奥秩父山塊の黒金山と乾徳山を縦走してきたのでレポします。
目次
黒金山と乾徳山について
乾徳山の標高は2013m、黒金山の標高は2232m
どちらも2000m超えの山でして、どこから登っても登りごたえがある山梨百名山です。
この二つを縦走した場合のコースタイムは10時間30分とかなりの長丁場となるので、この二つを日帰り縦走するにはかなりの脚力と体力が必要となってきますが、奥秩父の魅力をたっぷりと味わえる魅力的な山旅になります。
私は西沢渓谷を周回したあと、黒金山から乾徳山へと縦走しました。
ちなみに私のコースタイムはこのような感じとなっておりますので参考までに
YAMAPのレポを参照ください。
普段はトレランスタイルで走っていきますが、今回はほとんど走れるようなところはなく、ほぼ歩いております(最後のロードランは覗く)
注意点としてはやはり乾徳山登山口の最終バスの時間でしょうか
詳しくはこちらを
もし最終バスを乗り逃すと塩山駅まで歩くことになりますので注意です。
参考にしたガイドブックはこちら
西沢渓谷からスタート
西沢渓谷についての記事はこちら
黒金山の登山口は西沢渓谷の周回路の終盤に出てきます。
この写真からわかる通り、黒金山登山口の標識は非常に大きいので見落とすことはまず無いと思われます。
登山道はいきなり急登から始まります。
と言いますか山頂までほとんど急な登りでフラットなところはあまりありません。
また、特徴的だったのは何かで掘り返したかのように序盤の登山道が盛り上がっていたこと。
イノシシか何かの仕業でしょうか?
迷いやすい箇所にはロープやテープがありました。
ピンクテープを見逃さないように辿っていけば迷うこともないと思います。
途中には一部紅葉している木々も。
しかし西沢渓谷はすごい人だったのに、黒金山への登山口に入ると全く人とすれ違わなくなりました。
やはりこの山はあまり人気はないのかもしれません。
途中まではこんな感じで代わり映えのしない急登が続きます。
登るのはいいですが下りが苦手な私はここを下りでは使いたくないですね・・・
途中にある通過点、紅葉台につきました。
しかし紅葉台というわりに紅葉している木々はあまり見られませんでした。
時期が悪かったのでしょうか
紅葉台をすぎるとようやくフラットなトレイルがちらほら出てきます(どこもあまり長くは続きませんが)
そして森の雰囲気が徐々に変わっていく苔が目立つようになります。
紅葉と比べ、いささか地味な感じは否めませんが、それでも苔むした森は独特の美しさがあるものです。
また、これまではひたすら森の中でしたがようやく展望が望めるところも出てきます。
岩場も少しですが出てきます。
この付近はミズナラの天然林のようです。
そしてこの時点の標高は1990m。山頂まであと少しです。
看板から先はさらに苔が目立つようになります。
実に奥秩父らしい景色です。
圧倒的な美林!なんども思いっきり深呼吸してしまいました。
しかしこの通り、やたらと倒木も多かったです。
全て跨いだり、くぐったりすれば通れるレベルのものでしたが、少しストレスがたまりましたね。
この付近は伐採されたのか、木があまりなく草原のような雰囲気です。
朽ち果てていた何かの残骸。
黒金山山頂到着
そしてようやく山頂へとたどり着くことができました。
ここまでかなり時間がかかってしまいました。
山頂の景色は超絶素晴らしいです。
この日は晴天ということも合間って最高でした。
山頂からは奥秩父縦走路が見渡せます。
晴天にも関わらず、山頂には誰もおらずこの絶景を独り占めできました。
また、風もほとんどなく、暑くも寒くもない最高の状態でもありました。
とても居心地が良かったので大分長居してしまいましたが、早くしなければ日が暮れてしまいます。
乾徳山に向けて進みましょう。
乾徳山への縦走路も苔むした森が続きます。
私はとても好きですが、派手さはあまりないので好き嫌いは分かれそうです。
この縦走路も倒木が多く、一部道がわかりにくところもありましたが、ここもピンクテープがたくさんありましたので慎重に進めば大丈夫だと思います。
それにしても苔が綺麗です。モッフモフです。
笠盛山山頂
乾徳山の手前に笠盛山というピークがありますが
ここの山頂は特に何もなく、展望も望めません。
が、笠盛山をすぎるとまた景色が開けてきます。
乾徳山が近くにつれ岩場が多くなっていきます。
梯子と鎖場。
特に難しいところはありません。
慎重にいけば問題ないと思います。
乾徳山山頂
そして乾徳山山頂に到着!
わかりづらいですが、山頂標識に小さく狐さんも描かれていて可愛いです。
もっとアップの写真もとれば良かった。
山頂には祠と
絶景!
黒金山よりも標高は少し低いですが、乾徳山山頂の景色も黒金山に負けておりません。
そして山頂にて嬉しいサプライズが!
山頂に可愛らしい来客があったのです。
イタチかテンかわかりませんが、山頂にもこんな野生動物が出没することに驚きました。
下山開始
山頂で一息ついてから下山を開始しました。
こちらは有名な山頂手前の一枚岩の岩場ですね。
近くで見ると結構な迫力がありました。
ちょうど登っている方々がいらっしゃいましたが、なかなか手こずっているようでした。
ちなみに右側からまけますので、鎖場が苦手な方でも問題ありません。
下山路はざれて岩だらけの箇所が多かった印象。
また、巨大でユニークな形の岩があちこちにありました。
こちらは筑波山でも似たものを見ましたね。
鎖場もいくつかあります。
ですがご覧の通り、ヒダヒダが随所にあり非常につかみやすいです。
難易度はそれほど高くはないと思います。
出来ることなら登りで使いたかったですが・・・
途中で見晴らしのいい箇所も出てきます。
下山路は途中で分岐点がありますが、私は道満尾根コースを選びました。
麓には紅葉が残っておりました。
景色もトレイルのサーフェスもどんどん変化していくので飽きさせません。
人気の山である理由がよくわかりました。
夕日に照らされる紅葉、美しい。
日が落ちてきて、徐々に暗くなってきました。
ですがなんとか日が落ちる前に下山することができました!
バス停の近くにある無料休憩所。
ここでは湧き水も飲むことができますのでおすすめです。
私はとある温泉へと向かうため、バスは使わず帰路は走って戻りました。
はやぶさ温泉へ
そのとある温泉とははやぶさ温泉。
ここは今まで行った温泉の中でも上位に入るとてもお気に入りの温泉です。
全て掛け流しでカランやシャワーからも飲泉が可能な希少な温泉です。超おすすめです。
乾徳山登山口からは10キロほどありますが、体力に余裕があればぜひ。
塩山駅でゴール
はやぶさ温泉から歩いて塩山駅まで向かい、長い1日が終わりました。
まとめ
今回の縦走路は高低差が1,827mもあり、距離も長めなことから決して楽なコースではありません。
むしろかなりきつめなコースと言えます。
が、景色的な変化にとんでおり、最後まで飽きることなく楽しむことができました。
渓谷、紅葉、急登、苔むした森、岩場、鎖場、草原的なトレイル・・・と本当にバリエーションが豊かです。
山の魅力がギュッと詰まった縦走路といっても大げさではないの体力や速さに自信があれば挑戦してみる価値はあると思います。
ただ、やはり距離が長いのでいくのであれば、日が長い時期に行くことをおすすめします。
みくぞう
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