虎ヶ岡城跡~陣見山~雨乞山〜不動山の紹介をしたいと思います。
虎ヶ岡城跡について
鐘撞堂山付近のカタクリ群生地から少し先にある山城跡です。
山頂手前の階段が長い上に急で体力を結構持っていかれました。
標高337mの城山に築かれた山城であり、戦国時代には鉢形城への食料の供給を担当する重要な役割を果たしており、北条氏の支配下にあったようです。
ですが城跡といっても今や影も形もありません。
山頂にはこの通り、東屋が一つあるだけです(大きめな東屋で大人数での休憩にはもってこいだと思います)
ですが山頂からの景色はこの通り、なかなかのものです。
この日は良いお天気だったので、遠くまで見渡すことが出来ました。
陣見山へ
城跡の次は次なる目的地、陣見山まで向かいます。
私は寄居駅から鐘撞堂山を経由してきましたが、縦走する以外にも同じ秩父鉄道の波久礼駅から行く手段もあります。
波久礼駅からだと虎ヶ岡城跡を経由して陣見山まで向かうことが出来ます。
また、途中で車道に出るので虎ヶ岡城跡で十分だと感じたらエスケープすることも可能です。
そして虎ヶ岡城跡から陣見山までは激しいアップダウンが続きます。
しかもアップダウンのアップの部分はどれもかなりの急登です。
ここなんかも写真以上に急です。
さすがにこれはトップクラスのランナーでも走って登るのは無理だと思われます。
そして登りきったと思ったらまた目の前にはこんな急登が待ち構えているというね。
この付近は偽ピークも多いから精神的にも疲れます。
山頂へ
そしてようやくたどり着いた山頂にあるのはこちら。
山の中ではおなじみのテレビ中継放送局です。
鉄塔の次ぐらいにこういった施設はよく見かけますね。
でも、マニアでも無ければこの施設に喜びや美しさを見いだせる人はいないのではないでしょうか。
山頂はこの施設以外には本当に何もなし。
展望はもちろん、ベンチや東屋もありません。
ですので、この山だけを目的に登るのは(恐らくあまりいないとは思いますが)お勧め出来ません。
登るのであれば、次の雨乞山などをセットで登るのをお勧めします。
雨乞山はこことはうってかわって見晴らし最高なので。
ちなみにこの施設を右手に抜けると陣見山・間瀬峠ビューラインというビュースポットがあり、樋口駅に抜けることが出来ます。
こちらのビュースポットでは長瀞の街並みとその付近の山々を一望することが出来ます。
もう疲れたというのであれば、こちらに抜けるのもありです。
雨乞山へ
雨乞山へと向かって進みます。
ここから1キロほどは非常に快適なトレイル。
このエリアでは数少ない走るのに最適な道が続きます。
陣見山手前は急登の他に下りも急坂で私のレベルでは走ることが出来ませんでした。
なのでここで一気に今までのフラストレーションを解消するかのごとく走り抜けました。
この時期は蜘蛛の巣も少なく、暑くもなく寒くもなかったので快適に走ることができました。
この付近はまだ冬枯れして冬の装いでしたが、気候的には最高でしたね。
ですがこの快適なトレイルもそう長くは続かなく、一旦車道に出てまた登りになります。
写真では鎖が見えておりますが、ここは別に鎖を使わなくても全く問題なく進むことが出来ました。
しかしこの登りを抜けると、緩やかな道がまたしばらく続きます。
陣見山パートと比べると天国のよう。
傾斜もきつくなく歩いてもよし、走っても良しです。
そしてまた車道に出ます。
ここはうっかりと右に下ってしまいましたが、正しくは左方向です。
左方向に進むと雨乞山を示す案内板が現れるので矢印の示す方向に進みます。
ここから先は山頂まで登りとなりますが、変わらず緩やかな登りです。
山頂へ
雨乞山山頂はご覧の通り、見晴らし最高でした。
この付近は特にこれといった特徴のない地味な低山ばかりが連なっておりますが、見晴らしで言えばこの雨乞山が最高でしょう。
山頂は公園の広場のような空間で非常に気持ちがいい。
芝生にもなっているので座ってこの景色を見ながらおにぎりを食しました。
ただのコンビニおにぎりなのに、素晴らしい景色というスパイスがくわわることで美味しさは二倍、三倍にも膨れ上がります。
これは決して気のせいではないと思うのです。
そしてこういった場所は大抵・・・と思って調べてみるとやはりここはパラグライダーの発信場でもあるようですね。
訪れた当日は平日だったので飛んでいる人は見当たりませんでしたが、確かにここから飛び立ったらさぞや気持ちいいでしょう。
私も思い切って飛び立ちたくなりました。
また、人が誰もいなかったので貸切状態でこの景色を堪能できたのも最高でした。
景色を堪能したあとは次なるピーク不動山へと向かいます。
不動山へはショートカットとしてこのケルンがあるところから向かいました。
ここは破線ルートですが、踏み跡はしっかりしておりますし、ピンクテープがあちこちにあるので問題ないでしょう。
破線ルートをすぎるとまた車道に出るのですがここでも道を間違え、しばらくうろうろとさまよってしまいました。
小一時間ほど迷っているとようやく不動山への案内板を発見。
この付近は特に迷いやすいと思うのでGPSか地図で現在位置をよく把握しておいたほうがいいですね。
ここからはまた登りが続きます。
そうきつくはないけど、度重なる登りにそろそろ嫌気がさしてきました。
また、杉が多いのか、この付近からくしゃみや鼻水が止まらなくなりました。
それまではなんともなかったのですが・・・
不動山山頂へ
そしてここもまた地味〜〜な山頂です。
山頂を示す標識以外はこの通り。
陣見山はまだ施設というシンボルがありましたが、ここは本当に何もありません。
樹林帯は好きですが、せっかく頑張って登っても特にこれといったものがないとちょっとがっかりしてしまいます。
長居しても意味がないので長瀞アルプス方面に向けて下ります。
すると本日何度目かわからない車道にまた出ます。
苔不動から突っ切るルートもありますが、道が半崩壊していて大分荒れていたのでお勧めしません。
私は少し遠回りになりますが、車道をそのまま駆け下りて行きました。
そのまま車道をまっすぐ言っても問題なかったのですが、途中でトレイルに入れる分岐があったのでそっちに進みました。
ここからは下り基調でしたが、少し荒れていたので慎重に進みました。
何があったのか大変なことになっている箇所もありました。
そして車道へ。
ここまで来れば野上駅まではすぐです。
このまま野上駅でゴールしてもよし、引き続き長瀞アルプスへと進んでもよし、体力と相談して決めるといいでしょう。
ちなみにこの付近には長瀞アルプス観光トイレがあります。
出来たばかりなのか超綺麗なので、駅のトイレよりこちらのトイレのほうがお勧めです。
まとめ
今回は(も)これといって特徴のない地味な低山の紹介でしたが、地味な山は地味な山なりの良さがあるものです。
その良さは何と言っても人が少なく、快適で静かなハイキングが楽しめるということです。
平日だったということもあるかと思いますが今回のルートですれ違ったのはハイカーグループ一組のみ。
終始静かな春の里山を堪能することが出来て非常に満足できました。
そしてこの地味な低山の中でも大きな輝きを放っていたのは雨乞山です。
本文中の写真でもわかる通り、本当に開放感あふれる素晴らしい山頂です。
晴れの日は最高の気分を味わえると思うのでここはお勧めです。
陣見山や不動山だけでなく、ぜひ雨乞山もセットで歩くことをお勧めします。
みくぞう
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