秩父札所31番 観音院から観音山へ

お堂

秩父の観音院・観音山に行ってきたのでレポします。

観音院・観音山について

埼玉県、小鹿野町にある秩父札所31番です。

正式名称は鷲窟山(しゅうくつさん)観音院(かんのんいん)

秩父の霊場の中でも特に山奥に位置する霊場であり、秘境感が漂うパワースポットでもあります。

観音山は観音院のさらに上に位置する標高698mの山です。

今回は観音院から観音山、牛首峠をえて観音院に戻ってくるというルートを紹介します。

コース・コースタイム

今回はこのような周回コースでした。

距離にして約4キロ。

時間は1時間半ほどでしょうか(途中からランも含めてる)

短いコースでしたので時間的にもそれほどかからずサクッとまわれましたね。

観音山手前の登りなど一部きついところもありましたが、平坦なところも多くちょっとしたハイキングに適していると感じました。

ただ、崩壊気味のトラバースや道幅の狭いトレイルなどもあったので滑落には十分注意したほうがいいと思います。

アクセス

公共交通機関のアクセスは秩父駅(または西武秩父駅)からバスで栗尾まで(40分)

栗尾バス停からさらに徒歩で40分

と、公共交通機関を使ってのアクセスはいいとは言えません。

なにせバス停から40分も歩きますからね・・・

距離は2.6キロほどのようですが登り基調で林道を進んでいくことになります。

バスの本数も少ないので車のアクセスがおすすめです。

私はというと西武秩父駅から輪行した自転車を使ってアクセスしました。

前述した通り、登り基調ですので途中から完全なヒルクライムとなりました

傾斜的にはなんとか走れるものでしたが、距離は17キロあるので自転車で行く場合はそれなりの覚悟と体力が必要です。

山門からスタート

近くに自転車をとめ、こちらの大きな山門前から登山スタートです。

この時点で神聖な雰囲気が漂っておりましたよ。

山門

山門の左右には大きな仁王が鎮座しております。

その大きさはなんと1丈3尺(=約3.93939メート)にも及ぶとか。

石造りの仁王では日本一の大きさなんだそうです、すごいですね。

完成は明治元年だそうでかなり歴史あるものでもあるようです。

仁王

山門から本堂までは傾斜の結構きつい階段が続きます。

数は296段。

これは般若心経“276字”と普回向(ふえこう)“20字”の合計数からきているようです。

足腰の弱い方には少しきついかもしれません。

階段

俳句らしきものが刻まれた石版もあちこちにありました。

石像

途中には観音山の案内図もあります。

携帯などで撮影しておくとあとで確認することができて便利ですよ。

地図

また、岩の崩落のため西奥の院への立ち入りは禁止されておりました、残念です。

通行禁止エリア

本堂到着

そして296段の階段を登りきった先には立派な本堂が待っております。

本堂も立派ですがそれ以上にその背後にそびえ立つえぐれた岩壁に目を奪われました。

これぞ自然の芸術というやつですね。素晴らしい。

お堂

本堂の横には清浄の滝が・・・

ですが写真をみてもわかるとおり、水量が乏しく本当に「ちょろちょろ」としか流れていませんでした。

今は滝と呼ぶには少し寂しい感じですがかつては修験者がここで滝行をしていたらしいので、昔はそれなりの水量があったのでしょう。

清浄の滝

水量が・・・

しかし水量に乏しくてもこの荒々しい岩壁は迫力満点で見応えがありますよ。

岩壁

滝下には不動明王像があります。かなり小さめではありますが。

お地蔵様

池には見事な鯉が何匹も泳いでおりました。

池

本堂には聖観音像が祀られておりました。

 

自転車で霊場の巡礼をされる方もいるようですね。

自転車ならば1日で回ることもできそうです。

看板

登山開始

さて、参拝はここまでで本堂から先は一般的な登山道となります。

まずはこちらの東奥の院ミニハイキングコースへと行ってみましょう。

標識

うーん、雰囲気抜群です。

見晴台へと向かいます。

見晴台

本田親常が矢をいとおしたという伝説の残る岩穴です。

ここからの展望もなかなかのものです。

矢抜け穴

東奥の院到着

あっさりと到着してしまいました。

本堂から10分もかかりませんでしたよ。

東奥の院

東奥の院の横には東屋兼見晴台があります。

ここで素晴らしい景色を眺めながらランチを食べました。

見晴台

見晴らしのいいところに祠が!

祠

こちらは畠山重忠の駒繋ぎ場

馬の蹄の跡が今でも残っているそうですが、残念ながら見つけることはできませんでした。

畠山重忠の駒繋ぎ場

ミニハイキングコースの周回がおわり、いよいよ次は観音山山頂へと向かいます。

標識

フラットなところが多いです。

フラット

工場跡とのことですが、こんな山の中に。

それもこんな狭いところに工場があったのでしょうか?

工場跡

山頂手前は結構きつい階段が続きます。

ですが距離的には短いです。

階段

観音山山頂

観音山山頂に到着です。

山頂はせまく、ベンチなどもありません。

観音山山頂

山頂からの景色はいいのですが、枝がちょっと邪魔ですね。

緑が生い茂る季節だとほとんど展望はのぞめないかもしれません。

景色

ここも木々の隙間からかろうじて景色が見える感じです。

景色

観音山から先は日尾城跡、牛首峠方面へと向かいます。

牛首峠

道は明瞭で迷いやすい箇所などはほとんどないのですが、上記でもふれたとおり道幅がせまかったり崩壊気味のところもあるので十分な注意が必要です。

トレイル

日尾城跡到着

城跡といってもこの小さな祠以外は何もありません。

日尾城跡

ここにお城があったらしいのですが、かなりスペース的に狭いんですよねえ。

本当にあったのでしょうか?

城跡

牛首峠到着

日尾城跡から10分ほどで牛首峠へにも到着。

ここも特に何もありません。

牛首峠

牛首峠から先はトレイルの雰囲気が変わります。

涸れ沢がでてきてこれを進んでいくと

涸れ沢

やがてちゃんとした沢に出ました。

やはり沢沿いのトレイルは心地いいです。

沢

緩やかな下りなのでトレランにも最適ですよ。

アップダウン

山門前でゴール

山門前に出ました。

ぐるっと一周してきたわけですね。

山門

まとめ

秩父の霊場の一つである観音院とあわせてまわれるお得な山行となりました。

観音院の神聖な雰囲気は一見の価値があります。

パワースポットとよばれているのも頷けます。

一方、観音山から牛首峠の周回コースも軽いハイキングコースながらも雰囲気がよく、短めのそれほど厳しくない山歩きを楽しみたいという場合にはもってこいです。

東の院から先は行かない方も多いようですが、山歩きが好きな方はこの周回コースはおすすめです。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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