日蓮アルプス ちょっとマイナーだけどかなり楽しめるご当地アルプス

峯山山頂からの景色

神奈川県、藤野にある「日蓮アルプス」を縦走してきたのでレポします。

日蓮アルプスについて

読み方は「ひづれ」と読みます。

にちれんではありません。

日連アルプスはいわゆる「ご当地アルプス」の一つです。

ご当地アルプスとは?
主に山岳会や自治体が地元の低山の連なりに名付けた愛称。

それがいつの間にか定着し、広がっていったようです。

全国にこちらのご当地アルプスは50以上も存在するそうです。

有名なご当地アルプスは「鎌倉アルプス」「沼津アルプス」などでしょうか。

ほとんどは低山ですが、アップダウンが激しいコースが多く、必ずしも本場のアルプスのように圧倒的な展望が楽しめるわけではありません。

日連アルプスはご当地アルプスの中でもマイナーなご当地アルプスのようで、ヤマレコやYAMAPでも縦走している人は検索しても少なめでした。

ですが決して道が悪かったり、わかりにくかったり、ハードすぎたりするわけではありませんでした。

実際に縦走してみて小ぶりなコースながらもかなり楽しめる縦走路でした。

コースについて

これは実際私が通ったルートとなります。

藤野駅を起点として周回できるルート設定です。

距離はちょうど10キロほど。

ゆっくりと歩いても4時間ほどです。

一旦尾根に上がってしまえばアップダウンもそれほどないので登山初心者や縦走初心者の方にもおすすめです。

藤野観光協会にも日蓮アルプスがとりあげられておりますので、こちらもご覧ください。

そして短い縦走路なながらも金剛山〜峰山〜八坂山〜日連山〜宝山〜鉢岡山と6つものピークをゲットできるお得なコースでもあります。

アクセス

公共交通機関

JR中央線藤野駅からスタートです。

バスなど使わず徒歩で登山口までアクセス可能です。

登山口までの距離は約2キロ。

ただし、駅から登山口まで日蓮アルプスの標識は一切ないので、注意です。

日連神社のすぐ近くに登山口があるので、日蓮神社を目指して進むといいです。

また、金剛山神社からもアクセス可能です。

マイカー

藤野駅の近くに駐車場あり。

ただし、陣馬山に登山する方も多く利用するようで土日は9時過ぎには満車になるようです。

ですのでこの駐車場を利用する場合は早めに、または平日に利用することをお勧めします。

藤野駅からスタート

藤野駅では何人もの登山者が降り立ちましたが、日蓮アルプス方面へと向かう方は皆無でした。

実際、最高の登山日和の日だったのにも関わらず、日蓮アルプス縦走中は誰ともすれ違いませんでした

恐らく、藤野駅で降りる登山者の大半は陣馬山へと向かうのでしょう。

藤野駅

地図をみながら登山口まで到着。

迷いませんでしたが、少しわかりにくいところに登山口はあります。

そのためか、登山口前には日蓮アルプスハイキングコースの標識がありました。

日蓮アルプス登山口

ですが登山道はいたって明瞭。

ハイキングコースの名前の通り、しっかりと整備されておりました。

これなら初心者の方も安心です。

日蓮アルプス

そして前半のハイライトはこちらの標識から始まる急登です。

標識

ロープの使用が推薦されておりましたが、確かにロープで体を引き上げないと厳しい急坂でした。

しかし登りはまだいいですが、落ち葉の積もっているこの季節だと下りはさらに慎重に行く必要がありますね。

急登

宝山山頂へ

急坂を登り切るとほどなくして第一ピークである宝山山頂へ到着します。

あっという間です。

宝山

景色はというと冬枯れした時期でも木々が邪魔で今ひとつでした。

宝山からの景色

ですがベンチはあるので一休みすることはできます。

ベンチ

日連山山頂

続いて日連山山頂へ。

宝山の本当に隣にあるピークなのでちょっと移動、という感覚です。

日連山もベンチはあるものの、景色は今ひとつ。

日連山

日連アルプスは少し前で紹介したような急坂はあるものの、一旦尾根に上がってしまえばアップダウンもそれほどなく、快適な山歩きを楽しめます。

日連アルプス縦走路

そして次のピークの鉢岡山は縦走路から少し外れたところにあるので、スルーすることもできます。

が、往復で1時間もかからないのでピークハンターの私は当然向かいます。

鉢岡山へと続く道も広くてしっかりしています。

それにしても天気の良い日の冬の低山は空気がすんでいて実に気持ちがいい!

トレイル

途中には思わず写真にとりたくなるような、廃棄された車があります。

廃棄された車

鉢岡山山頂

藤野15名山でもある鉢岡山山頂に到着しました!

鉢岡山

山頂は何かの施設があるだけで展望は皆無。

なぜここが15名山に選ばれたのか・・・

何かの施設

峯山山頂へ

来た道を引き返し、次なるピークである峯山山頂へ!

本当に今回はサクサクとピークがゲットできて楽しかったです。

峯山

そして峯山山頂は日蓮アルプスで唯一の大展望がおがめます!

ベンチもあるので休憩するなら峯山山頂がおすすめです!

峯山山頂からの景色

八坂山山頂へ

続いて八坂山の山頂へ。

峯山の本当の隣にあります。

それにしても日蓮アルプスの縦走路の山頂標識のデザインは皆バラバラです。

統一した方がいいと思うのですが・・・

八坂山

八坂山からの景色は残念。

さっさと引き返します。

八坂山からの景色

ちなみに八坂山からの下山路は通行止になっていたので注意です、恐らく台風の影響でしょう。

標識

金剛山山頂

そして最後のピーク、金剛山山頂へと到着しました。

ここも藤野15名山の一つです。

金剛山山頂

山頂にはミニ神社とベンチがありました。

比較的広い山頂でしたが、ここも景色は今ひとつ。

う〜ん、アルプスというにはいささか地味な感じは否めません。

神社

しっかりしたベンチが二つもあるのでここも休憩するのにはいいかもしれません。

ベンチ

下山

下山に使ったコースは台風の影響で歩行困難となっていました。

ですが一つ大きな倒木があったぐらいで(それも迂回したり隙間をくぐりぬけて通行可能)あとは特に困難と感じる場所はありませんでした。

標識

しかしかなり急な上に、落ち葉がかなり積もっていたので滑る滑る。

私のように冬場に時計回りで周回する場合は十分な注意が必要です。

私はなんどか滑りそうになってしまいました。

落ち葉って靴のグリップがあまり効かなくなるのですよね・・・

下山路

ですがなんとか無事に下山できました。

日蓮アルプス登山口

藤野駅でゴール

また藤野駅に戻ってきました。

本当にお手軽な周回コースでしたね。

藤野駅

まとめ

日蓮アルプスはやや地味ながらも、ピークがたくさんハントできてなかなか楽しめる縦走路でした。

アクセスも抜群にいいし(駅から案内がないのが難点ですが)それほどきつくもないですし、コースは明瞭かつ、標識も豊富にあり、迷いやすそうなところもなし。

ちょっと山歩きがしたいという時には最適なコースだと思います。

ご当地アルプスは可愛らしい名前でもなかなかきつかったりするところが意外とあったりするのですが、ここ日蓮アルプスは登山初心者の方にも自信をもってお勧めできます!

近くの奥高尾縦走路のような華やかさはありませんが、そのかわりあまり人もいないので静かな登山が楽しめますよ。

ただ、あまり歩く人が少ないコースなので春から秋にかけては蜘蛛の巣が多くなるかもしれません。

ですのでおすすめの季節はやはり「冬」ですね。

落ち葉でのスリップや下に隠れた浮足や木の根などに気をつければ快適な登山が楽しめると思います!

 

The following two tabs change content below.

みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

関連コンテンツ



峯山山頂からの景色

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。