霧ヶ峰にあるガボッチョに登ってきたのでレポします。
目次
ガボッチョとは
霧ヶ峰の南端に位置するこんもりとした丸い山容の山です。
標高は1681m
山頂からの展望はいいですが、山頂までの登山道がないので訪れる人はわずかな山です。
霧ヶ峰に行くことになって地図を見ていると「ガボッチョ」という山の名前だとは思えないような奇妙なネーミングに惹かれ訪れることにしました。
アクセス
アクセスは霧ヶ峰の三大湿原の一つとして数えられる「池のくるみ踊場湿原」を起点にするのがいいと思います
公共交通機関
踊場湿原までのバスは残念ながら出ていないのでタクシーを利用するのが現実的です。
JR中央本線上諏訪駅からタクシーだと時間にして約30分です。
マイカー
踊場湿原の入り口近くに駐車場があります。
諏訪ICから車で30分ほどで到着します。
上諏訪駅からスタート
私は上諏訪駅から輪行した自転車を使ってアクセスを試みました。
長野県は自宅から遠いので青春18切符を利用してきました。
こちらの自転車でまずはヒルクライムです。
自転車で果たしてアクセスする方がいるかどうかは疑問ですが(笑
霧ヶ峰はヒルクライムでも結構人気のあるエリアのようです。
車山まで行くとなると駅からの標高差1050mにもなりかなり登りごたえがあります。
最大傾斜は15%ほどと結構な激坂で息が切れました。
私は直接踊場湿原までは行かず、8キロ地点のところで踊場湿原へと向かう道があるようなのでその近くに自転車を止めてここからは歩きに切り替えました。
踊場湿原までの道はやや荒れてはいたものの、道幅は広かったので特に危険箇所などはありませんでした。
踊場湿原到着
普通はここからスタートします。
私はというと駅からここまで二時間近くかかりました。
距離的には10キロほどだったのですがきつい登り坂だったので時間がかかってしまいました。
この時点ではやや曇っていたのですが・・・
徐々に晴れてきました!
曇っていてもそれなりに綺麗でしたが、やはり晴れていると鮮やかな緑が際立ちます。
踊場湿原は周回コースとなっており、ぐるっと一周できます。
が、ガボッチョへと向かうには途中でコースを外れることになります。
まずはゆっくりと踊場湿原を散策してみます。
道ははっきりしていますが、ちょっとススキがうっとおしいです。
場所によってはこんなに生い茂っているところも。
ですが後に出てくるススキに比べたらこの程度、可愛いものです^^;
そして歩いているとさらに雲がすっきりととれ、青空が広がってきました!
本当に綺麗な湿原です、ちなみに手前に咲いてるのはおそらくマルバダケブキだと思います。
しばらく進むとススキも落ち着いてきて、いい感じのトレイルとなりました。
そしてガボッチョの分岐はこの標識から。
矢印通りには進まずに・・・
こちらのマーキングの方へと向かって進みます。
そしてここからしばらくはひたすら藪漕ぎを強いられることになります。
調査不足でしたが、私が訪れた夏はススキが生い茂ってしまうシーズンなので、ススキに覆われたガボッチョを登るには明らかに不向きです。
中には藪に行く手を阻まれて撤退したレポもありましたが、私は強引に突き進んでいきました。
途中まではこのようなマーキングもみられたのですが・・・
途中からはマーキングもなくなり、踏み跡も消えます。
途中、森の中をつっきるのですがここにあるピンクテープは伐採用のものですので惑わされないように。
伐採跡がどれも古いものであることから、現在はあまりここでの伐採は行われていない様子。
森を抜けるとこのような草原が広がっておりました。
そしてガボッチョが視界に入りました!
写真中央のこんもりと盛り上がった山がガボッチョです。
相変わらず踏み跡はありませんが、これから到達する山が視界に入っているのであとはそこに向かって進むだけ。
しかしそう簡単にはいきませんでした。
なぜならここから先は背丈以上に立派に育ったススキが・・・涙。
これをかきわけて進むのが本当に大変で・・・
もうすでに山頂は見えているのに進まないこと進まないこと・・・
そして草の中から鹿が飛び出してくるんです。
人の(私の)気配を感じて茂みから飛び出してくれるのでこれがまた結構心臓に悪い・・・
ガボッチョ山頂
苦労の末、ようやくガボッチョ山頂に到着!
大した距離じゃないのに時間も労力もかかったのでまさに「ようやく」です!
ガボッチョ山頂にはちゃんと山頂標識もありました。
そして山頂からの景色は思った以上の絶景でした。
雲で少し隠れてはおりますが、八ヶ岳や南アルプスが一望できました。
天気も最後まで持ってくれたので、ここで昼食にしました。
しかし山頂のオブジェは他ではあまり見かけない独特のものです。
このあと、この辺り一帯でよく見かけることになりました。
しかし下山も藪漕ぎが待っておりました。
元来た道を引き返すのが一番楽でしたが、私は車山方面へと向かって進んでいきました。
下りの藪漕ぎは足元が見えにくいので転倒にも注意しないといけません。
道無き道を進み、ようやくケルンがあるところまでたどり着きました。
ここからは地図にも乗っている道を進んでいくことにしました。
が、季節柄かまた踏み跡が途中で消失。
また森の中を突っ切ります。
熊笹を掻き分けて進んでいきます。
この付近も道があるはずですが、夏は完全に藪で埋め尽くされてわからなくなってしまっております。
ようやく車道に出ました。
思った以上に大変でした。
まとめ
今回の歩行距離は6キロで、高低差もほとんどありませんがススキを掻き分けながら強引に進んだため、思った以上に時間がかかりました。
だいたい1時間30ぐらいでしょうか。
しかしヤマレコなどをみてみるとススキが落ち着いてくる晩秋から冬にかけてはもっと歩きやすくなるようです。
霧ヶ峰の夏はとても涼しく、緑も濃くなるので景色的にも大変綺麗です。
ですが夏にガボッチョを登るのは苦行以外のなにものでもないので、夏以外の季節に登ることをお勧めします。
とにかく山頂からの展望が良いので(車山よりも良いように感じられました)きっと感動すると思います。
ただ、お伝えしたように登山道はないので読図スキルがあり、ある程度山慣れしていないと危険です。
みくぞう
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