三斗小屋温泉 煙草屋旅館へ宿泊 信じられないような星空の下で湯浴みを

那須岳にある三斗小屋温泉、煙草屋旅館に宿泊してきたのでレポします。

露天の温泉があることで有名ですが期待を裏切らないものでした。

三斗小屋温泉とは

三斗小屋温泉(さんどごやおんせん)は、栃木県那須塩原市(旧国下野国)旧会津中街道の三斗小屋宿近くにある板室温泉郷エリアの温泉。江戸時代には『那須七湯』を構成する温泉に数えられ、現在でも那須温泉郷を構成する温泉として数えられる。

歴史ある温泉宿で明治時代の頃は5軒の宿があったようですが、現在残っているのは今回宿泊した煙草屋旅館と大黒屋旅館のみです。

どちらにも温泉がありますが、露天があるのは煙草屋のみです。

煙草屋は実質山小屋ですが、大黒屋の方はちゃんとした旅館となっているようです。

快適さを求めるのであれば大黒屋を選んだ方がいいかもしれません。

アクセス

アクセスは徒歩のみ。

最短でも二時間はかかります。

那須岳は特に天気が変わりやすく、なおかつ道も荒れていることがあるのでしっかりとした登山装備で向かった方が良いです。

詳しいルートはこちらの記事を参照してください。

短めのコースでアクセスしたい場合はこちら。

たっぷりと歩きたいという場合はこちら。

那須岳縦走1日目 殺生石〜牛ヶ首〜日の出平〜煙草屋旅館まで

2017年11月3日

利用料金

1泊2食付 大人9000円(一人宿泊も可)

子供(小学生以下)8000円

テント利用は1人2000円

ただし、事前予約が必須です。

利用時間

チェックイン:13:00

チェックアウト:9:00

夕食は16:30からと早めなので15:30までにチェックインして欲しいとのことです。

温泉について

基本は混浴ですが共同浴場の利用は18:00~19:00までが女性専用となります(清掃のため20:30で終了)

女性風呂も20:30で終了となります。

露天風呂は13:00~15:00までが女性専用時間(清掃のため6:30で終了ですが消灯後も入ることができます)

注意

ただし日帰り入浴はやっておりません。


泉質

単純泉(低張性中性高温泉)

ただし露天と内湯とでは若干成分が異なるようです。

外観

大きな山小屋風という外観ですが良い感じに鄙びておりとても良い雰囲気です。

煙草屋旅館

入り口横には温泉が流れております。

温泉

ここの水は煮沸してから飲むのが良いようです。

水場

入り口です。

入り口

内部の様子

入ったらまず宿泊料を払い、宿帳へと名前を記入しチェックインします。

ちなみに煙草屋という名前ですが全室禁煙です(以前は喫煙できたようですが)

煙草も売っておりません。

煙草屋内部

玄関正面にはスリッパ、電話、雑誌類が並んでおります。

雑誌類

太鼓とTシャツ。

オリジナルデザインのTシャツが販売されておりました。

また、朝食と夕食ができるとおかみさんがこの太鼓を叩いて宿泊者に知らせてくれます。

太鼓

アメニテイはなにもありませんが、唯一もらえるのがこちらのタオルです。

受付を済ますと主人から渡されます。

タオル

廊下

歩くとギシギシと床が揺れました。

廊下

トイレは男女共用です。

全部和式でしたが清潔でした。

ただし、タンクに水がたまるまで水が流れない仕組みなので連続で流すことはできないので注意です。

トイレ

お部屋。

部屋は結構な広さです。

お部屋

私は3人の方との相部屋でしたが、すいていれば一人で泊まれるようです。

ただし、仕切りはふすま一つで鍵もなにもないので簡単に向こうの部屋に出入りできてしまいます。

貴重品の管理は自分でしっかりと行った方がいいでしょう。

また、暖房器具も客室にはないので冷え込みます。

防寒対策もしっかりとした方がいいです。

お部屋

布団はいわゆる煎餅布団でしたが、清潔で嫌なニオイもありませんでした。

ただし、ペラペラなの冷え込んでくると薄着では間違いなく寒いです。

布団 

食事

こちらが夕食。

食事のメニューは固定されているようで連泊客に対しても内容は変わらないようです。

味の方は可もなく不可もなく。

特筆すべきものはありませんでしたが、特にまずいものはなく、美味しくいただけました。

ただ、ご飯がちょっと柔らかめなのが気になるといえば気になりました。

夕食

こちらは朝食。

温泉卵が美味しいと他のブログにありましたが、確かに濃厚で口当たりも良く、とても美味しかったです。

ただ、全体的に量が少なめなので男性の方には少し物足りないかもしれません。

自分でおかずを付け足すのもありのようなので、大食いの人はあらかじめおかずなどを持参した方がいいかもしれません。

夕食

内湯

内湯の方は常に人がいたので、残念ながら写真は撮れませんでした。

内湯は無色透明

男性用はぬる湯とあつ湯に分かれております。

もちろん、源泉掛け流しです。

泉質は露天より内湯の方がいいのでは、と入っていて思いました。

特にこれといった特徴はありませんが、新鮮で良いお湯でした。

露天

ですがオススメ度でいえばやはり圧倒的に露天の方です。

何せ景色が抜群にいいのです。

露天にはこちらの入り口からサンダルに履き替えて向かいます。

露天入り口

周囲に電灯のようなものはないので日が落ちるとあたりは真っ暗です。

夜に行くときはライトが必須です。

また、露天まではちょっとした山道となっているので足元には十分な注意が必要です。

夜道

脱衣所は目隠しもなにもなし。

女性の方には厳しいと思いますので、女性専用時間か真夜中に利用することをオススメします。

脱衣所

そして露天からの景色は最高の一言でした。

当日は晴れていたのでちょうど夕焼けを眺めながら入浴することができました。

普段、中々じっくりと夕焼けなど見る機会などありませんが、山の上で温泉に浸かりながら見る夕焼けは格別でした✨

露天 夕焼け

夕日が沈んでいくのをリアルタイムで見届けていったのは初めての経験かもしれません。

ただただ美しく、気持ち良く、ため息しか出ませんでした。

夕日

温泉は内湯と同じく、ぬる湯とあつ湯に分かれております。

右があつ湯で左がぬる湯です。

ぬる湯の方はちょうど良い湯加減であったのに対し、熱湯の方は激アツで私を含め、熱湯の方に入る人はいませんでした。

お湯の色はやや褐色がかっており、味は若干酸味があります。

浴感はぬるすべ感こそないものの柔らかく肌にまとわりつくとても良いお湯でした。

温泉

朝風呂も最高でした。

晴れていれば流石山や男鹿岳を眺めながら入浴することができます。

朝風呂

まとめ

煙草屋旅館自体は温泉以外はなにもないので、歯ブラシやひげそりなどは持参した方が良いです。

また、携帯の電波も届かないので暇つぶしのアイテムも持っていくことをオススメします。

トイレは共用で他の方と相部屋になることもあるので、そういうことが気になる方であれば大黒屋の方がいいかもしれません。

ですが相部屋でも同じ山と温泉を愛する者同士。

自然と会話も弾み、とても楽しいひと時を過ごすことができました。

私は普段は無口な方であまり喋らないのですが、同じ趣味を持つ者同士なので普段の倍以上は話してしまいました。

煙草屋の従業員の方もとても親切で優しくしてくださいました。

そして何と言っても露天の温泉です。

ここはこれに尽きます。

人気の山小屋なので連休などは混み合うこともあるでしょう。

実際、平日なのに20人ほどの方が宿泊しておりました。

ですがもし混雑時に宿泊しても露天の方は翌朝の6:30まで入りたい放題です。

時間帯を工夫すれば貸切状態で温泉を楽しむことが可能だと思います。

夜中に部屋を抜け出してそっと露天に訪れてみましょう。

晴れていれば宝石箱をひっくり返したかのような星達がそこで出迎えてくれます。

実際、私は夜中に一人貸切状態で星降る夜を眺めながら入浴することができました。

もうね、これ以上の贅沢などないのでは?

と心から思ってしまうほど貴重な体験ができましたよ。

そして星空と温泉を堪能しているときの私は間違いなく最高に幸せでした。

残念ながら私の腕では星空が撮影できなかったのでその写真はないのですが、こんな体験をしてしまえば当然、また行きたいとも思いました。

煙草屋はリピーターが多いと聞きましたが実際に訪れてみてそれにも納得してしまいました。

歩いてしか行けませんが、歩いて行く価値は十分すぎるほどあります。

山と温泉が好きならば超!オススメできるところです。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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