驚きのボロ宿 那須湯本温泉 雲海閣に宿泊

 

那須に一泊二日のハイキングに行った際に那須湯本温泉 雲海閣に宿泊してきました。

前回、那須に訪れた時に入った「老松温泉」や秩父にある無人の秘湯「千鹿谷鉱泉」も

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浴槽

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衝撃的な廃墟風のボロ宿でしたが、こちらの雲海閣も負けておりません。

以前からその存在は知っていたのですが、ついに訪れることができました。

しかも今回は日帰りではなく、一泊二日の宿泊で行ってまいりました。

宿泊のレポは以外とネット上でも少なかったので、期待半分不安半分で訪れました。

ちなみにこの宿のことはこちらの本で知りました。

 

「ウチはボロボロの宿なんですよ。
それでも良いですか?」
と念を押されたそうです。
普通はありえないですよね^^;

アクセス

那須湯本の一角にあります。

この付近は温泉がたくさん点在しておりますが、雲海閣は奥まった所にあります。

湯治で訪れる方が多いようですが、宿には結構な急坂を登っていくので足腰が悪い方には少し厳しいかもしれません。

ちなみに私はバスを使わず、黒磯駅から歩いてアクセスしました。

黒磯駅からだと16キロぐらいですが、道中には那須らしい観光スポットやお店がたくさんありますので飽きることはありませんでした。

ですので歩いてアクセスするのも結構オススメです。

ちなみにバスですと黒磯駅より35分、「湯本一丁目」より徒歩3分

料金・営業時間。

宿泊は素泊まりのみで一人4800円

日帰り入浴は400円(9~20時)

門限は24時でまでとかなり遅くまで受け付けているようですが、電話での予約の際

19時以降になる場合は必ず宿の方に電話を入れるように、と言われました。

泉質

雲海閣は泉質の異なる湯船が二つあります。

一つは単純硫黄泉

もう一つは 硫黄泉

アトピー・湿疹 外傷 皮膚病などによく効くそうです。

内部の様子

まずは外観から

老松温泉ほどのインパクトはないもののその年季の入りまくった見た目から

本当に営業しているのか?

と、真っ先に思ってしまいました。

雲海閣

ですがしっかりとやっておりました。

中も相当くたびれており、歩くたびに床がきしみました。

そして人の気配がしない・・・

ロビー

ロビー。

一応自販機もありました。

ロビー

靴入れ。

人の気配がしない、と書きましたが靴入れを見るとそれなりに人はいる様子。

靴入れ

そしてこのあとフロントで部屋の鍵をもらい、簡単な説明を受け部屋へと直行しました。

お部屋はこちら。

一人で宿泊だったのですが、一人では十分すぎるぐらいの広さはありました。

やはり傷んでいる所や、経年劣化が目立つ所もあるのですが、個人的には許容範囲内でした。

古いといっても清掃はしっかりと行き届いており「汚い」という印象はありませんでした。

この通り、しっかりとテレビもあります(もちろんコイン式ではありませんよ)

お部屋

窓からは庭が見えます。

テーブルには灰皿があるように、喫煙OKの部屋のようですがタバコ臭は全くしませんでした。

こういう古い宿ってタバコ臭がある所が多い印象があり、そこが個人的には心配だったのですが(私は大のタバコ嫌い)

全く問題ありませんでしたね。

お部屋

金庫や押入れなどもあります。

お部屋

おまんじゅうとお茶もありました。

その他の備品もまとめますと

  • テレビ
  • 湯沸かしポット
  • お茶セット
  • ハミガキセット
  • タオル
  • 浴衣

こんな感じでした。

以外とアメニテイも充実しておりました。

 

おまんじゅう

そしてこういった古い宿での心配要素の一つに「トイレ」があると思います。

綺麗なトイレじゃないと許せない、という方も多いと思いますからね。

しかしその点も大丈夫です。

雲海閣はどうやら最近トイレのリフォームをしたらしく、トイレだけ別の宿みたいに超綺麗でピカピカでした。

もちろん、ウオッシュレットもついております。

これは個人的にとてもありがたかったですね。

トイレ

そしてこのお宿、今でこそ素泊まり専門ですが昔はきちんと料理を宿泊者に提供していたようで立派な調理場があります。

調理道具は一通り揃っていてその気になれば本格的な料理をすることも可能です。

長期湯治で滞在する方にとってはありがたいのではないでしょうか。

炊事場 炊事場

調味料類も充実しております。

これらももちろん、自由に使用していいそうです。

調味料類

食器も大量にあります。

食器類

ちなみに夕飯はコンビニ弁当にしました。

一応、近くにも飲食店はあるにはあるのですが、節約したかったのでコンビニ弁当にすることにしました。

宿から最寄りのコンビニ(セブンイレブン)までは約2キロ。

一応徒歩圏内ではありますが、近くはないので事前に食料は買い出して置くことをオススメします。

宿の近辺にはあまり食べ物を買えるようなお店はないので。

コンビニ弁当

朝食ももちろん、自分で調達する必要があります。

私は近くの有名なパン屋さん「ペニーレイン」で買い込んでおきました。

パン

浴場の様子



さて、では肝心の温泉についてレポしていきます。

浴室までは雰囲気たっぷりの通路を通って行くことになります。

防空壕や洞窟を連想させます。

廊下

壁がボロボロなのは温泉の成分だそうです。

テレビなどもすぐダメになってしまうとも聞いて驚きました。

それほど温泉の成分が濃いということなのでしょう。

壁

ですがこんな雰囲気なので結構怖いです。

子供はここ通れないんじゃないですかね。

まあ、ファミリー層はこういった宿にはまず泊まらないと思いますが^^;

間違いなくファミリー向きではないですからね。

廊下

そして温泉まではながーい階段を通って行くことになります。

この階段もまた雰囲気たっぷりです。

そして上部の方をよく見ると「硫黄泉」「明礬泉」と書かれているのがわかります。

ここを右手に進むと明礬泉の浴室に出ます。

案内

脱衣所はこちら。

お世辞にも綺麗とは言えません。

ダメな人はやはりダメでしょう。

一応水道もあるようですが、壊れておりました^^:

脱衣所

温泉がこちら。

四人も入ればいっぱいになりそうな小さな浴槽です。

そしてめちゃくちゃ「熱い

一応水でうめることもできましたが、水でうめても私は残念ながら入ることはできませんでした。

足先を入れるのが精一杯で…

私は熱さに対する耐性が低いのであれなのですが、熱湯が好きな人にはいいかもしれません。

温泉

そしてこちらは別の浴室にある硫黄泉。

浴槽は二つあり、左手が熱湯。右手がぬる湯となります。

熱湯の方は当然入れませんでしたが、ぬる湯の方でも私の感覚からすると結構熱かったです。

ですが一度入ってしまうと平気になるから不思議です。

近くの鹿の湯もそうですが、この硫黄泉は強烈で入ると数日は硫黄臭がまとわりつきます。

翌日もそのまた翌日も体からはかすかな硫黄臭が感じられましたから。

温泉

まとめ

その古びた外観から入浴、特に宿泊となると敷居は高めのように感じるかもしれませんが中は意外と快適です。

一人宿泊でも大丈夫ですし、上記でもお伝えした通りトイレはリフォームされているので綺麗です。

最低限のアメニテイも揃っておりますので不便さを感じることはありません。

ゆっくりと湯治で利用するのもいいですし、私のように那須岳登山の前泊に利用するのにも使えます。

入浴中だった宿泊者の方からいろいろと話を伺ったのですがその方いわく

那須の温泉じゃここが一番効く」のだそうです。

1日だけ、しかも特に悪いところがない私は効くかどうかについてはなんとも言えませんが、リピーターも多いようなのでその効果は確かであることは明らかでしょう。

なんでもアトピーなどの皮膚病の治療に訪れる方が多いとか。

そして効くという実感はわかなくても、その新鮮かつ濃厚なお湯からそんじょそこらの温泉にはない確かな力があることはわかりました。

本物の温泉を体感したい、という方にはオススメです。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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