三つ峠に登ってきました。
この山は初めてでしたがとても素晴らしい山でした。
その魅力を伝えていきます。
目次
三つ峠とは
:WIKIより抜粋
三つ峠のガイドブックはこちら
こちらのガイドブックによると山梨県の山の中でも大菩薩嶺と人気を二分した山とあります。
三つ峠は四季を通して楽しめ、花も多く、特に初秋は多くの花が咲き誇るようです。
開運山(1,785m)、御巣鷹山(1,775m)、木無山(1,732m)の3つの頂上の総称でもあります。
アニメ、ヤマノススメの劇中で登場する山でもあり私もそれで興味を持ちました。
調べてみると駅から歩いてもいける山だと知り、行く事にしました。
アクセス
主なアクセスは河口湖駅からカチカチ山、天上山を経由し登るルート、笹子峠の方から尾根伝いに行くルート、三つ峠駅から登るルートがありますが、私が選んだのはもっともメジャーであろう三つ峠駅から登るルートです。
そしてピストンでは面白くないので下山は天上山方面へと下るルートを選択しました。
どのルートでもバスを使わず、徒歩で登る事が出来るのが大きな魅力の一つです。
三つ峠駅からスタート
電車には平日にもかかわらず、たくさんの登山客だと思われる方々がおりましたが、三つ峠駅で降りたのは私を含めて二人だけ。
やはり富士山へと向かう方が多いのでしょうか。
三つ峠駅はのどかな田舎の駅といった佇まいでなかなかいい感じです。
ちなみに駅にはヤマノススメのパネルがあります。
上記でも触れたとおり、三つ峠はアニメのヤマノススメセカンドシーズンで登場するためです。
放送されてから数年経つのにまだ撤去されていないあたりからその人気っぷりが伺えます。
駅前の商店
やっているんだかいないんだかわからない寂れっぷりです。
ですがご覧のとおり、自販機は何台かあるので飲み物の補給には困りません。
準備運動をしていよいよアタック開始です。
駅から登山口までは結構な距離はありますが、標識は少し過剰なぐらいあるので道に迷う事はないと思います。
この標識は特にわかりやすい。
奥に見えるギザギザした山が三つ峠です。
この時点ではまだまだ遠くに感じられます。
標識に従ってまっすぐ進んでいきます。
日本語の地図はもちろん。
なんと英語の地図までありました。
海外からの登山者も多いのでしょうか。
途中にあるトイレ。
トイレ横には登山届け提出口もあります。
登山届けを出すのを忘れた場合はここでだしていきましょう。
進むにつれて徐々に傾斜がきつくなってきます。
ここまでは走ってきましたが、この付近でダウン。
山頂まではほぼ歩いていくことになりました。
歩道歩きが延々と続きますが、上の写真でもわかるとおり近くに沢があります。
ですので真夏の蒸し暑い時期でも涼しかったです。
途中には神鈴
ヤマノススメにも登場した滝ですね。
それほど大きなものではありませんでしたが、見応えはありました。
しかし滝を過ぎてもまだまだ歩道は続きます。
この付近にはホタルブクロがたくさん咲いておりました。
三つ峠登山口へ
そして駅から一時間ぐらいでようやく登山口に到着。
駅から歩いて行けるのはありがたいですが「駅近」ではありませんね。
ありませ〜ん
というのがなんとも・・・
こちらの注意書きはこれからまさに単独登山をしようとしている私には耳が痛かったです・・・
確かに危険であることは否定できません・・・
ようやく現れてくれた登山道ははじめはとても優しく緩やか。
しかしそれは本当に序盤だけで、徐々に傾斜がきつくなってきます。
股のぞきへ
ハイペースできたためか、結構ばててしまいました。
そしてこちらもヤマノススメで出てきた股のぞき。
股のように二股に分かれた木の間をのぞきこむと・・・
このように富士山が顔を見せてくれます!
久しぶりに見た富士山はいつの間にか山頂の雪が溶けて消えておりました。
股のぞきをすぎると道はさらに険しくなっていきます。
三つ峠は山岳信仰の山。
奈良時代から霊山とされてきました。
それを示すものがあちこちに出てきます。
こちらは八十八大師
88体のお地蔵様が並ぶ様子は圧巻です。
屏風岩
こちらもヤマノススメに登場しておりました。
クライミングスポットとして知られており、当日も数名のクライマーがおりました。
こんな壁のような岩を登れるなんてすごすぎです。
また、この付近の岩からは湧き水が滴り落ちており、登山道にまで染み込み、大きな水たまりができておりました。
防水のないトレランシューズだったため水没し、靴の中はびちゃびちゃになってしまいました。
こういうところがトレランシューズの欠点ですね・・・
屏風岩付近にはオニユリがいくつか咲いておりました。
また、シモツケの群生もありとても綺麗でした。
三つ峠山頂に到着
そして三つ峠山頂に到着。
当初、私はここが山頂かと勘違いしていたのですが、山頂はもう少し先にあります。
ちなみにここは宿泊可能です。
ベンチもいくつかあり、ここで休憩をしていく事もできます。
そしてなんと自販機まであります(しっかりと山頂価格ですが・・・)
見えにくいですが、小ボトルは200円、500 mlは300円です。
三つ峠山荘から少し進んだあたりの開けた場所。
ここも山頂かと勘違いしてしまいましたが、違います。
そして三つ峠にはもう一つ山小屋があります。
こちらは「四季楽園」。
ここも宿泊可能でなんと「個室」があてがわれるようです。
山小屋では珍しいですね。
ただ、山荘前のベンチで休憩する場合はお一人「100円」かかるので注意です!
近くにはトイレもあります。
NHKの電波塔を通り過ぎて
山頂へ到着
ようやく本当の山頂までたどり着きました!
ですが残念ながらここまで来るのにガスが出てきてしまい、山頂からの絶景は見る事はできませんでした。
晴れていれば富士山、御坂山地、南アルプスが一望出来ていたのですがね・・・
ですがこれまで登ってきた稜線はかろうじて見る事が出来ました。
下山開始
山頂で小休止をしたあとは天上山方面で下山をします。
天上山までは6.5キロ。時間にして二時間ちょいと結構あります。
ですがここからは走りやすいトレイルが続くのでスピードが出せました。
しかもこちらのルートは人がほとんどおりませんでした。
それに走りやすいだけでなく、とても美しい森で言うことなしです。
更に途中で開けたところがあり、ここでまた富士山が雲の切れ間から顔を見せてくれました!
やはり富士山から近いだけあって富士山もいつも見る以上に大迫力。
これは嬉しいサプライズでしたね。
このあとも美しい森と走りやすく快適なトレイルが続きます。
天上山
そしてあっという間に天上山に到着。
山頂からここまでは二人の外国人ハイカーとしかすれ違いませんでしたが、山頂にはたくさん人がおりました。
山頂からも木々の間から富士山が見えます。
カチカチ山山頂へ
天上山からカチカチ山まではすぐ。
そしてここは更にたくさんの人でごったがえしておりました。
あとで知りましたが、ここは観光地でもあるようですね。
うさぎとたぬき。
外国人がたくさんいましたが、外国人がこれを見ても意味がわからないでしょうね・・・
またまた富士山。
たくさんの方が富士山と自撮りしておりました。
茶屋が気になりましたが、滝汗をかいていたのでスルーしました。
カチカチ山にはロープウエイもあります。
ですが私はあじさいハイキングコースで下山します。
あじさいの時期だったので、たくさんの紫陽花が咲いておりました。
ふじやま温泉へ
登山時の〆はもちろん、温泉。
下山ルートの最寄駅である河口湖駅付近には温泉がいくつかあったので迷いましたが、評価の高めなふじやま温泉にすることにしました。
河口湖駅から約2.5キロと結構な距離はありますが頑張って走りました。
値段は1400円と高めでしたが開放感あふれる大きな大浴場で満足できました。
いい温泉です。
富士山駅でゴール
ふじやま温泉から更に1.7キロほど歩き、富士山駅でゴール。
ちょうど20キロほどの山旅となりました。
まとめ
初めての三つ峠は思ったより本格的な登山となり、そして想像以上に大迫力の富士山が見えたことでお気に入りの山の一つとなりました。
やはり富士山が近いだけにその迫力も今までみてきた富士山とは比べ物にならないほど凄かったです。
そして三つ峠で検索するとサジェストに「初心者」というワードが出てきます。
おそらく登山初心者の方が「この山は初心者の自分にも登れるだろうか?
と検索しているのだと思いますが三つ峠は初心者向けの山なのか?を感じたままに書いてみます。
まず、ご紹介したルートでの累計標高差は1,276m
でした。
これは決して初心者の方が楽々と登れる標高差ではないと思います。
実際に登山口からの登りは結構険しく、息が切れました。
ただ、険しいといっても基本は一本道で迷うような箇所はなく、危険箇所もほとんどありません。
そういった意味では初心者フレンドリーな山だと言えます。
しかしやはりネックなのはこの標高差でしょう。
地図読みなどには不安があるけど、体力には自信があるという初心者の方は三つ峠口から登るのもありだと思いますが、体力に自信がなければ途中まで車で行くのも手だと思います。
ピストンでもほとんど紹介したルートと標高差の違いはないと思いますので。
お伝えしたように登山道までは延々と舗装路が続きます。
登山道までも結構体力を消耗するので車でショートカットすれば、体力に自信がない方も安心できると思います。(一応いこいの森付近に車が止められるところはあります)
この山の魅力は随所で見る事ができるダイナミックな富士山の姿です。
その姿にはきっと心打たれる事になると思います。
みくぞう
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