最高の夜景とムササビがそこに 夜の高尾山へ

今まで幾度となく訪れている高尾山ですが、今回は夜に行ってまいりました。

いわゆる「ナイトハイク」というやつです。

ただでさえ山には危険やリスクがたくさん潜んでいるのに、その危険やリスクをあえてあげるようなことをあえてする意味があるのか?

と、以前は思っていたのですが

山に登れば登るほど

 夜の山はどんな感じなのだろう

 

 夜の山に登りたい!

と思うようになってきました。

そこで、一番登りやすそう、かつ夜景も期待できそうな高尾山の1号路をチョイスし行ってきました。

なお、昼間のお勧めコースについてはこちらをご覧ください。

高尾山のおすすめコースと所要時間

2017年8月10日

コースタイム

  • スタート18:39
  • 1時間22分
  • 高尾山20:01 – 20:09 (8分)
  • 49分
  • ゴール20:58

夜の高尾山口駅へ

到着したのは18:30ごろ。

仕事帰りに訪れました。仕事帰りに登山など初めてのことです。

しかしこの時間帯になっても登山者らしき方はそれなりにいました。

服装などからおそらくほとんどはビアガーデン目的だと思われます。

しかし新しい駅舎は夜になるとライトアップされてとても綺麗ですね。

高尾山口駅

ヘッデンをつけて出発します(といってもこの時点ではまだ街灯があるのであくまで装着しただけです)

夜道

登山口付近にあるお店はほとんど閉まっておりました。

夜道 お店

下山してきた方と何人もすれ違いました。

まだケーブルカーがやっているので、ヘッデンがなくても安全に下山できます。

夜道

ここの土産物屋さんだけが唯一開いておりました(といっても閉店準備をしていましたが)

お店

ケーブルカーの営業時間は時期により、微妙に異なります。

現時点(9月)はビアガーデンが開かれているので、営業時間もそれに合わせたものとなっております。

始発が8:00でビアガーデン開催期間(2017/6/15(木) ~ 10/15(日))は21:15が終発となります。

営業時間中であればいざとなれば、ケーブルカーを使って下山できるので初めてナイトハイクを行うのであれば、ビアガーデン開催期間中に登るのがいいと思います。

ケーブルカー

夜の1号路を出発

では、いよいよ1号路を出発します。

この写真にもチラッと映っていますが、この時間帯でもケーブルカーを使わずに登る方は何人かいました。

初めてのナイトハイクだったので、心強かったですね。

1号路

入り口の近くには昼間にはない看板があります。

看板

夜の山は予想以上に真っ暗だな、というのがはじめの感想でした。

この写真はフラッシュをたいておりますが、実際は真っ暗でヘッデンをつけないと全く何も見えませんでした。

意外と怖い、という感覚はありませんでした。

もちろん、多少はありましたがそれ以上に

「ワクワク、ドキドキ」感の方が勝っておりました。

1号路

ヘッデンを消すとこんな感じで見ての通り真っ暗。

漆黒の闇の世界です。

夜道

ヘッデンの明かりだけが頼りです。

それだけに昼間以上に感覚が研ぎ澄まされ、より山の空気を感じることができます。

夜道

昼間はなんてことのない石像も夜道に突然出てくるとビビります。

石像

そして意外にも夜の森は賑やかです。

あちこちで虫の声が聞こえます。

1号路

金比羅台展望台へ到着

都心の高層ビルや武蔵野を一望できるこのスポット

この記事でも触れておりますが晴天の時は大変素晴らしい景色が見れます。

穴場的存在、静寂の南高尾山稜

2017年7月20日

期待を膨らませながら向かうと、すでに数名のハイカーが陣取っておりました。

金比羅台

そしてその夜景は・・・

おお!すごい!
夜景

と、声を上げてしまうほど綺麗でした。

夜景

この日は天気も良く、空気も澄んでいたので遠くまで見渡せました。

夜景 

金比羅台からの夜景を堪能した後は引き続き、山頂を目指します。

夜道にぼうっと浮かびあがるお地蔵様はやはり怖い。

お地蔵様

そしてひたすら真っ暗な道を進んでいくと

突然、楽しそうな声が聞こえてきます。

ウエーーイ!
ウエーーイ!
ビアガーデン

そう、ビアガーデン広場です。

訪れた時間はまだ8時前だったので絶賛営業中。

ちょっと行きたくなりましたが、ひとりでは突入しにくい雰囲気だったので諦めました。

ビアガーデン

そしてここからも夜景が見えました。

夜景

ここからの夜景もなかなか綺麗でした。

夜景

そしてここから先は街灯がついているので、ヘッデンなしでも進めます。

1号路

猿園は閉まっていましたが、自動販売機は稼働中でした。

自動販売機

夜のたこ杉

たこ杉

夜のたこ

たこ

夜の男坂

男坂

夜の売店、当然閉まっています

中からは明かりが漏れていたので、人はまだいたのかもしれません。

売店

この道中でも木の陰からチラチラと夜景が出てきます。

夜景

夜の薬王院

そして夜の薬王院へ。

一体夜はどうなっているのでしょうか。

薬王院

一部ですがライトアップされておりました。

薬王院

こちらは天狗です。

ちょっと怖いです。

薬王院

夜の天狗たち

天狗

夜だとなんだか今にも襲いかかってきそう。

天狗

光っているのは自販機です。

薬王院

ここも中は明かりがついていました。

薬王院 薬王院   薬王院

ここはとても神々しかったですね。

薬王院 薬王院

そして夜間は本社の方には立ち入ることができません。

薬王院   

なので本社には通らず山頂へと向かいます。

1号路

まさか後でムササビに出会うことになろうとはこの時は思いもしませんでした。

案内板

もうすぐ山頂です。

1号路

夜の山頂へ

山頂¥ 夜の山頂

ここでも自販機。

夜になると目立つのでその多さが改めてわかります。

夜の山頂

そして大見晴園地の眺めはというと

夜景

ここもとても綺麗。

いつまでも眺めていたくなりました。

夜景

下山時のサプライズ1

ビアガーデン付近にさしかかった時のことです。

ふと右方向を見てみるとなんと先ほどまではなかった満月が出ているではありませんか!

これは凄い!
夜景 夜景

下山時のサプライズ2

こちらです。

何か暗闇で光っているものがあるのが確認できると思います。

ムササビ

これの明るさを調整してみると・・・

明らかに何かがいますよね?

実は、これムササビなんです。

ムササビ

例の座布団のように両手を広げて滑空していたので間違いございません。

滑空は本当に音もなく、忍者のようにスーッと空を飛んでいました。

まさかムササビが観れるとはおもわず、感動してしまいました。

なお、遭遇したのは1号路序盤の石畳のエリアです。

薬王院に巣があることは有名ですがこちらの記事よるとどうやら全ルートにいるようです。

無事に下山

高尾山口駅

まとめ

今回は1号路をピストンしたのみですが、普段は見れない高尾山のもう一つの顔が見れてとても楽しかったです。

怖いかな、とはじめは思っていたのですが、怖さよりも好奇心の方が勝っておりとても楽しめました。

ナイトハイキングは積極的に勧められるものではありませんが、行くとしたらやはり1号路でしょう。

滑落する心配もまずありませんし、予想以上に人がおります。

この日はハイカーの他にビアガーデンで楽しんでいる方、昆虫採集をしている方などが同じように夜の山を楽しんでおりました。

人がいるので、何かあった時も安心ですし、何より怖さも半減すると思います。

また、上記でも触れておりますが行くのであればビアガーデンの時期に行くことをお勧めします。

ケーブルカーの営業時間が長くなるので、何かあった時もケーブルカーで下山することができますから。

ただ、夜の山は昼間以上に「虫が多い」ということもわかりました。

しかも「カマドウマ」らしき虫が大量におりました。

ですから、虫が苦手という方はあまりお勧めできません。

というかやめた方がいいです。

ただ、夜景を見たい。

ムササビを見たい(こちらは見れるかどうかは運次第ですが)

夜の山をお手軽に楽しみたい。

というのであれば、はじめは1号路を歩いてみるといいでしょう。

予想以上に楽しく、刺激的だったので今後も定期的に行きたいと思います。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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