雨の谷川岳へ 土砂降りの中で見えたもの(天神尾根〜田尻尾根)

谷川岳へと行ってまいりました。

最近は曇りや雨の山行が続いた為、「今回こそは」と願っていたのですがタイトルの通りの結果となりました。

雨だったので少々予定を変更することにはなりましたが、終わってみれば満足できる山行になりました。


谷川岳とは

 

谷川岳(たにがわだけ)は群馬・新潟の県境にある三国山脈の山である。日本百名山のひとつ。周囲の万太郎山・仙ノ倉山・茂倉岳などを総じて谷川連峰という。

wikiより

 

 

 今回は運悪く、谷川岳のハードな一面のみを体感してしまいましたが・・・

アクセスは?

都内からの電車やバスを使ったアクセスにはいくつかルートがあります。

上毛高原駅からバスで 谷川岳ロープウェイ駅まで行く方法

上毛高原駅バス停1番乗り場から「水上駅・谷川岳ロープウェイ行」乗車で片道45分ほどでいけます。
料金は1150円

水上駅からバスで谷川岳ロープウェイ駅まで行く方法

水上駅前バス停3番乗り場より「谷川岳ロープウェイ行」に乗車で20分でつきます。

料金は670円

土合駅から徒歩で谷川岳ロープウェイ駅まで行く方法

土合駅を出てから谷川岳ロープウェイまで徒歩20分です。

 

この中では上毛高原か水上からバスを使った方が早くにロープウエイまで行けるのですが、

私はあえて土合駅から歩いていくことをお勧めします(理由は後述します)

また、都内から始発でアクセスする場合、新幹線を使うこともできますが、鈍行を使うことをお勧めします。

赤羽からだと始発で行った場合、新幹線だと4,860円かかるのに対し、鈍行は3,020円でいけてしまいます。

鈍行の場合は少しだけ早く起きて05:23の電車に間に合わせなければいけませんが、到着する時刻は同じです。

であれば少しだけ早起きして鈍行で訪れた方が明らかにお得ですよね。

トイレは?

人気の山だけあってトイレの数もやや多めです。

谷川岳ロープウェイの駅内にそれぞれ一つずつ

登山指導センター内にも一つ

山頂付近にある谷川岳肩ノ小屋にも一つ(ただし有料で100円かかる)

一ノ倉沢出合公衆トイレ(駐車場内にある)に一つ

山頂付近でも催してもお金はかかりますが、トイレはあるのでとりあえず女性の方も安心できると思います。

 

土合駅から出発

8時30分すぎ、土合駅で降りるとヒヤッとした空気と廃墟のような空間が出迎えてくれました。

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この駅とは思えぬ景色から日本の駅100選にも選ばれております。

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ちなみに心霊スポットとしても有名で夜に待合室に霊が出るのだとか。

その待合室の写真も撮ってみましたが。

なるほど、出そうといえば確かに出そうですね。

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そして階段に数字が書かております。

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両脇にはなぜか水が流れている。

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登り始めてからまもなくして撮影したもの。

この時点で出口までは果てしなく遠く感じます。

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ある程度登ったところで上から撮影したもの。

奥行きがすごいです。

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ちなみに階段の途中ではベンチがいくつか設けられているので疲れたら休むこともできます。

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そしてようやく462段登り切りました。

この時点で早くも汗だくになっていました。

でも登山前のウオーミングアップにはちょうどいいかも。

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登った後の通路。

見ての通り廃墟感が漂いまくっています。

廃墟が好きな方が来ても満足できるんじゃないかな。

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白い顔が外から覗き込んできそうな一枚。

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これもホラー映画っぽくて雰囲気あります

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そして実はあれで終わりではなく、まだもう少しあるのです。

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これで本当に終わり。

結構疲れちゃいました。

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他の駅にはない面白いものがみれるので一度は谷川岳に来る前にここに訪れておいた方がいいです。

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ですが外にでてみると雨が・・・

谷川岳山頂付近もどんよりとした雲が広がっておりました。

写真ではわかりにくいですが、相当降っています。

当初はロープウエイは使わずに日本三大急登と岩場・鎖場で有名な西黒尾根から登るルートだったのですが、私は岩場初心者。

雨に濡れた鎖場・岩場を無傷で通過できる自信がなくて、この日は素直にロープウエイで山頂を目指すルートに変更しました。

まあきっと

谷川岳「お前にはまだ西黒尾根は早い

ということだったのでしょう・・・

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さて、気を取り直して徒歩でロープウエイ駅を目指します。

目の前の車道を右に直進していけば20分ほどで駅につきます。

バス代を節約できるというところもいいですね。

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谷川岳ロープウェイ駅に到着

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ちなみに営業時間や料金は以下のとおりです。

●営業時間●
【4月~11月】
平 日:8:00~17:00
土日祝:7:00~17:00
【12月~3月】
全 日:8:30~16:30

個人 団体
15〜50名様
団体
51〜100名様
団体
101名様以上
片道 大人 1,230円 1,170円 1,110円 1,050円
小人 620円 590円 560円 530円
往復 大人 2,060円 1,960円 1,850円 1,750円
小人 1,030円 980円 930円 880円

 

チケット料金

ロープウェイと
リフトの
セット券
1日券 3,500円
1日券(ランチ&ドリンク付) 4,500円
子供券(1日券) 2,000円
シニア券(1日券) 3,000円
レディース券(1日券) 3,000円
午後券(12:00〜終了まで) 2,500円
ファミリー1日券(大人1名、子供1名分付) 4,500円
ファミリー1日券(ランチ&ドリンク付) 6,000円
シーズン券 全 日 平 日 シニア
65,000円 45,000円 45,000円

 

ロープウエイは三分おきにやってくるのでいつ来てもすぐに乗れると思います。

ちなみに所要時間は約15分ほどです。

雨粒が邪魔ですがロープウエイからの眺めはなかなか良かったです。

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そして15分ほどの空旅を終えておりてみると皆、なぜか窓の外を見て動こうとしません。

嫌な予感がしますが外にでてその良感は的中してしまいます。

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わかりづらいですが、いつのまにか土砂降りになっておりました😂

さっきまでは小雨程度だったのに。

山頂付近はこんなにも雨が降っていたとは。

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谷川岳山頂まで3.5キロ。

この中を行くか行かないか。

少し迷いました。

「また天気のいい時に来ればいいじゃん。

何も無理せずに登ることないでしょ。」

と悪魔がずっと囁いておりましたが・・・

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意を決して出発

危うくささやきかける悪魔に負けそうになりましたが

「無理そうだったら引き返す」

と決め、山頂を目指すことに。

他にも登っている人もいることだしね。

ちなみに今回歩くコースは

「天神尾根コース」です。

天神平から山頂を往復するコースでして、ロープウエイを使って一気に高度を稼いでから山頂まで行けるので

数ある谷川岳のコースの中でも一番人気のコースです。

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ちなみに天神平からの眺めはこのとおりだったので、今回も景色は諦めることにしました。

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地面はかなり滑りやすくなっていたので慎重に進んでいきます。

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しばらくはこんな木道を進んでいきます。

ほとんど傾斜のない、平坦な道ですが雨だとよく滑るので危ないです。

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この途中で偶然雲が切れてわずかに景色が見られました。

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これでも十分綺麗でしたが晴れた時はこの何倍も美しい景色が拝めらるのかと思うとすこしくやしいです。

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木道の後は岩が出てきますが、ここはそれほどきつくはないです。

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避難小屋到着

真っ赤な塗装の避難小屋に到着。

中では何人かが休んでいたので撮影はできませんでしたが椅子だけで他には何もありませんでした。

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そして避難小屋横からはいわお新道というルートの道があるのですが、なぜか封鎖されていて通れなくなっていたのでここを通る予定の方は注意です

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そしてこの避難小屋直後から道が険しくなり、一気に高度を上げていきます。

ここからが天神尾根コースの本領発揮といったところです。

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ここからはこんな感じの結構急な岩場、鎖場が連続してでてきます。

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急ではありますが、鎖やロープを使わなくても問題なく登れるレベルです。

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ここら辺から霧が濃くなってきてすこし先もみえづらくなります。

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晴れていればおそらく素晴らしい景色が眺められるのだと思います・・・

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ここら辺から高山植物もあちこちで見られるようになります。

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天狗の溜まり場到着

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山頂側から岩の上に乗ることができ、そこからの景色が抜群らしいのですが

やっぱり何も見られません😓

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しょうがないので今回は景色ではなく、お花をいつも以上に愛でながら進むことにします。

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花って登山を始める前はあまり興味ありませんでしたが、山に登り始めてから好きになりました。

なぜこんなにも可憐で可愛らしいものをスルーしてきたのか。

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肩ノ小屋到着

山頂のすぐ下にある小屋です。

宿泊可能なようですがもともと避難小屋を回収した小屋なので、収容人数はあまり多くありません。

ちなみに上記でも書きましたが、ここに有料ですがトイレがあります。

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そして山頂へ向け、ラストスパートです。

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山頂(トマの耳到着)

ちなみにここからの景色は

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もうお分かりですね?

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もう嫌😂

ちなみに山頂でのランチは久しぶりにパンにしました。

普段はどちらかというと意識高い系ぼっちの私ですが、山ではカロリーが高く、体に悪そうなこんな菓子パンでも躊躇することなく食べることができます。

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下山開始

本当はトマの耳の奥にオキの耳と呼ばれるもう一つの山頂があるのですが、どうせいっても何も見れないだろうとスルーし下山することにしました。

 

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ピストンですので下山時の写真は代わり映えしないととりはしませんでしたが、下山時でもすこしだけ雲がはれて、遠くの山々が顔を見せてくれました。

しかしやはり山は下山時が難しい。

特に今日のような雨で濡れた岩場がメインとなると難しいだけでなく危ないです。

下りは登りの倍以上のスピードでおりることもよくありますが、今回は滑らないように時間をかけて下りました。

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田尻尾根コースへ

途中までは帰りもロープウエイを使う予定だったのですが、それだとさすがに物足りないと他に何かいいルートがないか探してみることに。

すると樹林帯がメインらしいですが、田尻尾根コースというコースが天神尾根の途中から行けることが判明。

樹林帯は大好きだし、ここを使うしかないと、突撃することにしました。

ちなみにコースの入り口は天神尾根終盤(天神平序盤)の木道のところにあります。

案内板があるのですぐにわかるはず。

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このコースに入るといつもよく行くような奥多摩、奥武蔵あたりでよく見る景色へと変わります。

こういう道がやっぱり一番落ち着きますね。

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道は雨ということもあり、ここもかなり滑りやすく何度か滑って尻餅をついてしまいました。

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でかい倒木も途中で何箇所かありました。

ここは道幅が狭くなっているので通行するときは特に注意です。

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樹林帯は一時間ほどで抜け、開けた景色の道へと出ます。

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真上をロープウエイが通って行きました。

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この道はとても歩きやすく、景色も抜群にいいです。

山頂付近では景色には恵まれなかっただけにこのコースを通って正解でした。

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途中で両側が川に変わっていきます。

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全身汗だくだったので見ていると飛び込みたくなります。

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しかし良い道だ・・・

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そして間もなくしてロープウエイ駅が見えてきます。

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そして土合駅から歩いてきた車道に出てきました。

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目印や案内が小さいので見逃しやすいと思いますが、土合駅方面に向かう途中のここにあります。

田尻尾根から登る方はこの目印を見逃さないように。

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帰りはロープウエイ駅から出ているバスで水上駅まで行き、温泉へ入って帰りました。

 

 

まとめ

谷川岳は初めてですがわかったことはいくつもあります。

まず、谷川岳は景色がウリの山だと思います。

なので

雨の時はいくべきではない」ということです。

樹林帯がメインの山であれば雨の時も個人的には楽しめるのですが、ここは他のブログや本でも絶景の写真を見てきたのでそれがガスのせいで見れなかったのでストレスが溜まりました。

また、西黒尾根はもちろん、天神尾根も岩場だらけなので雨だととても滑りやすく、やはり雨の日はおすすめできません。

恐らく谷川岳に登る多くの方の目的は景色にあると思います。

ですので絶対に快晴の時を狙ってきた方が良いです。

また、行くなら「平日一択」であることもわかりました。

この日は土砂降りの雨でしたが、それでも天神尾根を歩いているとひっきりなしに登山者とすれ違いました(恐らくマイカーを使い先に登っていた方達でしょう)

家族連れも何人もいました。

高尾山ならともかく、こんな土砂降り日までこんなにも多くの人がいるとは思いませんでした。

登山道が狭いので岩場では時折、渋滞が起きるほどでした。

これが天気の良い休日ともあれあ目も当てられないほどの混みっぷりにもなると思います。

渋滞が起きれば自分のペースで歩けないのでストレスもたまるでしょうし、何より人でごった返している山を好む方はあまりいないと思います。

ですので、訪れるのであれば平日に限りますね。

ただ、天神尾根のピストンは晴れていれば片道3.6キロとそれほど長くないのに、ハードすぎない岩場や、景色を楽しめるのでそれなりに登山をしている感が味わえます。

ですので初心者の方にもおすすめできるルートだと思います。

下りに使った田尻尾根ルートに関しては人によっては樹林帯ばかりでつまらない、という方もいると思います。

しかし、ロープウエイの真下を通っていく景色の開けた道は一見の価値はありますし雨上がり後で西黒尾根を通るのはちょっと不安、だけどロープウエイは使いたくないという場合にピッタリのルートだと思いました。

こちらは岩場は無しで迷いやすい箇所も無し、で安心して進むことができると思います。

ただ、こちらのコースは人気がないのかほとんど人とすれ違いませんでした。

しかしいつまで私は景色のお預けをくらっているのだろうか。

次は絶対に景色の良い時に来て、西黒尾根を攻略しようと誓った次第です。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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2 件のコメント

  • みくぞう様
    初めてコメントいたします。2年も前の記事ですが大変参考になることが多く、楽しく読ませていただきました。
    読んでいて、一か所ミスがあることに気付きましたのでご報告いたします。
    【下山】の「本当はオキの耳の奥にオキの耳という・・・』という行です。うっかりミスですね。
    他に気になることというと、「見れる」、「見れない」、「拝める」などの「ら抜き言葉」でしょうか。5か所ほどありました。口語では使ってしまいがちですが、文章では口語体でも「ら」は入れられたほうが良いように思います。余計なお世話でしたら、済みません。では、失礼いたします。

    • はじめまして、コメントありがとうございます。
      余計なお世話などとんでもございません。誤字・脱字はやはりよくないですから。
      ご指摘ありがとうございます、早速修正させていただきました。
      参考になったようで嬉しく思います。

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