私は一般登山者がまず足を踏み入れないような藪山、破線、バリエーションルートを好んでいくので常に覚悟はしておりました。
いつか遭遇してしまうんじゃないのかな〜〜〜と思っておりましたがついに遭遇してしまいました。
ではその時の私の装備や出会った時の状況、などを事細かにお伝えしていきたいと思います。
目次
時期は?
8月の中旬でした。
夏真っ盛りの時期ですね。
ツキノワグマだと思いますが、ツキノワグマの事故が増えるのは5月、10月だそうです。
場所は?
南アルプスの御所山を少し過ぎたところでした。
この山の名前を聞いても「どこだよ」となる方が多いと思いますのでより詳しく説明すると御所山とは鳳凰三山の登山口である青木鉱泉から登れる山です。
ただ、破線ルートとなっており登る人はほとんどおらず、コースとしても整備されておりません。
つまり一言で言うならばいかにもクマが出そうな場所だということですね。
登山者の多い一般登山道でも出る可能性はありますが、人もあまり通らないマイナーコースの方が遭遇する確率はやはり高いでしょう。
遭遇した具体的な場所はこちらです。
被害は?
幸いにも私を見てすぐにクマは逃げ出したので、被害はありませんでした。
襲われないようにするための対策は色々と言われておりますがどれも絶対、と言い切れるものはありません。
例えば子離れの時期、母親は子熊に野生化訓練をします。
自分一人でも生き抜いていけるように、野生動物を襲ったりする訓練をするわけです。
そんな野生化訓練の場に人が運悪く入り込んでしまうと、たとえ熊鈴を持っていようがむしろ逆効果になってしまうということもあるそうです。
ですから被害に合うかどうかは運によるところも大きいのですが、今回は運が良かったということでしょう。
熊鈴は?
熊筋はもちろんつけていました。
熊鈴の効果は賛否ありますが、襲われた方の多くは熊鈴を持っておらず、至近距離で熊と遭遇してしまったため、驚いた熊から攻撃を受けております。
熊に自分の位置を知らせる上ではやはり熊鈴は一定の効果があると私は思っております。
今回、自分と熊との距離は30メートルほどだったと思いますが、もし熊鈴を持っていなければもっと至近距離で遭遇してもおかしくなかったので、やはり熊鈴を持っていて良かったと思っております。
遭遇した時の対応は?
自分は「何もしませんでした」
傘を広げる、話しかける、両手を広げて自分を大きく見せる、目を見てゆっくりと後ずさりする
など色々と遭遇した時の対応は言われておりますが、熊は私を見て驚いて逃げてしまってのでそのような対応をするまでもなかったのです。
何もしなかったというよりはすぐに熊は逃げてしまったので、何もできなかったといったほうが的確かもしれませんね。
ですが自分も「あ、熊だ」とわりと落ち着いてその現実を受け入れることができました。
日頃から「いつ熊と遭遇してもおかしくはない」と遭遇した時のイメージトレーニングをしていたのでそれが功を奏したのかもしれません。
もっとも、クマがこちらに突進してきたなどしたら冷静に対応できたかどうかは定かではありませんが・・・
熊と遭遇した時刻は?
熊と遭遇した時刻は午前10時過ぎでしたね。
熊は早朝と夕方に活動するのでその時間帯に山に入るのは避けるべきと言われておりますよね。
ちなみに夏の熊の活動時間帯は朝4時~7時、夕方5時~9時だそうです。
午前10時は夏の熊の活動時間帯を過ぎておりますが・・・まあ必ずこの活動時間帯を厳守しているわけではないと思いますのでそういうこともあるのでしょう。
装備は?
クマ対策として必須なクマスプレーはその時は持っておりませんでした。
ですが唯一、クマが嫌がりそうなもので心当たりがあるのが「サングラス」です。
というのもこちらの本で熊は「光るものを嫌う」とあったので、もしかしたらサングラスに驚いて逃げたのかな?と考えております。
熊の数は?
驚いたことに二頭いました。
おそらく親子だったと思います。
子連れの熊に遭遇したら、親熊は子を守るため逃走するよりも攻撃に移る、と聞いていたので襲われなくて本当に良かったです。
ちなみに親グマの襲撃はほんの数秒で終わる場合が多いようですが、子グマはしつこくくいつき、顔や足に深い傷を追うこともあるそうですので、たとえ子グマだとしても油断はできないというわけです。
まとめ
熊は一瞬で逃げてしまったため、その時はなんとも思わなかったのですが後になってじわじわと恐怖がやってきております。
あまり意識しない登山者の方も多いと思いますが、熊は結構身近なところにいるのだな、と改めて思い知らされました。
「自分は人気のある一般登山道しか歩かないから関係ない」とは思わないほうがいいです。
なにせ同じ南アルプスで言えば北岳山荘近くにも出没したようですし、一般登山道の夜叉神峠近辺でも目撃情報があります。
ですのでどんなルートを歩くにせよ、何らかの熊対策はしたほうがいいということです。
とはいえ、「対策って具体的に何をすればいいんだよ!」という方も多いと思いますが面白い情報を仕入れました。
こちらの雑誌の山の危険生物特集でクマも記載されていたのですが

みくぞう

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