沼津アルプス全山縦走 桜、海、海鮮全てを楽しめる

静岡県の沼津アルプスを全山縦走してきたのでレポします。

沼津アルプスについて

正式名称は静浦山地。

北端の香貫山から大平山周辺までの山域を、地元の登山愛好会が沼津アルプスと命名しそれが定着したので現在は正式名称よりも「沼津アルプス」とよばれることの方が多いようです。

静岡といえば海のイメージがあるかもしれませんが、この山域にはシイやカシ類の常緑広葉樹林が分布し、桜の木々も多く植えられ豊かな森が広がっております。

また、伊豆半島で3番目に古い地層でもあるようです。

最高峰は392Mの鷲頭山と標高的には大したことはありませんが、標高に見合わないような激しいアップダウンがある縦走路としても知られております。

今回は沼津アルプスと更にその奥にある奥沼津アルプスも合わせて紹介します。

アクセス

アクセスですが、最寄駅はJR沼津駅。

南口から出ている東海バス大平方面行に乗り、黒瀬でおります

ですが駅から2キロほどなので歩いていっても問題ないでしょう。

また、終着点である大平山から縦走する場合は多比バス停留所で下車します。

香貫山から大平山へと縦走するか?

それとも大平山から香貫山へと縦走するか?ですが楽さで言えば

大平山から香貫山へと縦走した方が若干下り基調であり、急登もさけられるのでこちらの方が楽だと思います。

大平山から縦走すれば帰りは沼津港によって、美味しい魚介を楽しむこともできます。

ですが温泉に拘る私としては伊豆長岡までいき温泉に入りたかったので香貫山から縦走することにしました。

ただ、沼津での食事も捨てがたかったのでまずはじめに沼津港により、そこで朝食を食べてから縦走する、というなんとも欲張りなコースにしました。

コース・コースタイム

沼津アルプスのコースタイムは6時間30ほどです。

ですが私はさらに沼津アルプスから「奥沼津アルプス」へと縦走したのでちょっと距離的には長くなっております。

大平山から先も尾根道は続いておりさらに「大嵐山」「茶臼山」なども縦走することができるのです(それが奥沼津アルプスです)

破線ではありますが、特に迷いやすいところもなく荒れている箇所も(自分が行った時は)なかったので体力的・時間的な余裕があれば行ってみてもいいかもしれません。

奥沼津アルプスまでいくとさらに2時間ほどかかります。

地図

沼津駅からスタート

青春18切符を使って沼津へと降り立ちました。

静岡の山は今回が初めて。

沼津駅

沼津はラブライブサンシャインの聖地としても知られております。

駅中からラブライブで溢れておりました。

沼津

途中でラッピングバスを見かけたり

ラッピングバス

まだ開いておりませんでしたがこんなカフェも駅前にありました。

カフェ

ラブライブは未視聴でしたが、せっかくなので行動食としてノーマルのっぽパンと一緒に、ラブライブコラボののっぽパンも買ってみました。

のっぽパンとは静岡発の細長いパンにクリームを挟んだご当地パンです。

一つ400キロカロリー以上と高カロリーなので山の行動食にはぴったりです。

味は右のピーナッツバターの方が美味しかったですね。

のっぽパン

沼津港 丸勘にて朝食

上記でも少し触れた通り、縦走前に沼津港の丸勘というお店で朝食です。

ここは店内がラブライブだらけでよくあるアニメのコラボカフェのように割高で食事量も少なくいまいちなところなのかな?と思っていたのですが

沼津港

メニューはどれも非常にリーズナブルかつ食べログを見る限り味もまともそう、ということでここで朝食をとることにしました。

普段はしっかりと自宅で食べてくるのですが、今日は奮発することにしました。

メニュー

アジの干物定食プラス、マグロの唐揚げ。

これで700円。しかも味噌汁お代わりし放題なのですからやすいです。お勧めです。

アジの干物定食

朝食を食べた後は初めの山である香貫山まで徒歩で向かいます。

途中で今日いく山の稜線が見えてきました。

橋

縦走開始

さて、ここからはじめの山である香貫山まで登っていきます。

はじめは舗装路です。

登山口

香貫山は沼津市のシンボルであり、非常に登りやすい山なので地元の方と思われる人で賑わっておりました。

香貫山

三月下旬に訪れたのですがこの時期、沼津アルプスは桜で彩られます。

休憩所

特に香貫山は静岡県内でも15位に入る桜の名所であります。

まだ満開ではありませんでしたが、綺麗な桜があちこちで咲いておりました。

桜

ソメイヨシノをはじめなんと2400本物桜が植えられているそうです。

桜

また、香貫山は登山道が豊富にあり、色々なルートどりができます。

香貫山

水場も複数みかけました。縦走前の水の補給に便利です。

水飲み場

桜だけでなくシャガの花もあちこちでみられました。

シャガ

山というよりは綺麗に整備された公園という印象。

息が切れる急登などももちろんありません。

トレイル 桜

それにしても桜が綺麗です。

青空によく映えますね。

桜

展望台もあるので山頂に行く前によることをお勧めします(香貫山の山頂からは景色はほとんどのぞめないのです)

展望台

展望台からの眺めは最高の一言です。

すっきりと晴れていたので、駿河湾が綺麗に見えました。

展望台

富士山は残念ながら雲の中。

展望台

香貫山山頂へ

展望台から山頂まではすぐです。

桜と一緒にパチリ。

山頂

山頂から少しくだって桜台なる場所へ。

桜台の桜は満開でした。

桜台

桜を堪能した後は最高に気持ちいいトレイルを進んで次なるピーク、横山へと向かって進みます。

トレイル

沼津アルプスはあちこちに丁寧な標識があるのでこれを見逃さなければ道に迷う心配もないと思われます。

分岐

さて、この横山へと至る登山道から本格的な登山がはじまります。

ここから容赦ない急登が次々と襲いかかってくることになります。

横山

横山山頂へ

急登はあっても標高は低いのでピークにはすぐに到達します。

横山山頂は特に景色はのぞめないのでさっさと次に進みました。

横山山頂

尾根に出れば大丈夫かと思いきやすぐに激下りが待っておりました。

沼津アルプスはとにかく登りと下りがはっきりとわかれており、メリハリがある印象です。

トレイル

平坦なところもあります。

平坦

ここから徳倉山山頂まではまた厳しい登りとなります。

分岐

写真でもかなりの急坂だというのがわかるのではないでしょうか。

息を切らしながら休み休み登っていきました。

急登

徳倉山山頂へ

徳倉山山頂は先の横山と違ってひらけていてとても気持ちがいい!

徳倉山

ここでお弁当を広げるのもいいと思います。

山頂

徳倉山から少し進むと珍しいものが

なんと太平洋戦争末期の機関銃の跡地がありました。

防空壕

中に入ることはできませんでしたが山でこういったものを見かけたのは初めてかもしれません。

防空壕

ここからしばらくは快適なトレイルが続きます。

トレイル

ここにも桜が咲いておりました!

桜

そして駿河湾が目の前に!なんて綺麗なのでしょうか!

ビュースポット

これからいく山の稜線もはっきりとみえました。

まだまだ先は長いです。

稜線

ここらへんも晴れていれば非常に気持ちがいいです。

快適

さざなみ展望台からの眺め。素晴らしいの一言です。

さざなみ展望台

志下山山頂へ

そして志下山山頂へ。

ここの山頂が沼津アルプスの中で一番かもしれません。

志下山

なんといっても景色が最高に素晴らしいのです!

ここでランチにしました。

この絶景を見ながらのランチはいうまでもなく最高の一言です。

景色

志下山から先もしばらくはフラットなトレイルです。

ここはトレランにも向いておりますね。

トレイル

ですがそれも長くは続きません。

次のピークへと至るため、また急登を登り返す必要があります。

急登

小鷲頭山へ

ここも眺めがいいですがややこじんまりとしております。

山頂

また、小鷲頭山山頂にも桜が植えられておりました。

桜

それにしても沼津アルプスは標識が多くて助かります。

整備してくれる方には感謝ですね。

鷲頭山

鷲頭山山頂へ

鷲頭山山頂につきました!

沼津アルプスは残り後一座。

それにしても今日はいたるところで桜をよく見ます。

この縦走路は初めて訪れましたが桜のシーズンは特に輝きを増すのではないでしょうか。

鷲頭山

鷲頭山で小休止したあとは最後の一座である大平山へと登っていきます。

トレイル

大平山山頂へ

やりました!最後の一座へとついに登頂!

大平山

これは何弁でしょうか?

山頂からの景色は今ひとつでしたが、ベンチがあるので休憩にはぴったりです。

山頂

奥沼津アルプス縦走へ

ですがこれで終わりではありません。

まだ時間的にも体力的にも余裕があったので奥沼津アルプスへと進みます。

下の写真は地図ですがかなりアバウトです。

奥沼津アルプス

奥沼津からは破線となり、歩く人も少ないといいます(それでも二人とすれ違いましたが)

奥沼津は沼津アルプスよりはアップダウンは激しくなく、小刻みなアップダウンが続くという感じですが細尾根や岩場、はしごなどの比較的足場が不安定なところが多く十分な注意が必要です。

はしご

ですが道としては比較的明瞭でマーキングも多数ありました。

テープ

片側がすっぱりと切れ落ちたところもありますのでゆっくりと進んでいきましょう。

岩場

はしごは二箇所ありますが高度感はほとんどないので、高所恐怖症の方でも大丈夫だと思います。

はしご

あれ?行き止まり?

と一瞬驚きましたがどうやらこの柵を乗り越えていくようです。

ここから先は日守山公園の敷地となります。

行き止まりかと

いきなり景色がひらけました。

そしてまたまた美しい桜が出迎えてくれました。

景色

ここも非常に気持ちのいい場所ですね、少し曇ってきてしまいましたが・・・

日守山公園

大嵐山(日守山)山頂へ

公園の中に山頂がありました。

日守山公園

望遠鏡も発見!

望遠鏡

公園なのでたくさんの花見客で賑わっておりました。

確かにここはお花見には最適なスポットだと思いますね。

公園

さあ、いよいよ本当に最後の一座、茶臼山へと登りますよ。

トレイル

茶臼山山頂へ

最後の山、茶臼山山頂です。

ですが最後の山にしてはとても地味。

茶臼山

山頂には壊れかけたベンチが一つあるだけでした。

ベンチ

下山完了

山頂からの下りは特に難しいところはありませんでした。

ここから伊豆長岡まで走っていきます。

下山

温泉へ

少し遠いですが頑張って伊豆長岡にある南浴場まで走ってきました。

こちらは温泉銭湯で310円で掛け流しの温泉が利用できます、素晴らしいです。

長岡南浴場

ひょうたん寿司で夕食

夕食は伊豆長岡の老舗寿司屋さん、ひょうたん寿司でお寿司を食べました。

これで2400円はかなりリーズナブルです、味も申し分なしです。

やはり海の近くに来たのだから海鮮は外せません。

ひょうたん寿司

まとめ

沼津アルプスはきつい、という事前情報通り結構ハードな縦走路でした。

山は標高や距離だけでは判断してはいけないと改めて感じました。

ですがきつさ以上に感動や充実感が最後には得られると思います。

晴れた桜の時期は特におすすめです、桜や海を満喫できる充実の山旅となるでしょう。

きついといってもエスケープルートも豊富にあるので何かあればすぐに街に出られるのもいいですね。

また、沼津アルプスだけでは物足りないようでは奥沼津アルプスも合わせると更に充実した山旅となるでしょう。

 

The following two tabs change content below.

みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

関連コンテンツ



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。