山梨、百名山である大蔵経寺山に登ってきたのでレポします。
目次
大蔵経寺山について
山梨県甲府市と笛吹市(旧東八代郡石和町)の境にあり、奥秩父山地の南端に位置する山である。標高は715.6メートル。山梨百名山のひとつ。
JR中央本線石和温泉駅の、すぐ北側に見える山であり、麓にある真言宗智山派寺院大蔵経寺から山名が付けられている。山梨百名山の中では標高の低い山であるが、甲府盆地のすぐ北縁に接しているので夜景の展望が良い(WIKIより抜粋)
山梨百名山の中ではやや知名度的に劣る山のようですが、どちらかといえばメジャーでド派手は山よりもマイナーで地味な山の方が魅かれるので訪れてみました。
要害山へと繋いで向かい、甲府の温泉を楽しみたかったというのも理由の一つです。
アクセス
石和温泉からバスを使わず登山道までアプローチできるので、アクセス面は非常に良好です。
石和温泉駅から出発
石和温泉駅前は綺麗でしたが、特にこれといったものはありませんでした。
寂れているようですが、ここにも温泉街があり温泉銭湯があるようなのでいつかはそこにも訪れてみたいですね。
上記でも触れましたが、登山口まではすぐです。
正面に見えるのがこれから登る大蔵経寺山です。
低山ではありますが、この位置から見るとかなり高い山のように感じます。
お寺の横の道を登っていきます。
登山口到着
ここが登山口です。
猪除けのフェンスがありましたが、鍵はかけられておりません。
この策を開けてスタートします。
登山道といってもしばらくは舗装された道を進んでいきます。
ですが登るにつれて道が荒れていきます。
とにかく倒木、落石がやたら多かったです。
これなんかは通り抜けるのに苦労しました・・・
落石と思われる石もゴロゴロと転がっております。
おそらく台風による影響だと思われます。
しばらく人が入っていないようで、蜘蛛の巣も非常に多かったです。
今回の山行で何度蜘蛛の巣にひっかかったことか。
しかしこういう荒れた道を突き進んでいくのも結構楽しいものです。
大蔵経寺山は山頂から景色を見ることはできませんが、途中にある展望台からは素晴らしい甲府の街並みを眺めることができます。
ここは夜景も綺麗なようです。
しかしこの展望台付近は荒廃しきっており、草が生え放題でした。
そのため、展望台があることにはじめは気づかなかったぐらいです。
一応ベンチもありますが、この藪じゃ座る気にもなれないですよねー
展望台から先はトレイルです。
しかし踏み跡は不明瞭で蜘蛛の巣もさらに増していきます。
蜘蛛の巣には参りましたが、マーキングやピンクテープはあちこちにあるので注意深く進めば大丈夫だと思います。
大蔵経寺山山頂へ
そしてわりとあっさりと大蔵経寺山へと登れてしまいました。
道は荒れておりましたが、急登らしい急登はなかったので達成感もあまり感じませんでしたね。
ちなみに最近みたレポでは標識後ろに倒木はなかったので、かなり最近になって倒れた木のようです。
大蔵経寺山からは次なるピークである深草山を目指します。
大蔵経寺山から深草山までの区間はそこそこアップダウンはありますが、いずれも緩やかなので大したことはありません。
こういった整備された尾根はごくわずかでやはり倒木が多く、荒れております。
そしてこの区間も踏み跡は薄いですね。
人の気配も全くしないし、やはりあまり人気のないコースなのかもしれません。
また、気になったのはイノシシが掘り返したかのように土が盛り上がっている箇所が多かったという点です。
他の山ではあまり見られない路面でした。
深草山山頂へ
深草山山頂も非常に地味なものでした。
山頂標識がなければ特に気にもとめず、通り過ぎてしまったと思います。
山頂はこんな感じです。
木々の合間からうっすらと景色は見えますが、お世辞にもいいとは言えず。
ベンチなどもありませんでした。
木々が冬枯れしている時はもう少し展望が期待できるかもしれません。
長居しても意味がないので、さっさと次にいきます。
お次は要害山方面へ。
岩堂峠までの区間も荒れ放題で少し不安になってきました。
しかし進むにつれて雰囲気が変わります。
今までは暗い森の中だったのですが、徐々に明るい雰囲気になっていきます。
しかし蜘蛛の巣が本当にトラップのように張り巡らされております。
走っていたら蜘蛛本体と衝突事故を起こしそうになりました・・・寸前のところで気がつきましたが危なかった・・・
この付近はでかい女郎蜘蛛が多かったです。
この付近の尾根からは微妙に街並みが見えます。
木がなければよかったのですが…
今回の山行で見た最大の蜘蛛。
なんという種類でしょうか。
岩堂峠へGO
上の標識から岩堂峠まではそれまでとうってかわって非常に走りやすく、快適なトレイル。
ここが今回の山行の中で一番楽しかったです。
岩堂峠にあっという間についてしまいました。
やはり走りやすいトレイルだと早いですね。
岩堂峠にはベンチもあり、一息つけます。
深草観音へ
岩堂峠から深草観音まではすぐです。
高い岩壁を掘って作られた観音堂です。
観音堂の中に安置されていた本尊は現在、瑞岩寺に保管されており、岩穴の中には身代わりに三体の観音像
祀られているようです。
本尊は高さは5.4センチと小さなものですが33年に一度開帳されるとのこと。
この深草観音が今回のハイライトでした。
このような巨岩の中にお堂があります。
深草観音のお堂までは結構登るのですが、一見の価値があります。
岩の中に部屋があるので、見た時はびっくりしました。
この穴をくぐりぬけて本尊に入るのですが、かなり狭いので要注意です。
こちらが深草観音のお堂です。
一体どうやって岩をくり抜いて、この中に建てたというのか…
本当に不思議ですね。
清掃用具もあり、中は以外と綺麗なので定期的に清掃されているのだと思います。
ちなみにお堂へははしごを使って登ることもできます。
下りははしごを使ってくだってみました。
はしごはかなりの高度感がありました。
次は要害山へと向かいます。
深草観音のすぐ下にある水場で補給。
冷たくて美味しかったです。
が、要害山までの道でロスト。
しばらくうろうろと彷徨うもどうしても正規の登山道が見つからず、引き返すことにしました。
強引に進むこともできましたが、トレラン装備で軽装だったため、万一の時のことを考えるとまずいと思い撤退することに。
いつもはロストしてもすぐに復帰できるのでこのようなことは初めて。
この付近はかなり迷いやすいし、道も荒れており、沢も近くに流れているので行く場合は要注意です。
一度岩堂峠まで引き返し、ここからは兜山・春日居方面へ。
上の標識から兜山の遊歩道へとつながります。
やはり倒木はあちこちにあり、ぬかるみもありましたがそれまでの道と比べたら全然ましな方。
兜山にも登ろうかと思いましたが、YAMAPのトレースもなく、結構長そうなのでやめておきました。
いろいろなコースがあるようなので、事前に調べて登ってみたいです。
兜山の遊歩道をすぎるとあとは林道が続きます。
さすがに車も通る林道は整備されておりました。
林道の途中で見られる甲府の街並み。
ここからの景色が今回の山行の中で一番でした。
春日居町駅でゴール
迷った時はどうなることかと思いましたが、無事にゴールできてよかったです。
まとめ
大蔵経寺山とその付近の山を登ってみた感想は…「とにかく荒れてる地味な山」でした。
となるとまあ大半の方は遠慮してしまうと思いますが、今回は単にちょっとタイミングが悪かったのだと思います。
大型の台風が通った直後で登ってしまったため荒れていたのでしょう。
もうだいぶ涼しくなったし、そろそろ低山でも快適だろうと思って登ったのですが、確かに暑さは感じられなかったものの蜘蛛の巣や藪は残っており、そういった点も見通しが甘かったです。
この山のベストシーズンは桃の花が咲き誇るという春でしょう。
石和温泉前にも桜や桃の花が咲き乱れ、とても綺麗だそうです。
また、駅からのアクセスの良さがいいのも大きな魅力です。
登山道や不明瞭でかつ荒れてはおりますが、縦走でなく大蔵経寺山だけを登るのであれば特に問題ないと思います。
登る季節を間違わなければ、とてもいい山行になると思います。
見所はやはり深草観音でしょう、ルートから少し外れて登ることになりますが見るだけの価値はあります。
また、本文中でも触れましたが要害山へ向かうルートは特に不明瞭で荒れているので要注意です。
みくぞう
最新記事 by みくぞう (全て見る)
- 高尾にある知る人ぞ知る里山「初沢山」(初沢城跡)に登山!コースの組み合わせ次第で楽しめる山です。 - 2021年12月3日
- Apple Watchでの登山が快適すぎてやばい!そのメリットと快適さについて - 2021年11月30日
- 高水三山 初心者お断りの神塚尾根を使って登る - 2020年1月24日
コメントを残す