紅葉時の昇仙峡と羅漢寺山に登ってきたのでレポします。
目次
昇仙峡、羅漢寺山について
昇仙峡は観光地として有名な場所です。国の特別名勝にも指定され、「日本一の渓谷美」とも言われております。
荒川右岸に露出した花岡岩の奇岩群、その間にある色鮮やかな木々と渓谷など、なんとも美しい自然美が堪能できます。
そして羅漢寺山は弥三郎岳・展望台・パノラマの総称であり、先述の花岡岩が特徴的な山です。
山頂まではロープウエイで一気に行くことができ、ロープウエイを使えばロープウエイ駅から徒歩15分ほどで山頂までお手軽に到達でき、絶景を楽しむことができます。
アクセス
公共交通機関
JR甲府駅から山梨交通バスで昇仙峡入り口バス停で下車、時間は約30分。
マイカー
昇仙峡にはいくつかの公共無料駐車場があります。
歩きたい・みたいスポットに合わせて駐車する場所を決められるので便利です。
詳しい位置などはこちらをご覧ください。
コース・コースタイム
私は天神森から昇仙峡を歩き、さらにロープウエイを使わず登山道を使って羅漢寺山に登頂。
そして白砂山にも立ち寄り下山するという周回コースを取りました。
一周すると距離は16キロほど、時間は5時間ほどでした。
地図の右半分のコース(昇仙峡)は殆どが舗装されており、車で通ることも可能です。
道中にはお土産やさんや飲食店が軒を連ね、観光地色が強いです。
そして私は紅葉の時期に訪れたのですが、思った以上に人が多かったです。
混雑するとは聞いていたので平日に行ったのですが、それでも多かったです。
日本人だけでなく外国人観光客の姿も目立ち、昇仙峡付近は人であふれていました。
ですがロープウエイ駅を過ぎると人が全くいなくなり、登山道に入るとこれまでの騒がしさはなんだったのかというほど静かです。
そして山頂でロープウエイを使ってきた人たちと合流し、また人混みの中を歩くことになります。
しかし羅漢寺山へ行く人は多いようですが白砂山方面へおりて行く人はいないようで、下山路はまた静かな山を楽しむことができました。
昇仙峡は山歩き要素はなく、人が多いので静かな山歩きを楽しみたいのは下の地図の左半分のコースを歩くのがいいと思います。
甲府駅からスタート
私は輪行した自転車で昇仙峡を目指しました。
昇仙峡に行くには「和田峠」という峠を越える必要があります。
和田峠は日光のいろは坂のようなつづら折りのやや急な坂です。
きついですが、途中では色づいた綺麗な木々があちこちでみれます。
ですが交通量は比較的多く、上からも下からも車に結構抜かされました。
おそらく昇仙峡に向かう車だと思われます。
途中には見晴台があり、甲府盆地を一望できます。
急坂に苦しみながらもなんとか和田峠をクリア。
和田峠を越えた後に見えてくるのがこちらの千代田湖です。
ここから昇仙峡まで3キロほどですが、基本は下り基調ながらも小刻みなアップダウンがあったりします。
昇仙峡入り口到着
甲府駅から一時間ほどで昇仙峡入り口に到着しました。
この近くに自転車を止め、ここからは歩いて散策します。
ちなみに近くには上記で触れた無料駐車場があります。
昇仙峡は舗装されているので車で行くこともできますが(実際、何台も車が通っておりました)車の中からでは渓谷は見られないと思うので、車で行く場合はこちらの駐車場に車をとめてから散策することをお勧めします。
昇仙峡散策路はこのような感じです。
舗装されているよりかはやはりトレイル(未舗装の道)の方がいいのですが、周囲はいい感じに色づいているのでとても綺麗でした。
昇仙峡は奇岩が多いことでも有名です。
亀岩、トーフ岩、オットセイ岩など個性的な名前と形の岩が随所で見られます。
渓谷と紅葉。
ここは台風の影響で水が濁っているということもなく、澄んだ綺麗な水でした。
紅葉とのコラボも素敵です。
途中には奇岩以外にも「愛の架け橋」なるものもあります。
そしてちょっとした広場のようなところも。
ここも気持ちのいいところです。
上の広場から下までおりられます。
ちなみに写らないようにしていたので、写っておりませんがここまで人の列が途切れないほどたくさんの人がいました。
平日に行ったのですが、やはり紅葉のシーズンは混雑するようです。
当日はお天気も良かったですからね・・・
そして昇仙峡の最奥に位置する仙娥滝
岩肌を削りながら落下していく落差30mの滝です。
昇仙峡でもっとも人気のあるスポットでもあるようで仙娥滝の前は特に人だかりがすごかったです。
少しアップにしても撮影してみました。
仙娥滝を過ぎた後にやってくるお地蔵様。
たんざくのようなものに囲まれておりました。
茶屋や食堂もいくつもあるので、休憩や食事には困りません。
ちょっとした滝のようなもの?
こんな場に不似合いな物もあったりします。
あまり知られてはおりませんが、山梨県は水晶の一大産地でもあったりします。
その中でも昇仙峡は「水晶の聖地」ともされているようで、昇仙峡付近には水晶のお店や博物館があちこちで見られました。
そしてこちらがロープウエイ乗り場
料金などはこちらを参照ください。
ロープウエイを利用すれば、一気に羅漢寺山山頂手前までワープできるので多くの方はロープウエイを利用するようです。
ちなみにロープウエイ乗り場にはタクシー乗り場があります。
ロープウエイを使っておりたら復路はタクシーを使えば、帰りはバス停まで歩かなくて済むので楽です。
甲府までの料金はこちらの標識にもあるように4200~4700円のようです。
ですが麓から登ることを心がけている私は、もちろんロープウエイは使わず登ります。
ロープウエイ駅を過ぎるとあれだけたくさんいた人が誰もいなくなり、一気に静かになるのが面白いです。
しばらく舗装された緩やかな登り坂を歩いて行き、ここからようやくトレイル(山道)です。
ここも紅葉がいい感じでした。
道幅も広く、荒れているところもなく、分岐もほとんどなく、人もおらず、さらに緩やかな登りなのできつくもない。
ロープウエイを使わずに登るコースもかなりお勧めできます!
ロープウエイ駅付近に近づくとまた人が増えてきます。
ロープウエイ駅前にある羅漢寺山の山頂標識。
おそらく一番観光地かされた山梨百名山だと思います。
羅漢寺山の本当の山頂は山頂標識からやや東に進んだ先にあります。
そして羅漢寺山山頂は目指す人は多いようで、たくさんの人が山頂目指して歩いておりました。
山頂までの道もいい感じで、要所要所でこのような綺麗な景色が見えます。
時間は約15分程度でしょうか。
歩いているほとんどの方は普段着のようでしたが(山装備の私は完全に浮いておりました)舗装されていない山道を歩くので、羅漢寺山山頂を目指す場合はロープウエイ利用の場合でもトレッキングシューズの着用をお勧めします。
激しい登りなどはなく、息を切らす間も無く山頂まで辿り着いてしまうのですが山頂手前にはちょっとした鎖場があります。
一人がやっと通れる程度の幅ということもあり、この鎖場前では渋滞しておりました(難易度が高い鎖場というわけではありません)
羅漢寺山山頂へ
そしてこちらが羅漢寺山山頂。
山頂は丸い岩場となっており、360°の大パノラマの展望が楽しめます。
私は甲府駅から直接登ってきたので達成感もひとしおでした!
ですが手すりなどはないので足を滑らせたら最後です、気をつけましょう。
下りも渋滞しておりました・・・
またロープイウエイ駅まで戻って、周囲を散策してみました。
自らパワースポットを名乗ってしまうのがなんとも・・・
富士山が見える展望スポットもありました。
すでに雲が出てきてしまったのでここから富士山は残念ながら見えませんでしたが・・・
標識などはありませんが、上の富士山の展望スポットの横に白砂山へと至るコースが伸びているのでここを進みます。
ここからまた人が一気に少なくなります。
今回は混雑から静寂の繰り返しですがそれがまた面白い。
ほどなくして白砂山への分岐があるので、そこを進むとすぐに白砂山へ到着します。
ここも展望がいいところで私はここでお昼休憩にしました。
こちらは人が少ないので休憩には最適です。
目の前には先ほどまでいた羅漢寺山が見えます。
白砂山から先も整備されたいい感じのトレイルが続きます。
白山展望台があったのでよってみました。
こちらも花岡岩が風化してできた白砂が山頂に広がっており、展望もとてもいいです。
下山路も紅葉がとても綺麗でした。
やや荒れているところもありますが、注意して歩けば問題ないレベルです。
分岐には標識もありますし、迷いにくいところもいいです。
下山
無事、下山してスタート地点まで戻ってきました。
まとめ
今回の山行は上記でも少し触れましたが「静」と「混」の対比がすごかったです。
こちらの地図の右半分(昇仙峡側)はとにかく人が多く、観光地要素が濃かったです。
景色や紅葉はいい感じだったのですが、人が多くて静かな山が好きな方にはあまりおすすめできません(平日でも多かったので、休日だとさらに混雑するのでしょう・・・)
それにほとんどが舗装されているのであまり山登り要素もありません。
逆に左半分はほとんどがトレイル(山道)で羅漢寺山山頂付近を除けば静かそのものです。
静かな山が好みならば、こちらのコースをピストンするのがいいかもしれません。
道がいいのでピストンでもさほど苦にはならないかと思います。
私のように丸ごと楽しみたいのであればこのような周回コースを取るのがもちろん、おすすめです。
周回だと距離はありますがきつい急登などはないので、ハイキング気分で楽しめますよ。
それにもし「キツイな」と感じたらロープウエイを利用できるのがいいです。
観光地ではありますが、山登りも楽しめるので色々な方にお勧めできる場所だと感じました。
みくぞう
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