秋田 乳頭山 笹森山からの周回コースを紹介

草原

秋田にある乳頭山に登ってきたのでレポします。

乳頭山とは

秋田県仙北市と岩手県岩手郡雫石町にまたがる山である。十和田八幡平国立公園の中に位置する。

遠くから見たゆったりとした印象とは異なり、山頂の東側は断崖絶壁となっている。山頂は崩壊が進んでいる。以前あった山頂の三角点も行方不明となり、現在の地形図では三角点が抹消されている(wikiより抜粋)

wikiには山頂は崩壊が進んでいるとありますが、登ってみた印象としては山頂だけでなく、乳頭山に至る登山道も崩壊が進んでいる印象でした。

また、乳頭山は岩手県側から見ると烏帽子のように見えるので「烏帽子岳」とも呼ばれております。

アクセス

公共交通機関でのアクセスですとJR田沢湖駅から乳頭温泉郷行きバスで50分、終点乳頭温泉郷で下車。料金は820円

そのバス停から徒歩圏内に複数の登山道が存在しております。

登山コース

蟹場温泉口

山頂までの距離は約4キロ。

田代平を通り抜け、途中で孫六温泉口の登山道と合流します。

乳頭山への三つのルートの中では一番距離があります。

孫六温泉口

孫六温泉の裏手から登り、田代平の中間にでて田代平山荘を経由して山頂まで向かうルートです。

距離は3.5キロ

孫六新道とも言われており、もっとも利用者が多いルートです。

黒湯温泉口

沢に沿って登るルートでして途中には野湯である一本松温泉があります。

距離は3キロ。

一番短いルートではありますが、もっとも急な登りが多いルートでもあります。

このルートは今回、下山で利用しました。

そして登りで利用したのは笹森山や湯森山を経由して乳頭山に至る縦走コースです。

さすがに乳頭山だけだと少し物足りなかったのでこのコースにしました。

ちなみにこのコースはこちらのガイドブックに載っていたコースでもあります。

一周約16キロなので長めの距離を歩きたい(走りたい)方にはオススメです。

黒湯温泉からスタート

  

乳頭温泉郷 黒湯温泉 全てが高レベルでまとまった温泉

2018年9月7日

前泊した黒湯温泉を朝食を食べてすぐに出発しました。

黒湯温泉
笹森山の登山道まではロードを一キロほど通ります。
途中にある大釜温泉、校舎を改装した雰囲気の良い温泉です。
今回はよりませんでしたが次回はここにも入ってみたいですね。
大釜温泉

笹森山登山道へ



この登山道を見つけるのにはちょっと苦労しました。

何せ藪が生い茂っていたので少しわかりにくかったのです。

ですがしばらく藪をかき分けてようやく登山道への標識を見つけることができました。

標識
そして画像をご覧いただければわかる通り、見事にガスっております。
また、早朝には一時的にあがっていた雨も再び降り始めてしまいました。
トレイル
登山道までの道も藪で覆われておりましたが、登山道はもっとすごいことになっておりました。
藪をかき分けて進んでいきます。
藪
藪を抜けると綺麗な森の中に出ます。
雨で濡れてしっとりとした森は一段と美しいです。
匂いもより濃く感じられるました。
この付近は数少ないこのルートの中でも走りやすかった箇所。
森の中
ですが次第に道が荒れていき、ぬかるんだ箇所も多くなっていきます。
ただ、登り自体は比較的緩やかで急登はありませんでした。
トレイル
森を抜けて森林限界になりました。
晴れていればさぞ美しい景色が観れたのでしょう。
そしてまた藪が待ち受けておりました。
藪のせいで道がわかりにくくなっておりましたが、ご覧の通り随所にピンクリボンがあるのでなんとか迷うことなく進めました。
森林限界
ピンクリボンはしつこいぐらいたくさんあります。
ピンクリボン

笹森山山頂へ

そしてようやく山頂についたのですが、やはり真っ白で何も見えませんでした。
笠森山
そのかわりにお花はたくさん咲いておりました。
ハナウド。
ハナウド
ウメバチソウ
ウメバチソウ
続いては湯森山へと進みます。
笹森山から湯森山まではすぐです。
標識

湯森山山頂到着

湯森山
ここも当然のごとく真っ白。
湯森山山頂はちょっと開けており、ベンチも一つありました。
山頂
写真にも水滴がついておりますが、湯守山についてからさらに雨風が強まってきました。
ここから乳頭山まで5キロ以上もあるので少し不安になりました。
案内図
湯森山から先はしばらくシングルトラックが続きます。
が、笹が刈り取られておらず足元が見えづらかったので、スピードもあまり出せませんでした。
クマ笹
わかりづらいですが崩落箇所。
ここだけでなく、崩落箇所は結構多かったです。
トレイル
木道も多かったです。
が、木道も壊れているところが多く危なかったです。
そして雨で濡れた木道は大変滑りやすく、トレランシューズのグリップもあまり効きませんでした。
慎重に進んでいてもなんどもずっこけてしまいました。
木道
この付近の湿原は雨でも雰囲気はよかったですね。
草原
途中にある見所、宿岩。
岩
筑波山でこれと同じような岩があったような・・・
宿岩

笊森山山頂へ

山頂
どんどんガスが濃くなってきているような・・・
ガス
付近にたくさんさいていたエゾオヤマリンドウ
エゾオヤマリンドウ
ツリガネズイセンもたくさん咲いておりましたね。
ツリガネズイセン
そしてここでも藪漕ぎが待っていました。
こんな藪や
藪
こんな藪をかき分けて進んでいきます。
藪漕ぎ

乳頭山山頂

もう言うまでもないかもしれませんが、乳頭山山頂でもガスは取れませんでした。

乳頭山山頂
ちなみに乳頭山山頂手前は片側が切れ落ちた崖になっており、結構な高度感があったはずですがガスっていたため、その高度感も感じず。
高所恐怖症の方はこういった時、ありがたいのかもしれませんね。
乳頭山
ちなみに真夏だというのに長袖二枚、レインウエアきていても肌寒かったです。
真夏でも山だと低体温症にかかり、亡くなる方がいると聞きますがまさにこんなコンデイションだと低体温症になるのでしょうね。
ガス

下山開始

低体温症にかかる前にさっさと下山することにしました。

冒頭でも紹介しましたが、乳頭山にはいくつもの登山道があります。

私が下山路に選んだのは黒湯温泉口へと出るルート。

途中で一本松温泉を経由して下山するルートです。

ですがこのルートでも藪が待ち受けておりました。

藪
こういったなんでもない木道も濡れているので慎重に進みました。
木道
また、このルートは雨で大変なことになっており登山道のあちこちが川のようになっておりました。
ぬかるんだ
階段が崩落している箇所も多く、晴れている時でも十分気をつけたほうがいいです。
階段
これ、沢ではなく登山道です。
一本松温泉

一本松温泉到着

そして野湯である一本松温泉に到着。

一本松温泉
なぜか宮沢賢治の詩がありました。
宮沢賢治ゆかりの地なのでしょうか?
宮沢賢治の詩
一本松温泉をすぎると沢に出ます。
この沢も前日の大雨で増水しており、渡るのが大変でした。
沢
そしてなんとか無事、下山することができました!
黒湯温泉前

まとめ

雨風の強い乳頭山に登ってみた感想はというと・・・

やはりこういった森林限界を超える景色の良い山は天気の悪い時に登るべきじゃないな、ということです。

雨でも樹林帯がメインであれば楽しめるのですが、やはり景色の良い山だとガッカリ感が強いのです。

そして乳頭山付近は風の通り道でもあるようで、雨の時は特に強風になるようです。

そんな訳でこの山は特に雨の時に登ることはお勧めできません。

また、今回周ったこの周回ルートは夏だと半分以上は藪漕ぎを強いられることになります。

藪漕ぎが好きでなければ夏はお勧めできません。

距離的にはそれほど長くはなかったのに次々と迫ってくる生い茂った藪の数々には心が折れそうになりました。

ただ、全体的に登りは緩やかで急登などもないので、季節や天気を選べば体力的にそれほど厳しくない快適な山行になると思われます。

しかし、こんな状況の山行だったのに終わってみれば「楽しかった」と思えるのが不思議です。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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