単独ハイカーが教える登山の6つの楽しみ方

登山をしていると言うとたまに「登山って何が良いの?」と聞かれることがあります。

どうも登山をあまりしない方にとっては登山=辛い、苦しい。

というイメージがあるようです。

登山を普段しない方でも、林間学校や遠足など、あるいは親や友人に無理やり連れられたりなどで少ないながらも登山経験自体はあるという方がほとんどだと思います。

学校行事などで無理やり山に登らされて「登山=辛いだけ」という認識が植え付けられたからこそ、そういうイメージが世に蔓延しているのだと私は思っております。

確かに登山は辛くて、苦しい。それは否定できない事実です。

でもそれだけじゃない!

それ以上に楽しいものでもあるのです!

というわけで今回は「登山の楽しみ方」についてまとめてみました。

景色を楽しむ

これは普段登山をしない方でも想像が出来る楽しみ方だと思います。

でもネット上でアップされている写真や本などの絶景の写真を見るだけではその魅力は半分も味わえないはずです。

写真で見るのと生で見るのとでは全く、120パーセント違います。

その清々しい空気感、生々しいリアルな山肌、青々とした空。

それらが合わさって体感する景色こそが「本物」なのです。

そしてそんな本物の景色を苦労して山頂まで登った後に愛でるのは最高の一時です。

長々とみていても意外と飽きないんだな、これが。

旅を楽しむ

登山は旅そのものです。

私は車を持っていないので公共交通機関を使って登山口までアクセスします。

登山口の近くの駅は登山を始めなければ絶対に一生降りないであろうマイナーな田舎の駅であることも多く、そこからさらにバスを乗り継いだりすることも多いです。

登山口までたどり着くのに3時間以上かかることも珍しくなく、日帰りでも立派なショートトリップになるのです。

私は登山そのものも楽しんでおりますが、登山に至るまでの移動時間も楽しんでおります。

駅から窓の景色を見て徐々に緑の割合が多くなっていく様子を眺めたり、登山前後に地元の観光スポットに立ち寄ったり、その土地ならではのグルメを食べたりしております。

それらの一つ一つがとても楽しいのですよね。

登山前後の移動時間や周辺の施設やスポットにも立ち寄ることで登山だけでなく、旅そのものも楽しむことができるのです。

自分に酔う事を楽しむ

これは自分だけかもしれませんが・・・いえ、恐らく単独のハイカーは多かれ少なかれこのような気があるはずです。

山に一人で登っていると自分としっかりと向き合う事ができるのですよね。

これはよく言われている事ですが、自分としっかりと向き合えるからこそ自分にも酔いやすくなるのかもしれません。

はじめの頃は登山中にふと

「なんで休みの日にこんな辛い事やってんだろ・・・」と、突然冷静になることがありました。

辛い山は本当に辛いですからね。

ですが登山を続けていくうちにこの考えはこう変わるようになっていきました。

あえて休みの日にこんな辛い事やっている自分、カッコイイ

私が意識高い系の気があるからかもしれませんが…

あえて休みの日にこんな自分を追い込むようなことをやっている自分は最高だな、と思えるようになってくるのです。

この自分に酔うという感覚は私の知る限り、他では得られることがなく次第に病みつきになっていきます

今ではその自分に酔うのが楽しくて仕方ありません。

これは私だけの性癖というだけではなく、登山を続けていれば誰でもそうなる可能性は高いと思っております。

意識が高い方は特にね。

孤独を楽しむ

私は今は100パーセント単独登山です。

友達がいないので普段も孤独といえば孤独ですが、家族や職場の同僚など数少ない知り合いはいるので完全に孤独というわけではありません。

私は一人でいることが好きなのですが街中や家の中ではどうしても孤独は感じられません。

何せ都内に住んでいるもので部屋に閉じこもっていても外から人の気配は嫌でも感じますし、外を歩けば1分もせずに誰かと遭遇します。

しかし単独登山ではほぼ完全なる孤独を楽しむことができます。

特に私は平日に人の少ないマイナーな山を好んでいくので下山まで誰とも会わないことも珍しくありません。

喧騒とは無縁な木々のざわめきや小鳥の声だけがBGMな環境に一人でいるのはとても落ち着きますし、楽しいものです。

それに周囲に誰もいない孤独な環境だからこそ本当に癒されるものです。

日常生活を楽しむ

私は今、週一ペースで登山をしておりますが登山を終えた直後から次の登山計画を考え始めます。

次の休みはどこ行こうかな、と登山計画を考えている間も楽しいですし、計画が決まり次の休みが来るのを待っているのも楽しいです。

日常の中に「登山」というお楽しみが出来たので、日常生活の中で辛いことがあっても我慢できるようになりましたし、精神的にも強くなったように感じます。

辛いことがあっても

「でも私には山があるし」

「山が私を待っているし」

で、片付けられるようになったのです。

そして休みの日の前夜はそれまで以上にワクワク、テカテカするようになりました。

登山前夜はもう明日が遠足の小学生そのものです。

温泉を楽しむ

温泉は元々好きでした。

ですが登山を始めてから温泉はより好きになりました。

10倍ぐらい好きになったといっても大げさではありませんね。

私の登山計画の中には下山後の温泉も必ず入っております。

私の中では山と温泉はもうセットなのです。

山に登ったら温泉に入る。

このルールは私の中ではもう崩せなくなっております。

山に登った後、温泉に入らないのはもうトイレの後流さないのと同じような事、と自分の中ではなっているのです。

温泉ってただ、入るだけでも気持ちいいですが登山で思いっきり疲れてから入った後は気持ち良さが明らかに倍増します。

これも10倍ぐらいはいっていると思います。

その要因は登山は他のスポーツと比べても大量に汗をかきますし、行動時間も長めです。

おまけにかなり疲れますし、辛いのでその分、温泉の気持ち良さがダイレクトに伝わってくるのだと思います。

辛いものを食べた後により甘く感じるのと同じですね。

登山後の温泉は本当に気持ちよく、これも病みつきになっております。

思うにこれはアメとムチというやつですね。

登山がムチで温泉がアメ。

私はアメをより美味しく頂くために山に登っているのかもしれません。

そういった意味でもドMの方はやはり登山に向いていると思う次第です。

まとめ

パッと思いついただけでもこんなにも登山の楽しみ方が出てきてしまいました。

これは私の楽しみ方でありますが多くの方に共通する部分もあると思います。

そしてその方ならではの楽しみ方もあると思います。

そういった意味で言えば、登山の楽しみ方は無限大といえるでしょう。

この記事を書いていて改めて魅力的な趣味であると再確認できました。

そう、登山は辛い以上に楽しいものなのです。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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