「すぐそこにある遭難事故」という本から学ぶ遭難対策

本屋で目に付いた本が興味深い内容だったのでそのまま購入しました。

そのレビューと遭難事故の対策についてまとめました。

内容について

遭難事故についてまとめた山の本は数多くありますが、こちらは主に奥多摩の遭難事故についてまとめた本です。

自分がつい最近、登った海沢探勝路や

三つの滝を求め秘境、海沢探勝路へ(大岳山〜日の出山〜つるつる温泉)

2017.07.22

川乗山

川苔山のススメ

2017.03.30

での遭難例もあげられておりました。

海沢探勝路に関しては破線ルートで踏み跡が不明瞭なところも多いため、やはり道迷いが多いようです。

川乗山に関しては奥多摩の中でも人気がある山ですが、遭難者が多い山でもあります。

特に多いのが百尋の滝の手前の切り立った崖の上からの滑落事故です。

足を滑らせれば、100メートル以上も落ちることもあるためほとんどの場合は即死とのこと。

わかってはおりましたが、身近な山でもすぐそこに死の危険があることを改めて思い知らされました。

ですが奥多摩というと手軽に登れる駅から近い山が多いためか、やはりなめてかかる登山者が多いようです。

そして事故を起こす登山者には

・中高年の男性

・単独登山者

・登山届け未提出

という特徴があるようです。

女性の遭難者は男性と比べると少ないとのこと。

これを見てどきりとさせられましたね。

登山届けはしっかりと出しておりますが、もうすぐ中高年ですし、単独登山者は当てはまります。

そこで遭難を防ぐにはどうしたらいいのか?




この本の内容と絡めて紹介していきたいと思います。

遭難を防ぐには

登山届けをしっかりと出す

当然のことではありますが、それでも登山届けを出せない方は多いようです。

ではなぜ出さないのか?

というと「面倒だから」という理由もあると思いますが

登山届けを出そうにも出せないから

ということもあると思います。

なぜなら意外と登山口近くに登山届けのポストがないところがあるんですよね。

いや、実際はあるのかもしれませんが私は何度か

「どこに登山届けのポストがあるの?」と彷徨ったことがあります。

また、登山届けのポストがあっても「書くもの」がないこともあります。

書くものはあっても鉛筆の芯がおれていたりとか、登山届けを出したくても出せない時があるんですよね。

こういう時、パーテイーならば他の人にペンを借りますがソロでもっていなければどうしようもなくなります

家族に山域だけ告げて登山届けは出さない方もいるようですが、これについては本書についても触れておりました。

「奥多摩に行ってくる」とだけ伝えられても奥多摩は非常に広い山域です。

ですからその広い山域の中から人一人を探すのは容易なことではないそうです。

ですがそれでも手分けして探すのだそうです。

ただ、捜索は一週間で打ち切るらしく、当然登山届けを出していなければ発見される可能性も低くなります。

ですから登山届けは必ず出す必要があるのですが、私はオンラインの登山届けで済ましております。

コンパス

登録はやや面倒ですが、慣れれば数分で書き上げられます。

手書きよりこちらのほうが早く確実ですし、下山から3時間たっても届出がないと5時間後、7時間後に緊急連絡先にメールが送信されます。

つまり緊急連絡先として指定した方に「自分はまだ下山できていない」といち早く伝わり、迅速な救助につながるわけです。

山の中では携帯が繋がらないことがほとんどなのでやはり登山届けは出すのはマストです。

迷ったら下らずに、引き返す

これもよく聞くことですよね。

迷ったからといってそのままずんずんと先へと降りていけばいずれ沢や谷にあたることが多く

滑落に繋がりやすくなる。

逆に道を引き返して尾根に出てしまえば正規の登山ルートを見つけやすい、というものです。

筆者の金氏も本文中で何度も

「沢や谷へと下るな」と警告しております。

実際に奥多摩でも道迷いで沢や谷へと降ってしまい、滑落し亡くなってしまった方は何人もいるようです。

おそらく実際に遭難して道を下ってしまう方もそういう知識は持っていたでしょう。

ではなぜそれでも下ってしまうのか?

というと二つ考えられます。

一つは

「一刻も早く山から抜け出したい」

という心理です。

これはなんとなく理解できます。

まだ本格的に道迷いした経験はありませんが、それでも道に迷えば恐怖や不安で心がいっぱいになるはず。

そこから頭ではわかっていても登るよりも下りたい、という気持ちが働いてしまうのでしょう。

そしてもう一つは

道を引き返すだけの体力がないから。

私もこれは経験はありますが、来た道を引き返すのって相当しんどいことですよね。

ちょっと引き返すのならともかく、何キロも引き返すのであれば大変です。

ですから

「このまま下ればなんとかなるのでは。」

と自分の都合のいいように考えてしまい、くだってしまうのだと思います。

これは「体力の余裕のなさ」から冷静な判断が下せなくなってしまっているのです。

では、どうすればいいのかというと

体力をつける

体力に余裕があれば、道に迷っても冷静に判断でき来た道を引き返すこともできると思うのです。

体力をつけるにはやはり山に登るのが一番いいと思うのですが(どんなトレーニングよりも山に登るのが一番効率よく鍛えられる、という方も多いようです)

そんなに頻繁に山に行くことができない方も多いでしょう。

そんな方にオススメの持久力・体力アップとしてオススメできるのは

「自転車」です。

スタミナをつけるのには全身運動で強度が一定的でリズミカルな運動が最適だと言われております。

登山がまさにそれに当てはまるわけですが、自転車も実は当てはまるのです。

自転車は足だけでなく全身を使う有酸素運動であり、ジョギングなどと比べてんも体にかかる負荷が少ないため、無理なく鍛えることができるのです。

ギヤがついている自転車であれば運動強度も自由に調整できます。

しかも通勤や通学など交通の足として使うこともできるという優れもの。

通勤や通学のついでにトレーニングできてしまうわけですね。

私は基本的に通勤はもちろん、都内ならば大抵の場所は自転車で行くようにしております。

これを毎日行っているためか、以前と比べて明らかに疲れにくい体となりました。

ギヤがついていればママチャリでも十分鍛えられると思うので、山での遭難対策としてあなたも自転車をはじめてみてはいかがでしょうか。

まとめ

死亡事故のレポートが多いので内容も重いのですが、特に奥多摩をよく歩くという方は一度読んでみることをオススメします。

改めて遭難の怖さを知ると同時に自分への戒めにもなるでしょう。

 

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みくぞう

みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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