派な寺院で一見の価値ありです。

常福院

こちらの建物も雰囲気があってかなり良い感じです。

装飾も細部までかなり凝っております。

常福院 常福院

下山は通常、軍畑駅へと向けて降りるのが普通ですが私は青梅丘陵もセットで行きたかったので林道をえて上成木方面へと進んでいきます。

青梅丘陵

こちらのルートは初めてでしたが普通に整備されており、歩きやすかったです。

林道

途中で林道に合流しましたが、舗装されていないオフロードなのが嬉しいところ。

林道

ここからまた山道に入ります。

標識

こちらも良い感じで迷いやすそうなところも危険箇所も特になし。

トレイル

そしてここから青梅丘陵に突入です。

その時の記事はこちら。

雷電山

青梅丘陵ハイキングコース 舐めてかかると危険、意外とハード

2020年1月17日
青梅丘陵

まとめ

高水三山のことは知っていても神塚尾根は初めて知ったという方も多いのではないでしょうか?

神塚尾根は強度高めなハードな尾根で、常に心拍数上がりっぱなしでした。

ですが行き慣れていた高水三山でもとても新鮮で楽しめました。

しかしお伝えした様に登山初心者向きではありませんので、初心者の方は素直に一般登山道を利用しましょう。

高水三山は今回紹介した神塚尾根意外にも魅力的なバリエーションルートが複数ある様です。

これらを組み合わせればより飽きることなく山を楽しめると思います。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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