山梨、八ヶ岳連峰最南端に位置する網笠山に登ってきたのレポします。
目次
網笠山について
標高は2524m,山梨百名山の一つです。
網笠山という名前の由来は編笠を伏せたようななだらかな山容からきております。
麓には武田信玄が開設した「棒道」という歴史ある道が今でも残り、中腹からはガレ場・岩場となり
山頂は森林限界のハイマツ帯で、大きな岩塊エリアとなっております。
最寄りの小淵沢駅から徒歩で登ることもできますが、その場合は標高差1,600以上となりかなりハードな登山となります。
中腹にある観音平駐車場までマイカー、あるいはタクシーで登り、そこから登る人が多いようです。
アクセス
公共交通機関
小淵沢駅から徒歩で登ることもできますが、観音平駐車場まで行く場合はバスが出ていないのでタクシー利用が現実的です。
タクシーの場合は観音平駐車場まで20分ほど。
マイカー
中腹にある観音平駐車場までは中央自動車道小渕沢ICから8キロほど。
観音平駐車場の収容台数は30台。
小渕沢駅からスタート
私は基本的に駅から登ることにこだわりがあるので、今回もタクシーは使わず小渕沢駅からスタートします。
駅正面からは鳳凰三山や日向山が綺麗に見えました。
途中までは輪行した自転車で登っていきます。
他の山同様、網笠山までの道は登り基調ではありますが傾斜は緩めでした。
なお、今回は2キロほど走った後ダートとなったので近くの森に自転車をデポしたので、ほとんど自転車は使っておりません。
標高差はかなりありますが、駅から登山道まではそう距離的には離れてはいないので、歩きでも健脚の方であれば日帰り可能だと思います。
棒道から登山スタート
しばらくダートを進むと冒頭でもお伝えした「棒道」に入ります。
戦国時代に武田信玄が整備したと伝承のある古道です。
八ヶ岳山脈をほぼまっすぐに走っていることから「棒道」と呼ばれているようです。
こちらがその棒道
はじめはいい感じだったのですが
次第にぬかるんでいるところが目立ってきます。
実は前日が台風だったので、その影響だと思われます。
ぬかるんでいなければ快適に歩ける道だと思います。
はじめはフラットでしたが、徐々に登り基調になっていきます。
そして結構直射日光が当たりところが多く、この付近はまだそんなに標高が高くなかったので暑かったです・・(登った当日は9月上旬で下界はまだ暑かった)
暑さにやられて「ちょっと休みたいな」と思った時、ちょうどいいタイミングでベンチが現れました。
結構立派で座り心地のいいベンチでしたよ。
富士見平へ
しばらく登っていくと一瞬だけ車道に出てそこから富士見平というちょっとした見晴台に出ます。
左手には観音平、その奥には秩父連山と甲府盆地、右手には南アルプス連山
そして正面には名前通り富士山がドーンと大きく見えます。
富士見平の裏手に網笠山の登山口があります。
ここから本格的な登りとなります。
標識には2.3キロとかかれているので「そんなにないな」と思いがちですが、ここからは急な岩場の登りが続くので結構時間がかかります。
私の場合山頂までは「1時間40分」ほどかかりました。
はじめは樹林帯です。
棒道は少し荒れている感じがしましたが、こちらはちゃんと整備されておりました。
随所にベンチがあります、さすがは整備されている一般登山道です。
雲海というところに到着しました。
雲海はちょっとだけひらけているので、景色を見ることができますが・・・木々が邪魔で先ほどの富士平の方がずっといいですね。
そして雲海は見えませんでした!
雲海を過ぎると石が出てきます。
ですが変わらず、道ははっきりとしておりますしマーキングも豊富なので道に迷う心配は少ないと思います。
進んでいくと岩が大きくなり、傾斜も急になっていきます。
ですが標高がだいぶ高くなってきたためか、この付近から涼しくなってきました。
小渕沢というポイント。
「沢」とありますが、水はなく涸れ沢でした。
押手川
地面を手で押すと水が滲み出してきたことに由来してこの名前がついたようです。
ですが実際に地面を手で押しても水は滲み出てはきませんでした笑
それにしても苔が綺麗な森で癒されます。
苔といえば奥秩父の森が真っ先に思い浮かびますが、八ヶ岳の森は奥秩父の森とはまた違った良さがありますね。
ですがこの後更に登りがきつくなり、写真を撮り忘れてしまいましたがはしごなども出てきます。
きついのでこまめに休憩や補給を取りながら歩くことをお勧めします。
網笠山山頂へ
そしてようやく網笠山山頂へ。
標高差1600m
やはり駅から登ると登りごたえがありますね!
標高2500をこえる山だけあって景色もとてもよかったです!
ちょっと靄ってしまっているのが残念ですが・・・
秋・冬はもっと綺麗に見えるのでしょう。
反対側は雲が多かったです。
そして事前情報通り、山頂は岩がゴロゴロして非常に歩きにくい。
浮石も結構あったので転倒しないように慎重に進むことをお勧めします。
山頂で景色を堪能した後は水の補給をするため、青年小屋方面は(青年小屋から歩いて少しのところに水場があります)
青年小屋への道はぬかるんでいたり、水たまりがあるところが多かったです。
しばらく歩くと青年小屋が見えてきましたが、ご覧の通りこの付近も岩がゴロゴロしていて足元が不安定なのでなかなか進みません。
ストックを駆使して慎重に進んでいきます。
ようやく青年小屋に到着しました。
なかなか大きくて立派な小屋です。
その青年小屋からあるいて4〜5分のところに水場があるのでそこにいきます。
これがその水場。
どばどばと勢いよく掛け流しになっていて、非常に冷たく美味しい水でした。
再び青年小屋まで戻る。
ここでキャンプ場があることに気づきました。
かなり広くていい感じのキャンプ場でしたよ。
下山は青年小屋の横にあるこのルートから。
登りで使ったコースよりも急なところや、岩場がなくこれは歩きやすい、とはじめは思っていたのですが・・・
そのかわり、ぬかるんでぐっちゃぐちゃになっているところが多く、気が抜けませんでした・・・
そして先ほどの押手川に戻ってこれました。
夕日に染まる森が美しい・・・
ですがもうすぐ日没、急がなければ。
押手川から先も行きとは別ルートでいきます。
こちらの小渕沢方面へと向かっておりていきます。
ヒカリゴケというのがきになりますが・・・
どうやらこれのことらしい。
確かにほのかに発光しており、綺麗でした。
再び棒道。
ここは行きとは違い、ぬかるんでいるような箇所はありませんでした。
広がる草原、とても気持ちがいいです。
すっかりと暗くなってしまいましたがなんとかヘッデン使わずに下山できました。
延命の湯へ
帰りはすぐ近くの温泉、延命の湯へ入浴。なかなかいい湯でした。
このあと、また小渕沢駅まで戻りました。
まとめ
駅から登るとなるとやはり結構登りごたえがりました。
距離にして21キロ、時間にして7時間30ほどかかりました。
結構な長丁場になりますので、早朝からアタックすることをお勧めします。
また、歩きにくい岩場が多いのでトレッキングポールはあった方がいいですね。
今回はぬかるんだ箇所が多かったこともあり、ポールが大活躍しました。
登りごたえもあり、晴れていれば山頂からは大絶景も見れるので駅から近く、ややハードな登山を求めている方には特にお勧めできる山です。
みくぞう
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