バリエーションルート三つの魅力と四つのデメリット

私は基本的に人の少ない静かな山(コース)が好きでそういった山やコース、時間帯を選んでおります。

そして人が少ないとなると地図に乗っていないようなバリエーションルートを行くことも多いです。

だいぶバリエーションルート(主に低山のですが)も歩いたので、今回はバリエーションルートの魅力やデメリット(とその対策)についてまとめてみました。

そもそもバリエーションルートとは

コトバンクによると

一般ルートとは違う、沢筋や岩壁などの困難な登山路。

または

一般のルートとは違う、より困難な登路。

となっておりました。

ですが人によって定義は異なるようで

クライミング技術やザイルなどの道具を駆使して岩壁登攀したり、沢筋を沢登りで歩いたりするルート、と定義づけされている方も多いようです。

私はクライミング技術も沢登りのスキルも無いので、そういったルートは歩いたことはありません。

私がこれまで歩いたのは主に山と高原地図などの一般登山者向けの地図に記載されておらず、公的な標識もないルートです。

ですので私が以下で触れるバリエーションルートもその定義に基づいたルートとなります。

バリエーションルートの魅力とは

静けさを満喫できる

私がバリエーションルートを歩く一番の理由がこちらです。

地図にない道ですので、当然普通の登山者はきません(存在自体を知らないことも多い)

特に平日に訪れれば、全く誰ともすれ違わないことも珍しくはありません。

例えば日本一登山者が多いことで知られている高尾山。

高尾山にもバリエーションルートは存在しており、混雑時でもまず観光客は行かないので快適に楽しめます。

高尾山北尾根

こちらが高尾山のバリエーションルートである北尾根コース 土日でも静かです。

探検感・冒険感を楽しめる

通常の登山時でも地図は必須ですが、標識もなく整備もされていないバリエーションルートではより地図はかかせません。

地図を読みつつ、藪をかき分け道なき道を進んでいくというのは探検・冒険している感じが強く感じられます。

人によっては苦痛しか感じられない藪漕ぎも心の持ちようでは楽しめます。

藪

低山のバリエーションルートでは時期によっては藪が生い茂っており藪漕ぎを強いられることも多い

通常以上の達成感と安心感

バリエーションルートは通常のルートより険しかったり、分岐がわかりにくかったりする場合が多いです。

だからこそ山頂を踏めた時の達成感や無事下山した時の安心感も通常の登山以上に感じられます。

トッキリ場

困難を乗り越えた者にしかみることができない景色もあります。 あきるの市、トッキリ場からの景色

バリエーションルートのデメリット

遭難のリスク

道がわかりにくく、整備もされていないことも多いので当然一般登山道よりも遭難リスクは跳ね上がります。

崩落箇所を通ったり、足元が見えないほど藪が生い茂ったところを歩いたりすることもあるので、道迷いだけでなく滑落のリスクも通常登山時よりも高いです。

ですので装備を万全にして、登山届はもちろん、できればグループでの入山が望ましいです。

怪我をする可能性が比較的高い

遭難までは行かなくてもちょっとした怪我をおうことは多いです。

例えば藪漕ぎ時、アザミなどの棘のある植物で擦り傷を作ったりすることなどがよくあります。

また、毒虫などに触れてしまう可能性も一般登山道より高くなります。

そして不整備のため、転倒することもちょくちょくあります(下山時は特に)

ですのでバリエーションルート(というか一般登山道でもそうですが)をいくときは夏場でも長袖、タイツ、帽子、サングラス、フェイスガード、手袋とフル装備でいくようにしております。

虫や蜘蛛の巣が多い

これは冬に行けば避けることはできますが春〜秋にかけてはどうしても一般登山道より虫や蜘蛛の巣が多くなる傾向があります。

特に蜘蛛の巣は場所によってはものすごく多いところもあり、終始不快な思いをすることも。

私はその対策としては虫除けスプレーや紫外線防止用のフェイスカバーを愛用しております。

フェイスカバー

登山時の日焼けや蜘蛛の巣対策にフェイスカバーをレビュー

2019年6月1日

野生動物との遭遇のリスク

幸い私はまだこれは経験はありませんが、熊やイノシシなどの危険な野生動物と遭遇するリスクも当然高いと思われます。

特にクマは怖いのでどんなに里に近い低山でもクマ鈴は必ず持っていくようにしております。

まとめ

魅力よりもデメリットの方が多くなってしまいましたが、それでもデメリット以上の魅力があるように私は思います。

デメリットやリスクも多いので一概にはおすすめできませんが、いつも行っている山の一般登山道には飽きた。

静かな山歩きを楽しみたい、自分のスキルを上げたい

という方には次の選択肢としてバリエーションルートを行く、というのも十分アリだと思います。

ですがお伝えしたようにデメリットやリスクは一般登山道以上に多いので、対策や準備を万全にしてからのぞみましょう。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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