那須にある北温泉に日帰り入浴してきたのでレポします。
目次
北温泉とは
江戸時代から続く歴史のある温泉旅館です。
映画、テルマエロマエのロケ地になったこともあり、那須温泉郷にある温泉の中でも特に知名度の高い温泉でもあります。
湯治湯でもあり、現在でも湯治は盛んにおこなわれているようです。
アクセス
那須岳からのアクセスに関してはこちらの記事を参照ください。
バスでのアクセスはJR東北線黒磯駅から北湯入口にて下車。
徒歩20分ほどで到着します。
ただ、北温泉までは舗装されてはおりますがかなり下っていきます。
当然帰りは坂道を登らなければいけないので夏はそれだけでだいぶ汗をかいてしまうでしょう。
せっかく温泉に入った後にまた汗だくになるのも嫌だと思うので行くのであれば真夏は避けた方が無難かもしれません。
日帰り入浴の営業時間・料金
営業時間は午前8:30から午後4:30まで
定休日は不定休なので事前に行く前に旅館の方に確認しておいた方が確実です。
日帰り入浴の料金は700円(子供400円)
泉質
弱塩泉、単純泉、鉄泉
外観
北温泉は温泉そのものはもちろん。
建物の外観や内部も含め、他にはないものがあります。
江戸から続いているだけあって古めかしく味わい深い外観です。
鄙びた、と形容するのはちょっと違うような気がします。
なんといいますかお城のような重圧さが感じられるのです。
時代劇に出てきそうな外観にまず圧倒されました。
内部の様子
そして外観以上に圧倒されたのが内部の様子でした。
いきなり黒光りする柱と妖しく光るランプ、アンティーク風な家具が目に飛び込んできます。
いきなり日常から非日常の世界に飛び込んだようで、このロビーを見ただけで興奮してしまいました。
興奮して写真を撮っていると
「日帰り入浴ですか?そちらの販売機がありますので」
と、宿の人に話しかけられてびっくりしてしまいました。
入口横を見ると確かに販売機がありました。
ですが正直、ちょっと宿の雰囲気には似つかわしくないかな。
そしてこの販売機、なぜかお札を入れても戻ってきてしまうのです。
なんどやっても戻ってきてしまうので、結局宿の人に直接お札を渡し会計を済ましました。
宿の人曰く「湿気でたまにおかしくなる」のだとか。
会計を済ませたら温泉の前に内部を少し探検することにしました。
風呂上がりに飲むことができる飲料水です。
注意書きにあるように水は止めないように促してあるので、常に流れっぱなしです。
紙コップがあるのでそれで飲むことができます。
キンキンに冷えておえり、めちゃくちゃ美味しかったです。
隣に自販機もありますが値段が200円と山価格になっておりますし、風呂上がりにはこちらの水を飲むことをお勧めします。
反対側にはポットもありました。
こちらは宿泊者専用の休憩室。
ここもランプが良い味を出しておりました。
そして内部になぜか温泉神社へと続く階段がありました。
扉は閉まっておりましたが、ここから直接温泉神社へと行くこともできるようです。
その隣の仏像。
神秘的というよりは怪しい雰囲気を醸し出しており、私は好きですが小さな子が見たら怖がりそうです。
内部は昼間でも全体的に薄暗く、床は歩くたびキシキシと軋みました。
こういった部分も旅館の独特の雰囲気作りに一役買っております。
他ブログの口コミにもありましたが、本当に迷路のように入り組んでおります。
ですが迷路のような作りなので探検しがいがあり、とても興味深く見学できました。
河原の湯
北温泉は何種類も温泉がありますが、はじめに向かったのは河原の湯という露天風呂です。
ここは男女別にわかれており、男湯からは豪快な滝を間近で見ることができます。
運良く誰もいなかったので撮影が出来ました。
その写真はこちら。
想像していた以上に眺めがよく感動しました。
正直なところ、こちらの温泉は無味無臭だったので温泉らしさはあまり感じられませんでしたが湯加減もちょうど良く、滝を見ながらいつまでも入っていられそうでした。
ただし私が降りてきた登山道からこの河原の湯は丸見えです。
そういうのが気になる方は落ち着いて入浴できないかもしれません。
泳ぎ湯
巨大な温泉プールです。
人が入っていたので正面からの撮影はできませんでしたが、想像していた以上の大きさでした。
ここは水着着用可なのでカップルで一緒に入ることもできます。
と、いいますかここも無色透明なので女性の方は特に水着なしでは厳しいと思われます。
ここも外から丸見えなので。
お湯はかなりぬるめ、冬はちょっと厳しいかもしれません。
天狗の湯
そして北温泉で一番有名なのがこちらの天狗の湯でしょう。
天狗が発見した湯らしいので天狗の湯という名がついたようです。
天狗の塗装は最近塗り替えられたばかりだそうです。
天狗だけがやたらピカピカなので、少し浮いておりました。
が、その存在感は写真で見るよりはるかに圧倒的です。
天狗を眺めながらの入浴は他では味わえないなんともいえない気分になります。
お湯は驚くほどドバドバと勢いよく出ておりました。
湯口には湯の花もびっしりと付着しており、良い温泉であることが見てとれます。
お湯は他の浴槽に比べてやや熱めですが、泉質はこの天狗の湯が一番良いのではないでしょうか。
ややぴりりとした感触の柔らかい湯で、とても気持ちよかったです。
また、この天狗の湯は飲泉が可能です。
試しに飲んでみましたが、なんともまろやかで味に癖は全くありませんでした。
ごくごくと美味しく飲めてしまいます(実際は5分から10分かけてゆっくりと飲んだほうが良いようです)
こちらは脱衣所
女性の脱衣所は一応仕切りがありますが、どちらにせよ裸になったらこの無色透明の温泉に入らなければいけないので、女性の方が入るには厳しいと思います。
天狗のお面の横にはなぜか願掛けの絵馬がかけられておりました。
まとめ
今回入った以外にも女性専用の芽の湯、泳ぎ湯の近くにある相の湯、天狗の湯の隣にある家族風呂、打たせ湯など実に様々な温泉が北温泉にはあります。
バスの時間があったので全ては回りきれませんでしので、次回は是非宿泊して堪能したいです。
今回日帰りで訪れてみてわかりましたが、ここは宿泊してこそ本領を発揮する温泉だと思いました。
なぜなら温泉も内部の作りも夜のほうがより一層雰囲気が出そうだと感じたからです。
ただし、どことなく怪しい雰囲気もありましたので家族連れで泊まるにはやや不向きかもしれません。
おそらく小さな子は怖がったりすると思いますので。
また、旅館のあちこちに蜘蛛の巣が張ってあったりして、清潔感があるとは言い難い感じでした。
さっと掃除すればすぐに綺麗になるところをなぜそのままにしているのか、そこは少し残念でしたね。
それから天狗の湯は水着不可なので女性の方はかなり厳しいと思います。
脱衣所は廊下から丸見えですし、お湯も無色透明なので相当の勇者でなければ落ち着いて入浴できないと思います。
しかし700円でこんなにも多くの温泉を楽しめるのはお得としか言いようがありません。
訪れてみて損することはまずないでしょう。
みくぞう
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