高尾山で見かける初心者に伝えたい5つのこと

私のホームマウンテンは間違いなく高尾山です。

地元に住んでいるということもあり、人生で一番登っている山です。

そして高尾山に登る回数が多いだけに高尾山におそらく初めてきたであろう観光客や登山初心者と思われる方もよく目にします。

でも正直見ていて

「それってどうなの?」

と疑問に思ったり

「大丈夫か!?」

と心配に思うことがよくあります。

とはいえ、思うだけで直接注意したりはしない(できない)ので今回はこれから高尾山に登る予定の登山初心者に向けて伝えたいことをまとめてみました。

私は別に登山のプロとかガイドの資格を持っているだけではありませんが、高尾山にはよく登っているので、高尾山に関しては普通の方よりかは知識があると思っています。

高尾山(登山)初心者に伝えたいこと

一号路って意外とキツイよ?

高尾山で一番利用者が多いコースが一号路です。

いくたび多くの方が吸い込まれるように一号路に向かっていくのを目にします。

そして一号路を歩いてよく耳にするのが

「キツイ〜〜〜」

という悲鳴にも似た声。

そう、一号路は初心者向けと勘違いされている方も多いようですが一号路は決して楽ではありません。

むしろ数ある高尾山のコースの中でも結構キツイコースなのでは?と個人的には思っております。

初めはゆるやかな登りなのですが、徐々に傾斜がきつくなっていきやがて急坂へと変化していきます。

この急坂はケーブルカー駅まで続き、これが結構長いのです。

参考までに一号路はこんな感じです。

そしてもう一つの特徴として一号路は全面舗装されているということがあげられます。

舗装されている=歩きやすい、楽だと思い込んでいる方がなんとなく多いんじゃないか、と思っているのですが舗装路は足に負担がかかります。

足には舗装路よりむしろ山道の方が優しいのです。

特に下りの舗装路は足にかかるダメージも大きいので下りに一号路を使用して膝が痛くなった、という方は多いのではないでしょうか。

一号路はケーブルカー駅から先は大した登りもなく、薬王院などの見所も多くお勧めできるのですが、それより手前は正直特に面白いものもなく、キツイだけのコースです。

体力に自信がある方はいいのですが、楽をしたいという方は素直にケーブルカーかやリフトを使った方がいいかと。

そうすれば辛いパートをショートカットでき、あとは観光モードで楽しめます。

そのかわりあまり「登山」という感じはないと思いますが・・・

灯りを持たないと真っ暗になるよ?

高尾山は午後から登る方も目立ちます。

日没前に登ろうとしている方を目にするのも少なくありません。

ビアガーデンの時期は夜に登る方も特に多いのではないでしょうか。

ですがこちらの記事で城山の茶屋のご主人が語っているように

灯りを持たずに登る方も結構いるようなのです。

そして真っ暗になってしまってから慌てて救助を呼ぶ、と。

ですが自力下山ができなくなり、救助を読んだら遭難になってしまうので、ライトは必ず携行しましょう!

これは山の常識ですが、高尾山は夜でも街灯がある(あるいは明るい)勘違いしている方は結構いるのかもしれません。

確かに薬王院やビアガーデン付近、六号路の序盤は灯りはあるのですが一部だけです。

その他は街灯の類はなく、日が落ちれば真っ暗闇です。

灯りなしでは自分の手元もはっきりと見えない世界ですので、灯りを持たずに入山するのは自殺行為です。

というか、そもそも初心者の方は午後に登るべきではありません。

他の山と同様、早い時間帯に登ることをお勧めします。

高尾山は混むので、早朝に登った方が快適ですし安全に楽しめますよ。

ハイヒールはさすがにやめた方がいいよ?

いやいや、それはありえんだろ。

と思われたかもしれませんが、たまに見かけるんですよ(汗)

ケーブルカーやリフトを使って登るにしても薬王院付近は階段は結構ありますし、山頂までそれなりに歩きます。

ですのでハイヒールだと(履いたことがないので想像ではありますが)お世辞にも快適とは言い難いかと。

逆に行きも帰りもリフトを使って登って一号路しか歩かない予定、という方はスニーカーでもいいかと。

お伝えしたように一号路は全面舗装されております。

なのでソールの硬い登山靴だとむしろ不向きです。足が痛くなりやすいです。

山道ではないのでスニーカーの方がむしろ快適に歩けると思います。

ただ、他のコースは舗装されていない山道ですので、スニーカーでもいけないことはないですがあまりお勧めしません(特にぬかるんでいるときは)

着替えは持っていった方がいい。

夏場はもちろんのこと、高尾山ぐらいの低山でもかなりの汗をかきます。

リフトやケーブルカーを使って登るのでも結構汗をかきます。

下から登るのであればなおさらです。

冬場でもびっくりするぐらい汗をかくと思います。

よく水だけ持っているとか、小さなバッグ一つだけとか、そういった軽装の方を見かけるのですが

着替えを持っていないと汗だくで帰ることになります

近くならともかく、家まで2時間以上かかるとかなら悲惨なことになります。

そして服装についてはよく言われていることですが綿100%の素材は汗を吸いやすく乾きにくく、重くなるのでできるだけ避けること。

ジーパンも同様の理由でNGです。

何にせよ着替えは必須だと思ってください。

駅前に温泉もあるので、登山後に温泉に入りたいのなら温泉セットも持っていくといいと思います。

高尾山登山後の新定番、京王高尾山温泉『極楽湯』

2017年8月5日

土日祝はできるだけ避けるべき

高尾山は世界一登山者の数が多い山だそうです。

年間300万人以上が登るそうで圧倒的な人気を誇ります。

手軽に登れること、アクセスの抜群の良さ、植生の豊かさ、コースの豊富さ、縦走のしやすさ、他の山域の起点であること、観光地としての楽しさ

など様々な理由からとにかく人が集中します。

特にGWや紅葉、桜の時期は尋常じゃないほど混み合うのでこれらのシーズンの土日にいくと

渋谷や新宿の往来に来たのでは?と錯覚するほどの人混みを体験することになります。

そうなってしまっては面白くもなんともないと思うので、できるだけ土日祝、紅葉・GW期は避けることをお勧めします。

そしていくならば断然早朝の時間帯です。

ケーブルカーやリフトが動き出す前の時間帯(8時前)であれば人も少ないです。

お勧めのシーズンは冬ですね。

紅葉のシーズンがすぎると人が少なくなり、空気も澄み渡り快適な山登りが楽しめます。

真夏も暑いので少ないですが、暑すぎて快適とはいえないのでやはり冬がおすすめです。

冬場は晴天率も高いのでこのように山頂からは富士山もはっきりと見える確率も高くなります!

まとめ

偉そうに書いてしまいましたが、一言突っ込みたくなる方が多いので後悔したり、できるだけ不快な思いをしないように高尾山を楽しんで欲しくこのような記事を書いてみました。

温泉もそうですが、いくら場所がよくっても混んでいたり不快な思いをすると評価って結構変わるものですからね。

グーグルのレビューでもちらほらそういうレビューを見るのですがそういった評価を見ると少し残念な気持ちになるのですよね。

人気がある=いいものであるとは限りませんが、高尾山は間違いなく良い山です。

良い山だからこそ、ベストな状態で快適に楽しんで欲しいと私は願っております。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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