入笠山 絶景と絶品ビーフシチューが楽しめる初心者向けの山

入笠山山頂

入笠山に行ってきたのでそのレポートとなります。

入笠山について

入笠山は、長野県の中西部にある赤石山脈北端の標高1,955 mの山 (wikiより抜粋)

ゴンドラを使えば一気に標高を稼げ、気軽に山頂までいけること。

また、シーズン中は大阿原湿原や入笠湿原にはたくさんの花が咲き誇ることなどから大変人気の山です。

南アルプス前衛の花の百名山でもあります。

花が咲き誇る夏はもちろん、雪で彩られる冬も人気で、四季問わずたくさんの人が訪れます。

アクセス

他の方のレポを見るとほとんどの方は富士見駅からゴンドラにてアクセスしているようです。

ちなみにゴンドラを使う場合の最寄駅はJR中央本線富士見駅。

富士見駅からは無料のシャトルバスが出ているのでそれに10分ほどのればゴンドラ山麓駅へ到着します。

山頂駅までは約10分、片道1000円となります。

ですがゴンドラを使わないでも登れます。

今回はゴンドラを使わず、JR青柳駅から入笠山山頂まで至るルートを紹介します。

コースとしてはこのような感じです。

地図

青柳駅から登り、大阿原湿原や入笠湿原を周り、沢入登山道という富士見駅方面へとおりるコースを使っております。

なお、本当は富士見駅近くにある温泉「ゆーとろん水神の湯」に行ってから富士見駅へと行く予定だったのですが、休みだったので沢入登山道駐車場から16キロほど走って

「白州塩沢温泉 フォッサマグナの湯」へといったのでこんなコースとなっております^^;

今回の行程は36キロほどですが、本来はこんな長距離にはなりません。

ゆーとろん水神の湯に立ち寄って富士見駅をゴールとする場合は26キロほどですね。

ゆーとろん水神の湯の定休日は「木曜日」ですので行かれる方は注意してください。

入笠山の位置はこちらです。

青柳駅からスタート

そんなわけで私は青柳駅からスタートです。

当日は8月の初旬で晴れでしたが、駅を出た時点でもそれほど暑くはなかったです。

都内の暑さとは質が違いますね。

なんというかまとわりつくような熱気がないのです。

青柳駅

駅を出てすぐに入笠山も見えました。

青柳駅

はじめは車もほとんど通らない静かな道路を進みます。

入笠山

途中にあった金鶏金山の標識。

「きんけいきんざん」というようです。

情報があまりないのですが、この山も南アルプスの山のようですね。

登りたかったですが時間がなくなりそうだったので今回はパスしました。

標識

近くには周辺の地図もありました。

ですが色あせておりほとんど読み取れない・・・

入笠山の地図

林道を進んでいきます。

だんだんと緑豊かになっていきます。

林道

登山開始

そしてここからが入笠山登山コースに入ります。

この看板は大きいので見逃すことはないでしょう。

登山道

こちらのコースは基本的に林道とハイキングコースを行き交うようなコースとなります。

林道

途中にあった標識。

夏場は草木で覆い隠されるような状態になっていたので非常に分かりづらかったです。

なお、ハイキングコースに入らなくても林道を進んでいけば山頂までたどり着けます。

標識

ハイキングコースも林道もあまり整備されておらず、やや荒れ気味でした。

林道

歩く人もほとんどいないようですれ違った人はマウンテンバイクの方1名のみでした。

時期的に少し藪っているところもありました。

トレイル

ですが急登はなく、終始ゆるい登りなのできつさはそれほどありません。

トレイル

この標識も少し見つけづらかった・・・

樹林帯

林道は何かを引きずったかのような跡があるのですが、おそらくマウンテンバイクの車輪跡でしょう。

確かにこういったやや荒れ気味の林道はマウンテンバイクには最適かもしれません。

林道

人がいなくて快適なのですが、こういう人気の山でほとんど誰ともすれ違わないと不安にもなってきます。

トレイル

途中ではいくつか山小屋らしきものがありますが、現在は使われていないようです。

小屋

こちらは立派な避難小屋風な感じだったのに中には入れませんでした。

避難小屋 山小屋

道は徐々に平坦になってきますが、ところどころぬかるんでおりました。

が、注意して歩けば問題ないレベルです。

平坦

この付近から一気に人が多くなってきました。

何かの合宿のようです。近くには早稲田の宿舎らしき建物もありました。

人の気配

マナスル山荘到着

そして有名なマナスル山荘に到着です!

様々なメニューがありますが、おめあてはもちろん一番人気のビーフシチュー!

マナスル山荘

ですが到着時刻は10時30と、お昼には少し早かったため、予約をしました。

そうなのです!ビーフシチューは人気メニューなので売り切れになることも珍しくないため、予約ができるのです。

少し早めに到着した場合は私のように予約すると確実です。

山荘の方に「ビーフシチューを予約したい」との旨を伝えれば予約できます。

平日でもバスツアーの団体さんが訪れることも多いそうなので、やはり予約することをお勧めします。

予約券

なお、マナスル山荘前には水場(というより水道ですが)があり、無料で補給できます。

水場

近くにはトイレもあります。

トイレ

入笠湿原へ

まずは山頂まではいかず、入笠湿原を散策してみることに。

この鹿よけのゲートを開けて入笠湿原へと入ります。

トイレ

入笠湿原は様々なお花が咲き乱れていた綺麗な湿原でした。

入笠湿原といえば鈴蘭が有名ですが、もう終わってしまっていました。

が、鈴蘭以外にも実に様々な花が咲いているのです。

綺麗な湿原

キリンソウ

ヤマオダマキ

ハクサンフウロ

シシウド

クガイソウ

シモツケソウ

ヨツバヒヨドリ

ノアザミ

ニッコウキスゲもわずかながら咲いておりました。

ニッコウキスゲ

さすが人気の山だけあって入笠湿原は平日にも関わらず、たくさんの人で賑わっておりました。

入笠湿原

少し移動してカゴメの森へ。

あの有名な「カゴメ」が管理する森のようです。

カゴメの森

とても綺麗で歩きやすい森ですよ。

カゴメの森

当日はとてもよく晴れていたこともあり、綺麗な湿原がよく映えておりました。

入笠湿原

この付近はアヤメが綺麗でした。

アヤメ

アヤメの群生です。

アヤメ

奥に伸びていく階段を登っていきます。

入笠湿原

するとゴンドラ駅に出ました。

ゴンドラ駅

なるほど、ゴンドラを利用する場合はいきなり目の前にハイキングコースが伸びているわけですね。

犬もここはOKのようです。

ハイキングコース

そしてなんと!ハイキングコースに並行して自転車専用コースも設けられておりました。

こういうのは初めて見ましたね。

マウンテンバイクコース

こちらのハイキングコースもとてもよく整備されており、高低差はほとんどなく公園のような雰囲気。

まさにハイキングにぴったりですね。

ハイキングコース

マナスル山荘にてビーフシチューを

入笠湿原を一周したらちょうどお昼になったので、またマナスル山荘に戻ってきていよいよ念願のビーフシチューをいただきます。

マナスル山荘

ビーフシチューは単品で1500円。

少し前までは1000円だったようですが、値上がりしたようですね。

そしてパンも売られていたので、プレーンパンを一つ購入しました(どれも全て100円です)

パン

お湯やコーヒーもいただけるようです。

また、パンは電子レンジで温めることをお勧めされました。

オーブン

15分ほど待ってついにビーフシチュー登場!

ビーフシチュー

単品と言いつつ、漬物もついてきました。

漬物

そしてこのビーフシチュー。

じっくりと煮込んでいるのかなんと!スプーンで牛肉が楽に切れるのです!

味も濃厚で牛肉もゴロゴロ入っているので(ほかの具はしめじやそらまめなどでした)満足感も高し!

ボリュームも結構あります。

これはいい意味で山小屋クオリテイではないですね。

下界で同じものを注文しても普通はもっとするのではないでしょうか?

値上げはしたようですが1500円出すだけの価値はあります!!

ビーフシチュー

ビーフシチューを堪能した後は、入笠山山頂を目指します。

マナスル山荘から山頂まではゆっくりいっても40分ほどです。

ここからはさらに人が多くなりますが、普段着の方が多かった・・・

トレイル

途中にある分岐。

岩場コースの方が面白そうだったので、岩場コースへ。

分岐

ですが大した岩場ではありませんでした。

鎖もありますが、もちろん使わなくても問題なくいけます。

岩場

入笠山山頂へ

そしてついに入笠山山頂へ!

入笠山山頂

夏なので若干靄ってしまっておりますが、それでもとんでもない絶景でした。

山頂 山頂 山頂 山頂

山頂はたくさんの人で賑わっておりました。

本当に晴れて良かったです。

山頂

大阿原湿原へ

山頂から少しくだって大阿原湿原へ。

国内の高原湿原でもっとも南に位置する湿原でコナシや白樺、食虫植物などが観察できます。

大阿原湿原までいく人は多くないのか、この湿原にはあまり人がいませんでしたね。

大阿原湿原

ですがこちらの大阿原湿原も整備された公園のような雰囲気です。

トレイル

トレイルやこのような木道を行き来します。

木道

大阿原湿原はお花は少ない印象でしたが、苔むした森が綺麗でした。

森 苔むした森

入笠湿原とはまた違った雰囲気なので入笠湿原を行った後でも十分楽しめますよ。

大阿原湿原 大阿原湿原

大阿原湿原からは再びカゴメの森を経由して、こちらの分岐から沢入駐車場に向けて下山します。

分岐

こちらのルートは青柳駅からのコースとは違い、しっかりと整備されているので快適に下れました。

トレイル

サクッと駐車場までおりてきました。

この後は温泉までなが〜〜いロードです。

駐車場

さすがに下界へとおりると暑くなっていました・・・

本来はここでゆ〜とろんという温泉へいける予定でしたが休みだったので、別の温泉へと向けて延々と走りました。

炎天下のなか走るのはきつかった・・・

ロード

温泉へ

沢入駐車場から16キロほど走り、白州塩沢温泉 フォッサマグナの湯という温泉へ到着。

かなり疲れました、やはり前もって温泉の営業時間は調べておかないとダメですね。

ここも結構いい温泉だったので、車で来た方にはお勧めできます。

温泉

信濃境駅でゴール

温泉からさらに4キロほど歩き、信濃境駅でゴールです。お疲れ様でした。

駅

まとめ

今回は青柳駅からゴンドラを使わずに登るルートを紹介しました。

このルートは正直林道が長いので、あまり面白くはないですが・・・

やはりゴンドラを使わず駅から登ると達成感もひとしおです!

入笠山は展望の良い山ですので、余計達成感を感じましたね。

ゴンドラを使うとほとんど高低差がなく、物足りない方も多いと思いますので体力に自信のある方はぜひ駅から直接登るこちらのコースをお勧めします。

逆に言えばゴンドラ利用の場合は登山初心者の方や、ファミリーハイクだとちょうど良い感じです。

実際、訪れた日はたくさんの家族づれで賑わっておりました。

また、噂のビーフシチューは噂通り絶品でした!

少々お高めで値上げもしてしまったようですが、値段以上の価値はありますのでこちらも是非お試しください。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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