トレイルランニングは何故迷惑と言われるのか?

トレランしている人の画像

犬連れ登山と同じく、度々批判の的とされるのが

「トレイルランニング」です。

我々ハイカーとは形態は違えど山で楽しむスポーツという点では同じなので私もよくトレランしている方とはすれ違います。

私としては

あんなスピードでかけまわっていて凄いな。自分には絶対できないな

と思うことはあっても特に迷惑と感じることはありませんでした。

しかしネットで検索すると結構、トレランを批判している方々が見受けられます。

目次

トレランへの批判

A
トレランは危険!!山道は歩くためにあるもの!山道を走るな!

 

B
すれ違うときは挨拶しろ!マナーがなっていない!

ネットなどで見かける批判はこういったものが多いようです。

Aの方の意見はまだトレイルランニングというスポーツが日本において新しく、まだ理解していない方も多いからこういった意見が出るのだと思います。

もともと欧米では盛んなスポーツでしたが、日本で定着したのはつい最近のこと。
初期は「ランニング登山」と呼ばれていたようです。
86年に出ているこの本のタイトルもランニング登山となっておりますね。

そしてこちらの記事によると2003年の時点でもまだほとんど認知されていなかったようです。

 

だからこそ、登山道を走るなんて!!という意見が出てくるのでしょう。

加えてまだ定着して間もないスポーツだから、ルールやマナーを知らずに山を走ってしまう人も多いのだと思います。

そのため、余計批判が集中するのではないでしょうか。

ですがこの状況はもっとトレランが日本に定着すれば、徐々に変わっていくと思います。
トレラン人口は今も増え続けているようです、廃れる事はないでしょう。
そうしてもっとトレランが盛んになれば

「山=歩くだけでなく走っても良い場所」

という認識になっていくのではないでしょうか。
また、トレランがもっと定着すればルールやマナーも知れ渡っていくようになり、トレランの批判もおさまっていくのでは、と思っております。

私は登山はトレーニング目的で登っているので、トレランはピッタリだと思うのですが個人的にはやる気にはなれません。

何故トレランをやらないか?

トレランをやらない理由はいくつかあるのですが一つ目は

「危ないから」です。

登山の時点で他のスポーツよりも危険度が高く、ちょっとしたミスが即死につながる事もあります。

トレランはそんな登山の危険度をさらに上げたエクストリームなスポーツです。

だからこそ、面白いという人もいるでしょう。

その気持ちはわかります。

登山を始めて「遊びはちょっと危険なぐらいが面白い」ことがわかってきましたからね。

しかし、自分にとってトレランは少しリスクが大きすぎ、怖すぎてとても出来ません。

特に下りで走るのは絶対に無理ですね。

以前、下りで颯爽と私を追い抜いたトレランの方がいたので、自分も真似してみようとちょっと走ってみたのですが

10秒でギブアップしました。

下りは登りより事故の発生率が高くなるといいます。

そんな下りをあえて走り、事故の可能性をさらに跳ね上げさせることなどは自分にはできませんでした。

体力的な問題もありますが、メンタル的な問題が大きかったです。

自分は行きたい山がたくさんあります。

そんな未到達の山がいくつも残された状態で死んでしまうのだけは避けたいところ。

ようはもっと長生きして山に登りたいのです。

また、

ゆっくりと景色や自然を楽しみたい

というのもあります。

別にトレランしていても立ち止まって景色を眺めることぐらい、できるとは思いますが

いちいち頻繁に立ち止まっていたら自分のペースが崩れるじゃないですか?

私は平地でランニングをよくしていたのですが、一度走ったらそのリズムを保ったまま、立ち止まらずにできるだけ走っていたいのです。

ですから登山者がいたら歩いたり

良い景色のところでは立ち止まったりいちいちするのがちょっと煩わしいのですよね。

トレランは確かにトレーニングで行う分には最高だと思います。

ですがやはり自分には少し合わない、と思うのです。

トレランするにあたって気をつけるべきこと

これは散々言われていることですがマナー的には

登山者がいたら「挨拶」

そして「走らずに追い抜く」

これを守れば、嫌な顔はされないと思います。

トレランは登山者と比べ山では新参者なので、できるだけ低姿勢でいった方が良いでしょう。

また、個人的にはトレランの方こそ

熊鈴をつけた方が良いと思います。

熊鈴は熊よけに使えるだけでなく、登山者にこちらの接近を示す効果もあります。

実際に、私も経験があるのですが背後から高速で走ってきても意外と気付かないものです。

ですからこちらに向かっていますよ、と知らせるためにも熊鈴はつけたほうが良いと思います。

熊鈴もうるさいという批判がありますが、熊鈴をつけた方が余計なトラブルは防げると思います。

まとめ

自分はトレランをやることはないと思いますが、トレランというスポーツ自体には好意的です。

歩いて登るだけでも辛いのに走って登れるなんて素直に尊敬できます。

ですから今後はもっと我々ハイカーとトレランの方々がうまく共存できることを祈っております。

 

追記:こんな記事を書いておきながらトレランに見事にはまってしまいました・・・

人生何があるかわからないものですね。

元ランナー兼ハイカーが感じたトレラン5つの魅力

2018年3月29日

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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4 件のコメント

  • トレランやってる人たちって、登山道の整備とかの実績有りますか?
    走って荒らして、権利ばかり主張するんですか?

    • トレランがよりメジャーな存在になるためには団体先導等でも整備等貢献が必要かもしれませんね
      しかし個々人では中々難しいでしょうね。
      道整備しろって言われてできる人間なんてそうそういないでしょうから、登山者でも山のコミュニティ界にずっぽり入っている方以外は中々そういった機会も無いでしょうし

    • 登山者って登山道整備してるのですか?
      携わる方はいると思いますがごく少数ってのが実際では?
      やってる方は尊敬しますが
      それをトレラン批判に使うのはちょっと違うかと。
      走ること自体は批判されるべき事では無いと思います。
      他の登山者への配慮や事故防止の意識があるのであればそれぞれ楽しめばいいと思います
      登山者・ランナー関係なくそれが欠けるとNGですね

    • 残念ながら私は整備の実績はありません。
      ですが極力登山道を外れて荒らさないようには心がけております。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。