温泉=体に良いものとみなさん認識されていると思いますが、具体的にどう体に良いか知っている方は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、温泉の健康効果についてまとめてみました。
目次
入浴そのものの効果
そもそも温泉だけではなく普通の水道水による入浴そのもの自体、健康にはとても良い効果があります。
ですが最近は若い人を中心にシャワーのみで済ませてしまう方が増えているようです。
こちらの調査によると毎日浴槽に浸かる習慣のある方は「6割」だとか。
残りの4割はシャワー派ということになります。
私はどんなに体調が悪くても風呂には毎日入らなければ気が済まないほどの風呂好きですのでこの結果には驚きました。
そしてシャワーのみで済ませていると温浴によるメリット自体受けられなくなります。
では温泉とも共通する入浴のメリットは何があるのでしょうか。
いくつか上げていきましょう。
温熱作用
身体を温めることは健康の基本であり、心身のデトックスにも繋がります。
体温が下がると代謝が落ち、エネルギー消耗量が低下しますが、体温が上昇すると逆にエネルギー消費量は増え、活発的に体を動かせるようにもなります。
血圧が安定する
首までしっかりとお湯に浸かることで、血圧も安定していきます。
睡眠の質が高まる
入浴は深部体温が上昇するだけでなく、リラックス作用もあるため、寝つきが良くなり、睡眠の質自体も高まります。
疲労回復効果
温浴により血行が良くなり、疲れも取れやすくなります。
体臭予防
入浴することで大量に発汗するので、体臭の原因となるアンモニアを減らし、体臭の予防に繋がります。
逆に言えば、シャワーのみで済ませれば、汚れは落とせても体臭予防には繋がりません。
以上のことは温泉にも共通する効果でもあります。
では、普通の水道水のお風呂と温泉とでは何が違うのかというとそれは「水質」です。
水道水を使った風呂は塩素が大量に含まれているため、無菌に近い状態です。
一方、温泉は泉質によって異なりますがミネラルをはじめ様々な成分が含まれております。
この成分が健康にとても良いとされているのですね。
では温泉の温泉特有の健康効果について掘り下げていきましょう。
温泉の効果
怪我の治癒に繋がる
「湯治」という言葉があるように、昔から温泉は怪我や病気の治療に使われてきました。
怪我の治りが早くなるのは温泉につかることで、血流が改善され、栄養が体中に行き渡ることで細胞の修復が早まり、その結果怪我の治りが早くなるのです。
また、普通の温泉と比べ温泉だと傷がしみにくいという点も良い点としてあげられます。
普通の温泉は体液に近い濃さであることが多いため、真水よりもしみにくのです。
ただ、炎症や骨折など患部が熱を持っている場合、温泉の利用は逆効果ですので、温泉での治癒を目的とする場合は事前に医師に相談した方が良いでしょう。
ミネラルの吸収とデトックス効果
温泉には様々なミネラルが含まれているとお伝えしましたが、温泉につかることで皮膚から各種ミネラルを吸入できるだけでなく、同時に有害ミネラルのデトックスも行われます。
ダイエット効果
ただ普通に入浴するだけでも体力を使い、カロリーは消耗されます。
熱がある時お風呂に入ってはいけない、とされているのは入浴は体力を消耗するからなのです。
そしてただ入浴するだけでなく、温泉を飲む(飲泉)することでさらなるダイエット効果が期待できます。
硫化水素などは体内の肝汁と結合する働きがあり、コレステロール値を下げて肥満を防ぐこともできます。
ただし、温泉の成分によっては効果がない場合もあり、また飲用に適さない温泉も多いのでその点は注意が必要です。
美肌効果
「この温泉はとても肌に良い」「ツルツルの美肌になる」などという謳い文句を聞いたことはありませんか。
温泉は細胞の中の老廃物をデトックスするだけでなく、皮膚そのものに浸透し作用する働きがあります。
つまり体の内側と外側から美容効果が期待できるのです。
体の免疫力をあげてくれる
温泉の熱が細胞を若返らせ、体の免疫力や抵抗力も上昇します。
体の免疫力や抵抗力が上がることでガンやウイルス感染などをはじめる病気の予防に繋がります。
転地効果
これも家庭のお風呂にはない温泉ならではの効果の一つです。
日常とは異なる環境の温泉地にいくことで五感が刺激されるとストレス解消効果などが得られます。
ただし、この効果は温泉地に滞在して5~6日目あたりに活発になるので、短期の旅行では十分効果が得られない場合もあります。
幸せホルモンが分泌される
個人的にこれが一番温泉に入っていてすぐに実感できる効果です。
温泉に入る首までつかることでオキシトシンとセロトニンという二つのホルモンが分泌されます。
セロトニンは主に精神を安定させる効果。
オキシトシンはストレスを緩和し、幸せな気分を高める効果があります。
この二つのホルモンが分泌されることで、ただ温泉に入るだけで幸せな気分になれるのです。
成長ホルモンが分泌される
成長ホルモンは子供の頃は自然に分泌されるホルモンですが、成長期を過ぎると徐々に分泌量が減っていきます。
成長ホルモンが少なくなると老化現象に繋がる可能性があります。
そして温泉はこの成長ホルモンすらも入るだけで分泌されることが明らかになっております。
まとめ
入浴・および温泉には数え切れないほどのメリットがあることがわかったと思います。
が、どうも温泉を頻繁に利用している方はあまり少ないみたいで・・・
こちらのアンケート調査の結果をご覧ください。
こちらを見ると温泉にいく頻度は「数年に一回」という方がダントツで多く、その次が全く行かないと続きます。
こちらの結果も週に数回は温泉にいく私にとっては信じ難いのですが、これほどのメリットが受けられる温泉にあまり行かないのは非常にもったいないことです。
週に1回以上温泉に入っている人は、悪玉コレステロールが低く、善玉コレステロールが高いという結果も出ております。
湯治と言わずとも週に一回程度でも健康効果は見られるのです!
それに何と言っても日本は温泉大国です。
源泉数が2万7000本を越え、その湧出量は毎分約260万リットル!
温泉施設は3085ヶ所もあると言われております。
温泉資源に恵まれた世界有数の国なのです。
そんな日本に生まれて、こんな健康効果があり気持ちの良い温泉を利用しない手はありません。
出来るだけ温泉へと通い、健康維持へとつなげていきたいですね。
参考文献
みくぞう
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