山梨県の乾徳山のレポです。
目次
乾徳山について
奥秩父山塊に位置する標高2031mの山です。
登山口からの標高差は1201m、かなり登りごたえのある山です。
樹林帯、草原、岩場、鎖場、と次々と景色が変わっていき山頂からは南アルプスや奥秩父山塊、富士山の大展望が見られることもあり、昔から人気のある山梨百名山です。
私は一度山頂を踏んだことはあるのですが、その時は西沢渓谷から黒金山を経由して縦走してくだりで利用したので一度麓からしっかりと登ってみたくなり、行ってみることにしました。
その時のレポはこちらです。
アクセス
公共交通機関
最寄駅はJR塩山駅。
塩山駅前のバスロータリーから「西沢渓谷行き」バスに乗車し、乾徳山登山口にて下車。
乗車時間は32分ほどです。
マイカー
登山口バス停に隣接して約15代収容可能な無料駐車場があります。
写真もとってきました。
こちらがその駐車場となります。
私が訪れたのは平日ですが、さすがは人気の山だけあって結構うまっておりました。
マイカーでいくのであれば出来るだけ早い時間にいかないと駐車場は埋まってしまう可能性もありそうです。
乾徳山の位置はこちら。
ベストシーズン
4月から11月にかけて
岩場があるため、降雪すると難易度が一気に増すので冬場は上級者向きです。
ちなみに私は7月下旬の夏真っ盛りの時期に訪れましたが、標高の高い山ですので夏でも下界の蒸し暑さとは無縁で快適で涼しい山登りが楽しめました。
塩山駅からスタート
乾徳山に限らず、西沢渓谷や大菩薩嶺などの登山の起点となる駅なのでなんども利用しているおなじみの駅です。
ちなみに私はマイカーを持っていないので、自転車を輪行して登山口までアクセスします。
縦走する時は邪魔になりますが、今回のように縦走しない場合は自転車も強力な登山の足になってくれます。
車と違って維持費はほとんどかからないし、全身を使う有酸素運動になるのがいいところだと思っております。
私のブロンプトンは非常にコンパクトかつスピーデイーに折りたためるので、輪行向きの自転車です。
需要はあるかどうかわかりませんが、ここからは自転車での乾徳山までのアクセスを紹介します。
乾徳山までは基本ずっと登りですがはじめはゆるやかな登りです。
途中でフルーツラインという道を走ります。
ここは比較的フラットで交通量も多くはないので、快適に走れました。
フルーツラインという名前だけあって両側には桃の木やぶどうの木がたくさんなっておりました。
フルーツラインからは人気のさらに少ない林道へ。
ですがここから急勾配になっていきます。
乾徳山登山口のバス停までつきました。
ですがきつい登りと暑さのため、すでにバテバテに・・・
途中にあった無料休憩所で一休み。
ここではありがたいことに無料で湧き水がいただけます!
かけながしの冷たく、美味しい湧き水です。
湧き水をがぶ飲みして生き返りました!
道満尾根から登山開始
乾徳山の登山道は二つありますが、私は前回下りで使った道満尾根から登ることにしました。
自転車を近くにデポってから登山開始です。
こちらが道満尾根の取り付きとなります。
はじめはゆるやかな登りの樹林帯が続きます。
舗装路は暑かったですが、森の中に入ると涼しく心地いです。
ですが徐々に傾斜はきつくなり、岩も出てきます。
道満山山頂到着
道満尾根にはちょっとしたピーク、道満山があります。
山頂には展望0ですが、ちょっとしたベンチがあるので、休憩には最適です。
道満尾根をすぎるとようやく平坦なところも出てきました。
道満尾根は利用する人はあまりいないようですが、分岐も少なく標識もしっかりとあるので道迷いする心配はほとんどないと思います。
こちらの分岐、そのまま月見岩を目指した方が山頂に近いのですが、水場によりたかったので高原ヒュッテ方面へと向かうことにしました。
高原ヒュッテへと続く道は、非常に明瞭でいい感じのトレイルでした。
水場はこちらの分岐から徳和方面へと向かった先にあります。
上の標識から10分もかからずにたどり着けました。
夏場でもドバドバと豪快に掛け流しにされており、非常に冷たく美味しい水場でした。
水を補給したら再び、山頂に向けて進みます。
するとここで鹿の群れに遭遇です!
人にはかなり慣れている様子でした。
ですが近づこうとするとすぐに逃げてしまいます。
どうやら慣れていても一定の距離感を保ってはいるようです。
他の方のレポでもよく鹿の写真をみるのでこの山では特に珍しくはないようですね。
樹林帯を抜けると草原的なエリアに出ました。
振り返ってみるとなかなかの絶景がそこにはありました!
とても気持ちのいいエリアですが、下は石がごろごろしており足をひねりやすいエリアでもあります。
足元注意です。
手洗石という岩を発見しましたが・・・
水は濁っており、とても手を洗うような気にはなれませんでした^^;
上の手洗石をすぎるとついに本格的な岩場が出てきます!
鎖も出てきますが、ここはまだ鎖を使わなくてもいけました。
カミソリ岩という隙間が特徴的な岩。
なんとか入ることができました。
この付近から高度感が結構出てきますが、岩自体は掴みやすいので難易度自体は低いと思います。
マーキングを見ながら進んでいきましょう(赤いバッテンマークがそうです)
カミナリ岩
筑波山のようにユニークな形の巨岩が多いです。
カミナリ岩からの景色もいいのですが、モヤってきてしまいました・・・
難易度も低いのでアスレチック感覚で楽しめます。
ただし、結構高度感があるので高所恐怖症の人にはちょっと厳しいかも・・・
胎内という巨岩。
これも不思議な形をしております。
そして山頂手前の最大の難関がこちらの一枚岩です!
垂直20mはある巨大な岩場で、私が訪れた時は岩に登る人で渋滞しておりました。
しばらくまっていよいよ私の番です。
ホールドが多いので、鎖を使わずいけるかたもいるようですが、わたしは無理せず鎖を使い登りました。
途中「どこに足をのせればいいの?」と迷うところもありましたが、なんとかクリア!
ここまでくればあとはそう難しくありません。
下を振り向くと・・・
山頂へ
そして岩場を登りきり、いよいよ山頂へ!
ですが山頂に着いた頃には完全にガスってしまっておりました!
晴れていれば絶景がおがめるのですが・・・残念。
ちなみに山頂はそれほど広くはないのですが、たくさんの人がお昼休憩しておりました。
さすがは人気の山です。
山頂には山頂標識が三つあります。
山頂標識1
山頂標識2
こちらはほとんどかすれてしまって読めなくなってしまってます。
こちらは狐が書かれた可愛らしい標識。
この標識が一番好きですね。
下山開始
下山はそのまま引き返す人が多いようですが、私は高原ヒュッテにおりるコースで下山することにしました。
まずはこちらのはしごをおりて
大平・徳和方面へと向かいます。
もしここでルートミスをすると黒金山の方に行ってしまうので注意です。
この標識にはガレ場の急下降ありとありますが・・・
本当にガレ場の急下降でした。
急なガレ場が苦手な私はかなり時間がかかってしまいました・・・
かなり歩いたはずなのにまだ高原ヒュッテまで20分もある!
平坦なところもありますが、基本は急なガレ場です。
ここを下りで利用するのはあまりお勧めできないかな。
そしてようやく高原ヒュッテへ到着。
何年か前に改装された綺麗になったとのことでしたが、本当に綺麗でした。
ちなみに綺麗なトイレもあります。
再びこの分岐まで戻ってきました。
あとは徳和方面へひたすらおりていくだけです。
先のガレ場と違ってこちらのコースは非常に歩きやすいです!
こちらのコースが一番利用者の多いコースのようです。
たくさんの人とすれ違いました。
途中には水場もありましたが、こちらの水場はほとんど水は出ておりませんでした。
無事、下山できました。
ですがここから地味に林道が長いのです。
温泉へ
自転車をデポしたところまで戻り、温泉へ直行!
乾徳山の近辺には温泉がたくさんあるので、温泉には困りません。
私が選んだのは三富温泉郷 白龍閣
ここは超穴場の良質な温泉です。
設備は古いですが、温泉は新鮮そのもので源泉100パーセント掛け流しで飲泉も可能。
その上日帰り入浴は500円というコスパの良さ、最高です。
露天もあります。
この露天も最高で露天からは綺麗な滝が観れるのですよ!
温泉でゆっくりした後は再び塩山まで走って戻ってきました。
いい山にいい温泉を堪能でき最高の1日でした!
まとめ
今回のコースのコースタイムは7時間20分。
歩行距離は10キロほどです。
距離的には長くないですが、冒頭でお伝えしたように登山口からの標高差はかなりありますし、途中からは岩場の連続になるので時間には余裕を持って登山をすることをお勧めします。
今回登りで利用した道満尾根はかなり急な登りとなりますので、体力に自信がない方は使わない方がいいかもです。
ですが景色が次々と変わっていき、トレイルのバリエーションも豊かなので最後まで飽きがこない山でした。
人気の山である理由がよくわかりました。
高度感はありますが、鎖場・岩場の難易度は高くないので、鎖場・岩場の練習にも最適な山だと思います。
みくぞう
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