山梨県,南アルプスに属する「日向山」に登ってきたのでレポします。
目次
日向山について
日向山(ひなたやま)は、山梨県北杜市にある標高1,660mの山(wikiより抜粋)
山頂に広がる花崗岩が露出した「天空のビーチ」と称される白ザルと、八ヶ岳や南アルプスの山々が一望できる開放感あふれる山頂が特徴的な山です。
参考にしたガイドブックはおなじみのこちら
長らく憧れていた山ですが、公共機関を使っての交通アクセスがあまり良くなく、車を持っていない私は長らく行けなかった山です。
ですが今回、なんとか行くことができ山頂のビーチも展望も楽しむことができました。
アクセス
公共交通機関
タクシーで行く場合はJR長坂駅から
バスの場合はJR中央本線韮崎駅からバスのりば3番線「下教来石」行きに乗り、「道の駅はくしゅう」で下車
道の駅からはくしゅうまで5キロほどで日向山登山道に到着します。
マイカー
中央自動車道長坂ICから約16.5キロほどで立山登山口に到着します。
長坂駅には何台もタクシーが停まっていたので金銭的に問題がなければ、車を持っていなくても楽々とアクセスできますがしらべてみたところ、長坂駅から矢立石までは30分で4500円とかなりお高いです。
バスだと道の駅からかなり歩きますし、マイカーが利用できるならばマイカーでのアクセスが一番おすすめです。
私は走って行きました、具体的なルートなどはこちらを参照ください。
コースタイム
矢立石コースだと歩行時間は3時間5分程度。
歩行距離は5キロとなります。
長坂駅からスタート
長坂駅からスタートです。
到着したのは朝、8:30すぎ。
12月中旬だったのでかなり冷え込んでおりました。

長坂駅の前には何台もタクシーが停車しておりました。
これならばタクシーを呼ぶこともなく、すぐに利用できますね。
ですが上記でお伝えしたように、タクシーを利用するととんでもなく高いです。
そこで私はハイキングコースまで走ってアクセスすることにしました。

なかなか走ってアクセスする方はいないと思いますが、一応参考までに長坂駅から日向山山頂までの距離はグーグルマップによると約16キロです。
登山口までは約11キロ。
普段から10~20キロ程度は普通に走っているし、林道を想定した坂道トレも行なっていたので行けるはずと実行に移しました。
今回に限らず、トレランをはじめて体力がついてからはバスを使う機会がめっきり減りました。
トレーニングにもなるし、交通費節約にもなるし、のどかな風景を見ながら走るのは何よりも楽しいしで一石三鳥だな、と個人的には感じております。
ちなみに長坂駅は高台にあるらしく、初めの5キロほどは緩やかな下りで楽に走れました。
画像は途中にあったローソン。
こういう時コンビニは便利です。ピザまんと水を補給しました。

水はもちろん、南アルプスに行くのだから南アルプスの天然水。
ですがすぐに「わざわざ買う必要はなかったな」と後悔することに。

道の駅はくしゅう到着
ローソンから1キロほどで道の駅はくしゅうで到着。
ここでも野菜やおにぎり、パンなどが売られているので補給に使えます。
そしてまず初めに目に飛び込んできたのがこちら。

え?南アルプスの天然水がここでくめるの?
さっきペットボトル買った必要なかったじゃん!
と、後悔しました笑
もっと事前調査するべきでしたね。
飲み比べてみましたが、違いはわかりませんでした(もちろん、いうまでもなく美味しかったですよ)

ここで水がくめます。
南アルプスの名峰、甲斐駒ヶ岳に降り注いだ雪や雨は地層に磨かれながらゆっくりと地中に浸透していきます。
そうして流れ出たものがこちらの天然水となるわけですね。
日本を代表する名水です。


ちなみにこちらの水飲み場は凍結しており水が出ておりませんでした。

表面に薄い氷がはってました。
スーパーもあるので、ここでも補給できますね。トイレもあります。
また、バスで行く場合はここから出発となります。

一休みしたら出発します。
しばらく走ると正面にドーンと甲斐駒ヶ岳やこれからいく日向山などの名峰が見えてきました。
まっすぐに伸びる道路と見事なまでの青空も合間ってテンションが上がりました。

尾白川渓谷前駐車場に到着
マイカーで行く場合は矢立石登山口で停める人も多いようですが、現在矢立石登山口は通行止になっているようです。
なのでこちらの尾白川渓谷前の駐車場に停めた方がいいです。

平日ですが、駐車場には何台も停まっており、これから登山するであろう方々も見かけました。
さすが人気の山です。駐車場もかなりの広さですよ。

トイレもありますが、めちゃくちゃ綺麗です。お勧めです。

中は驚くほど綺麗でした
食堂兼、売店のようなお店もありました。
平日ですが、一応営業しているようです。

駐車場の奥に日向山の登山口へと通じる道があります。

ここからは甲斐駒ヶ岳にも登ることができます。
日帰りでは厳しいかもしれませんが、いつかは登ってみたい山でもあります。

登山届ポストもあります。
日向山は人気の初心者向けの山ではありますが、遭難が多発している山でもあります。
登山届は忘れずに出した方がいいでしょう。

また、今回は時間がなくいけませんでしたが、尾白川渓谷にも行くことができますよ。

登山口まえの売店。
ここは閉まっておりましたが、手前の自動販売機は稼働しておりました。

登山開始
ここから登山開始です。
ますは矢立石登山口に向けて登ります。
矢立石登山口までのコースタイムは約50分。

日向山のルートは矢立石登山口からのルートと錦滝から山頂へと至るルートの二つがありますが今現在、錦滝へのルートは斜面の大規模崩落により、通行が規制されております。
滑落死の事故も発生しており、大変危険だそうですので、現状日向山への登山は矢立石コースのピストンのみということになります。

序盤は落ち葉が敷き詰められているトレイルです。
浮石などが隠れていることもあるので慎重に進んでいきます。

落ち葉によって踏み跡が薄くなっている箇所もありましたが、人気の山だけあってマーキングはあちこちにあったので特に道に迷うことはなさそうです。

しばらく登っていくと矢立石登山道へと到着します。
ここからが本番です。

ですが正直なところ、山頂までの登山道は見どころらしい見どころはないですね・・・
ひたすらつづら折りの登山道が続きます。

訪れた時期は12月中旬でちょうど木々の葉も落ちてしまっており、やや寂しい感じです。
新録の時期ならばこのあたりはとても綺麗なのでしょう。

雪はまだみられませんでしたが、霜柱はあちこちにみられました。
私はトレランシューズで登りましたが、なんとか濡れずにすみました。
ちなみに山頂まではやや急な登りで意外と登りごたえがあります。
初心者向けと聞いていたので、もっとゆるい感じかと思いましたが全然緩くはありませんでした。
平坦なところもあまりありません。
ですが距離的には短く、コースも明瞭ですのでそういった意味では確かに初心者向きかもしれません。

山頂へ
ここまでは地味でしたが、山頂では今までの登山道からはまるで想像できないド派手で美麗な景色が出迎えてくれました。

日向山特有の白砂。本当に海のようでした。
驚いたのは白砂だけでなく、結構な高度感があるということ。
足を滑らせたらまず助かりそうにありません。


吸い込まれそうになる・・・
大泉山、大出山などが正面に見えます。

人気の山だけあって平日でも結構な人で賑わっていました。
訪れた日は快晴に加え、ほぼ無風。
12月中旬ですが、それほど寒さも感じず、長居することができました。
これは本当にラッキーでしたね。

八ヶ岳の他にサントリー白州工場のウイスキー樽の貯蔵庫なども見えました。

八ヶ岳
山頂標識も一応撮影しておきました。
標高は1660mですが、景色は高山から見たかのようなダイナミックさがあります。

日向山は山梨百名山の一つでもあります。
甲斐駒ヶ岳や坊主山なども見えます。
甲斐駒ヶ岳の美しさが際立ちますね。

本当に何時間でもいたくなるようないい山頂でした。
ここでお昼を食べて休憩、景色を堪能した後同じコースで下山しました。

温泉へ
日向山の登山者はすぐ近くにある尾白の湯へと行かれる方が多いと思いますが、私は中山峠から中山にも登ったので日野春駅の近くにあるむかわの湯にしました。
全てのお湯に温泉が使われており(打たせ湯も温泉)掛け流しの浴槽も2つあり、いい温泉でした。

まとめ
憧れていた日向山に登ることができ、想像以上の大絶景と白砂も拝めて大満足の一日となりました。
自分の足だけで下山だけでなく、帰りの駅まで行けたので感動や達成感もひとしおでしたね。
マイカーでのアクセスがやはり便利でお勧めですが、私のようにマイカーを持っていなくても諦めることはありません。
お金に余裕があったり複数人で行く場合はタクシーを使うのもありだと思いますし、少し歩くことにはなりますが、道の駅はくしゅうから歩いてアクセスすることも可能です。
また、トレイルランナーは私のように走ってアクセスするのもお勧めですよ。
道の駅はくしゅうからは登り基調となりますが、傾斜は緩やかなので基本走って登ることができますし、景色がいいのでロードランでも飽きることがありません。
美しい山々を見ながら走るのはとても気持ちがいいものです。
日向山の登山道自体はやや地味ではありますが、山頂からの景色はそれを補ってあまりあるものがあります。
一見の価値はありますので、是非一度訪れてみることをお勧めします。

みくぞう

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