年間25回通った私が気づいた高尾山の6つの魅力

2018年ももう終わりですが、今年一番多く登った山はダントツで「高尾山」です。

数えてみたら「25」回ほど登っていたようです。

近くの南高尾山稜や北高尾山稜なども含めればもっと多く「高尾」に足を運んでいることになります。

高尾山は世界一登山者数が多い山でも知られており、今や年間の登山者数は260万を超えるそうです。

ではなぜそこまで人気があるのか?その魅力はなんなのか?

高尾山にこれまで通ってきた私なりに分析をしてみました。

高尾山の魅力

 アクセスが抜群に良い

今では非常にアクセスが良いことが知られておりますが、京王線ができる前まではアクセスはよくなかったそうです。

そのため、今の高橋屋(一号の登山口近くにある蕎麦屋)は旅館だったり、ユースホステルがあったりと、日帰りより宿泊する登山客が多かったそうです。

ですが昭和42年に京王線が開通して高尾山口駅ができてからは圧倒的にアクセスがよくなりました。

京王線特急・高尾山口行を利用すれば新宿から乗り換えなしで一本でいけ、時間も48分と1時間もかかりません

また、駅から登山口までも圧倒的に近い。

他の山によく行く方であればわかると思いますが駅から徒歩でいける山はそう多くはありません。

バスやタクシーを使ったりしなければアクセスが難しいところが多いです。

徒歩範囲内であっても30分以上歩いたりすることもザラです。

ですが高尾山は高尾山口駅から五分ほどで登山口にアクセスできます(一号路の場合)

私のように車を持っておらず、公共交通機関のみで山登りを楽しんでいる方には特に重宝する山なのです。

いくら良い山でもアクセスがよくなければ、それだけで足が遠のいてしまいます。

アクセスが良いため、気軽に行けるというのが最大の魅力だと私は考えております。

今は自転車ですぐのところにあるため、思い立った時にすぐに行けるようになったので最高です。

程よい標高と距離感

高尾山の稲荷山コースでの駅からの標高差は389m。

山に慣れている方であればわかると思いますが、これはそこそこの標高差です。

高尾山は初心者向けとよく言われておりますが、標高差がそれなりにあるのでしっかりと「登った感」が味わえる山でもあります。

重要なのはしっかりと登った感はあるが、それほど疲れず時間もかからないというところです。

これが例えば標高差が1000mぐらいの山となるといくら山になれた体力のある方でも結構気合いを入れなければ登れないと思います。

このような山は時間もかかり、疲労感も激しくなります。

毎日のように気軽に登る山としては不向きなわけですね。

かといって高尾山以下の標高差の山ですと、逆にあまり登った感じがなく「お散歩」という感覚で終わってしまいます。

さらに縦走なしで高尾山のみを周回すると約7キロ。

私の場合はトレランですので、時間にして約1時間で登っておりれます。

距離、時間、標高差ともに長すぎず、短すぎないちょうど良さなのです。

こういったちょうど良いサイズ感の山も実はあまりなかったりします。

コースが多彩

高尾山というより、高尾という山域で捉えればそれこそ数え切れないほどコースが広がっております。

試しに高尾山の地図をみてみるとわかるのですが、蜘蛛の巣のようにコースがあちこちに張り巡らされております。

その上、バリエーションルートもあるので私でもまだ全てのコースは把握できていないぐらいです。

そんなコースを組み合わせて回れるので、何度きても全く飽きがこないのです。

高尾山の状況に合わせてコース取りを変えることもよくあります。

高尾山といえば混雑していることで有名ですが、コースによっては混雑とは全く無縁なコースもありますので。

また近くの多摩丘陵の山や古道を繋いだりして、自宅から高尾山まで行ったりもしております。

おそらく私のように来るたびコースを変えて楽しんでいるという方も多いでしょう。

「次はこのコースに行ってみよう」という楽しみがあるので、新規の方だけでなくリピーターも相当多いと思いでしょうね。

コースについては詳しくはこちら。

高尾山のおすすめコースと所要時間

2017年8月10日

様々なアクティビティに対応可能

高尾山といえば「観光の山」という印象が強いと思います。

実際、観光客も非常に多いです。

そのため、登山をしている方の中には高尾山は登山のフィールドじゃないと疎遠する方もおります。

ですが実際はそうかというと全くそんなことはない。

もちろん、他の山ではありえないほど茶屋や土産物屋、リフト・ケーブルカー、ビアガーデンまでもあるのでのんびりと観光しながら楽しむこともできます。

ですがコースによっては本格的な山道がありますし、縦走すればロングトレイルも可能です。

高尾山で縦走といえばおそらく陣馬までの縦走路が一番有名だと思いますが、その気になれば奥多摩や丹沢まで足を延ばすこともできます。

また、上記で触れたようにほどよい距離感と標高差ですのでトレーニング、登山道具のならしにも適しております。

更に高尾山のコースは非常に整備されており、ほどよいアップダウンがあるため、トレランにも最適です(ただし人の少ない時間帯に限る)

私は主にトレランでのトレーニングで利用しているのですが、高尾山は様々なアクティビティに対応可能な懐の深い山だと常々感じております。

様々な動植物の宝庫

高尾山に訪れる方の中には植物やお花の観察目当てに訪れる方も少なくありません。

なぜなら高尾山には1600を超える種類の植物が確認されているからです。

その数はイギリス全土で自生する種類の数に匹敵するそうです。

驚くことに高尾山にしか自生しない植物(タカオスミレなど)も存在しており、植物好きにはたまらない山でもあるようです。

また、高尾山の動物といえばムササビが有名で、ツアーなどもありますね。

都心から近くてこれほど豊かな自然が広がる山は他にありません。

かゆいところに手が届く便利さ

山は本来不便なところです。

ですが高尾山は山頂以外にも茶屋や売店、自販機などもあって至れり尽くせりです。

下界より値段は多少はりますが、お金さえ出せば補給に困ることはありません。

山頂にはビジターセンターもあり、困ったことがあれば係りの人に聞けばなんでも教えてくれます。

下界となんら変わらぬ便利さがあるので、これは山好きな方にとっては良くも悪くもあるでしょう。

しかしこの便利さも高尾山の魅力の一つだと考えております。

個人的に一番便利だと感じるのは駅直結の温泉の存在です。

高尾山登山後の新定番、京王高尾山温泉『極楽湯』

2017年8月5日

2015年にできたばかりの温泉ですが、駅からほとんど歩かずに温泉に行けるのは本当にありがたいし、便利だと感じております。

この極楽湯ができる前までは高尾山の温泉といえば今はなき「高尾の湯ふろッぴィ」でしたが、こちらはやや高尾山口から離れており、アクセス的にはあまりいいとはいえませんでした。

ですが極楽湯ができたことで便利さという面でいえば高尾山はほぼ100点満点といっていいです。

まとめ

私は山が好きすぎて八王子に移住したわけですが、心から満足しております。

その理由はやはり高尾山という存在が大きいです。

聞くところによれば、私のように高尾山に大きな魅力を感じて八王子や高尾に移住した人は多いそうです。

本当にいまだに行くたびに新たな魅力に気づいたり、発見があり全く飽きる気配がありません。

行かれたことがない方、「高尾山なんて」と疎遠されている方も一度行ってみることをおすすめします。

多くの方を魅了してやまないその山の魅力にきっとあなたも気づかされることになるでしょう。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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