八王子にある城跡、浄福寺城跡(千手山)のレポです。
目次
浄福寺城跡(千手山について)
1384年に大石信重によって築城されたお城ですが、1590年、豊臣秀吉による八王子城攻め、落城とともに浄福寺城も落城され今に至ります。
標高は360mと低いですが、曲輪、堀切や土橋,虎口, 土塁のなどが現在も残っております。
アクセス
高尾駅北口から西東京バス恩方事務所行きに乗車。
恩方事務所バス停にて下車です。
時刻表はこのような感じです。
恩方事務所バス停からスタート
バス停から陣馬街道を歩いて3分ほどで、登山口のある浄福寺に到着します。
こちらが浄福寺です。
標識が大きく出ているので、すぐにわかると思います。
浄福寺は真言宗智山派の寺院です。
綺麗で大きなお寺でした。
浄福寺城跡への取り付きは浄福寺横の墓地にあります。
白山大権現の横から登山スタートです。
登山開始
こちらが登山道です。
お地蔵様が並んでおり、霊山のような雰囲気を醸し出しております。
マイナーな山なので荒れているかな、と思いきや以外にもしっかりと整備されておりました。
マイナーではありますが、お城や歴史好きな方は結構訪れているみたいです。
こちらの階段を上ると観音堂があります。
なかなか大きな観音堂です。
そしてこれまでは比較的緩やかな登りでしたが、観音堂を過ぎてから本格的な登りとなっていきます。
近くの八王子城とはまた違った雰囲気のある城山です。
浄福寺城跡(千手山)山頂へ
こちらが山頂です。
以外と早く山頂までついてしまいました、浄福寺から15分ほどです。
山頂部分は二重の曲輪となっており、三角点もあります。
金毘羅宮とセットになっている三角点は結構珍しいと思います。
ですが山頂標識は確認できませんでした。
下山はきた道を引き返しても良いのですが実は恩方第一小学校へと抜けるルートも存在しております。
以前はそのルートを登りとして利用しました。
こちらはやや荒れているところもありましたが、道ははっきりとしており以外と人が立ち入っている形跡もありました。
ですがこちらのルートの方が距離的にはやや長いですね。
こちらのルートには朽ち果てたお堂がありました。
さて、そして実は浄福寺城跡から西にも尾根が伸びており、そちらには二つのピークも存在します。
本格的な山登りをしたいという方はこちらの西の尾根(通称、千手尾根)を縦走しましょう。
千手尾根縦走開始
浄福城跡から先、まずやってくるのが急な下り。
写真は下りきったあとに見上げて撮影したものです。
そして一気に道が不明瞭になっていきます。
マーキングはあちこちにありますが分岐も多く、標識もないので浄福寺から先は地図必須です。
景色は全く期待していなかったのですが、以外にも伐採されており景色のいいところがありました。
この付近はひらけていてとても気持ちがいいです。
ですが伐採エリアはそう長くは続かず、すぐにまた森の中へ。
小津峠。
千手尾根の数少ない標識の一つ。
小津峠を過ぎてからは道が徐々に荒れていきます。
当然すれ違う人も誰もいませんでした。
迷いやすいであろうところには一応、とうせんぼもしてありました。
そして徐々に草木が生い茂っていき・・・
藪をかき分けながら進むことになります。
行った時期が7月中旬ということもあり、とにかく藪がひどかったです。
この付近が第二ピークである「天神山」であるはずなのですが、標識は見当たりませんでした。
興慶寺山山頂へ
ですが第三ピークにして、千手尾根最後のピークである興慶寺山には標識がありました!
しかし景色はもちろん、ベンチも何もありません。
地図にない道なので当然といえば当然です^^;
興慶寺山をすぎると藪も落ち着いていき、いい感じの道になります。
ゴールである力石峠が見えてきました
下山
なんとか下山しました。
ちなみに帰りのバスはというと、力石峠から夕焼け小焼けの里方面へと歩いていくとこちらの宮の下バス停へと到着します。
宮の下バス停から高尾駅まで戻れます。
まとめ
浄福寺城跡(千手山)までは軽いハイキングとして楽しむことができますが、その先の千手尾根は一筋縄ではいかない尾根でした。
細かい分岐が多いので終始、地図を見ながら進む必要があり、藪が生い茂っている時期は藪をかき分けながら(中腰や匍匐前進でないと進めない箇所も・・・)歩くことになります。
これを楽しめるかどうかはだいぶ個人差があると思いますが^^;
探検が好きな私としては結構楽しむことができました。
標高は低いのにかなり山深い感じがして、人の気配が全くしない静かでワイルドな感じがたまりませんでした。
一概にお勧めはできませんが地図読みの訓練や、藪山が好きな方はかなり楽しめる尾根だと思います。
みくぞう
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