茅ヶ岳 深田久弥終焉の山に登山

山梨県の茅ヶ岳に登ってきたのでレポします。

茅ヶ岳とは

標高は1704m。

甲府から韮崎にかけて見るその山容は近くに位置する八ヶ岳にそっくりなことから「ニセ八ツ」との別名があります。

しかし山の形が似ていても広葉樹の新緑や紅葉は大変美しく、そこは八ヶ岳にはないものです。

また、日本百名山の筆者である深田久弥が登山中に亡くなった山としても有名です。

ガイドブックとしてはこちらに詳しく記載されているのでお勧めです。

アクセス

公共交通機関

JR韮崎駅から出ている韮崎市民バス穂坂線終点の柳平が最寄りです。

ですがバス停から登山口まで一時間近く歩くことになり、公共交通機関を使ったアクセスはあまりよくありません。

タクシーの場合は韮崎駅から約20分です。

マイカー

登山口となる深田公園に約20台収容可能な駐車場があります。

中央自動車道韮崎ICから約7キロで到着します。

駐車場を起点に周回コースが取れるので、マイカー登山の方が便利でお勧めです。

コースについて

今回は自転車があるので縦走はせず、駐車場から茅ヶ岳まで登って別ルートでおりてくる周回コースにしました。

こちらのコースだと標高差は762m

コースタイムは3時間50分ほど、歩行距離は6.5キロとなります。

コースマップ

韮崎駅からスタート

自宅からちょっと遠いので青春18切符を使ってアクセスしました。

韮崎駅

私は車を持っていないのでバスで・・と言いたいところですがいつものように輪行した自転車でアクセスを試みました。

だいたいいつもそうなのですが、登山口までは急な登りが続くのでかなり疲れます^^;

茅ヶ岳登山口まではかなり急な登り坂でした。

途中では歩きを交えて自転車を押しながら登って行きました。

景色的に特に面白いものは無いし、車にどんどん抜かれるし、おまけに蒸し暑かったので心が折れそうになりましたが、なんとか登り切ることができました。

ちなみに面白いものはないですが途中にコンビニがありますので、補給することはできます。

韮崎駅から茅ヶ岳登山口までは10キロほどです。

自転車で登ろうか試みている方がいるかどうかはわかりませんが、自転車で登るならそれなりの覚悟が必要です。

時間は私の場合だと登山口まで二時間ほどかかりました。

車道

そんなこんなで二時間近くかけようやく茅ヶ岳駐車場に・・・

自転車を使ってアクセスする場合は毎度のことですが登山前にバテバテになってしまう・・・

でも下りが楽しいし(これは後述します)交通費もだいぶ抑えられるのでやめられません。

駐車場に自転車を止めて(やはりマイカーで来る方が大変のようで平日にも関わらず結構な数の車がありました)少し休憩してから出発しました。

なお、駐車場にはトイレもありました。

茅ヶ岳駐車場

登山口前には登山届けポストも。

今回はメジャーな山の一般登山道のみを利用したのであちこちに標識もあり、道も整備されており終始快適に歩けました。

標識

林道を少し歩くと

林道

すぐに登山口に到着します。

はじめは傾斜もゆるく、ウオーミングアップにはちょうどいい感じの道です。

トレイル

自然林が綺麗な道です

現在、工事が行われているようですが、通行は問題なくできます。

トレイル

この道は紅葉の時期も綺麗でしょうね。

トレイル

しばらく歩いていくと石が増え始めますが、注意して歩けば問題なしです。

トレイル

そして本格的な登りに入る前に水場があります。

水場

女岩の水場が岩壁崩落の危険があり、立ち入り禁止になっているとのことですが・・・

注意書き

すぐ近くに水場があるではありませんか。

特にこれといって崩落しているところも危険箇所もありませんでした。

ここ以外にもかつては水場があったということでしょか?

水場

水量はやや乏しく、くぼみにあるのでちょっと汲みにくいのですが味は文句なしです。

柔らかく癖のない味で非常に美味しい水でした。

水場

女岩から先は大きな岩もゴロゴロとした本格的な登りとなります。

水場

途中からは山腹をジグザグにまくように登っていくのですがここが結構きついのです。

足場も悪いので、慎重に進む必要があります。

岩場

マーキングは岩場にもあちこちにあるので、その点は安心です。

マーキング

岩場を過ぎても結構な急登が続きます。

トレイル

尾根道をさらに登っていくと深田久弥終焉の地を示す、石碑があります。

深田久弥は山頂まであと少しというところで力尽きてしまったようですね。さぞや無念だったことでしょう。

こちらの石碑の先は露岩の痩せ尾根が出てきます。

お墓

茅ヶ岳山頂へ

そして茅ヶ岳山頂に到着です!

登山口から1時間50分ほどで登れました。

山頂はなかなか広く、開放感があります。

茅ヶ岳山頂

茅ヶ岳は山梨百名山の一つでもあるので、山梨百名山を示す標識もありました。

標識

山頂は私の他にも2名いましたが、休日だともっと人も多くなるのでしょうね。

ちなみに山頂にはトンボがたくさん飛んでおりました。

下界は暑かったのでそのためでしょう、なんでもトンボも避暑のため高いところに集まるのだとか。

茅ヶ岳は標高は1700ちょっと、とそれほど高い山ではありませんが森の中に入れば夏でも終始涼しく快適な登山が楽しめました。

山頂

肝心の展望はというと・・・晴れてはいたのですがやや雲が多く今ひとつでした。

展望は

晴れていればもっと綺麗なのでしょうが・・・

茅ヶ岳山頂

反対側は完全に雲の中・・・

茅ヶ岳山頂

市境尾根にて下山

下山は登りで使ったのとは別の韮崎市と北杜市の尾根を使って下山します。

茅ヶ岳

こちらの尾根は一直線の急な尾根で、しばらくは急な下りが続きます。

同じように岩場が多いので下山時は特に注意が必要です。

トレイル

露岩を縫うようにして下山して行きますが、途中まではほぼ一本道で迷いやすそうなところはありません。

トレイル

しばらく下ると傾斜がゆるみ、防火帯の明るい尾根歩きが楽しめます。

トレイル

ここで行きに使ったコースと合流。

あとは駐車場まで下るだけです。

トレイル

ホッチ峠へ

駐車場に戻って自転車を回収してからは同じ道を引き返し韮崎まで戻るのではなく、少し先にあるホッチ峠まで登ることにしました。

もう登りは正直、うんざりでしたがホッチ峠まで登ると長いダウンヒルが楽しめるのでなんとか頑張りました。

こちらがホッチ峠。

標識があるだけで特にこれといったものがあるわけではありません。

ホッチ峠

そしてホッチ峠からはお楽しみのダウンヒル。

このために頑張って自転車で登っているといっても過言ではありません。

この気持ち良さは車や歩き、ランニングでは味わえません。

ここから竜王駅方面へと一気に下って行きます!

ダウンヒル

上の方は涼しかったですが、標高が下がっていくにつれて空気が生ぬるくなって行きます。

そして下山はあっという間です。

20分も経たずに甲府市街が近づいてきました。

景色

山宮温泉にてゴール

今回ももちろん、温泉は外せません。

温泉は竜王駅近くにある温泉銭湯、山宮温泉です。

山宮温泉

山宮温泉 低価格で良質な温泉とサウナも楽しめる

2019年9月14日

良質な温泉で綺麗で、しかもコスパにも優れているのでオススメです。

山宮温泉

まとめ

茅ヶ岳は程よい距離感と程よい強度の山だと感じました。

辛過ぎず、軽過ぎず、長過ぎず、短か過ぎず

そんなちょうどいい塩梅の山です。

きついところもありますが、それほど長くは続きませんし、危険箇所や迷いやすそうなところも自分が登った限り、あまりないように見受けられました。

ですのでそんなキツすぎず、軽すぎない山登りがしたい時にはちょうど良いと思います。

コースも整備されておりますし、晴れていれば展望も良いので多くの方にお勧めできます。

アクセスはやはりマイカーが便利だと思うので、マイカーでのアクセスをお勧めします。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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