那須岳縦走1日目 殺生石〜牛ヶ首〜日の出平〜煙草屋旅館まで

那須岳で一泊二日の縦走登山をしてきましたので、まずは1日目の目的地である煙草屋旅館までのルートをレポします。

今回で2度目の那須ですが前回

とは別のルートで登ってきました。

1日目は殺生石から牛ヶ首まで向かい、日の出平を経由して煙草屋旅館まで行きました。

がっつり歩きたかったので目的地である煙草屋旅館まではかなり遠回りするルートとなっております。

当日は晴れのち曇りで、途中から若干曇ってきましたが雨も降らず風も穏やかで、気持ちのいいハイキングが出来ました。

アクセス

殺生駅へはJR那須塩原駅西口、または黒磯駅から東野バス「那須ロープウェイ」行きにのり「那須湯本」でおりれば徒歩3分で行けます。

運賃は820円です。

黒磯駅からスタート。

黒磯駅

こちらがそのバス停です。

バス停

時刻表はこちらです。

私は8:20分発のバスに乗り向かいました。

時刻表

温泉神社からスタート

バスを降りると鳥居が正面に見えます。

この鳥居は温泉神社に続く鳥居ですが、温泉神社を経由して殺生石のハイキングコースにアクセスできます。

鳥居

この付近はまだ紅葉が若干残っておりました。

温泉神社 温泉神社 温泉神社

なかなか立派な神社です。

この本殿の右手に抜け道があるのでそこに向かいましょう。

温泉神社

紅葉が綺麗です。

上の方の紅葉は完全に終わっておりましたが、麓付近ではまだ残っていて良かったです。

紅葉

そして間もなくしてハイキングコースに到着します。

このまま牛ヶ首方面に向かってもいいのですが、せっかくきたのだから時間に余裕があれば殺生石を見ていくことをお勧めします。

ハイキングコース

殺生石へ

殺生石

まずは殺生石の簡単な紹介から。

殺生石(せっしょうせき)は、栃木県那須町の那須湯本温泉付近にある溶岩。

付近一帯には硫化水素、亜硫酸ガスなどの有毒な火山ガスがたえず噴出しており、「鳥獣がこれに近づけばその命を奪う、殺生の石」として古くから知られている。松尾芭蕉も訪れており『おくのほそ道』にその様子が記されている。

wikiから引用

心霊スポットとしても有名ですね。

ガスの噴出量が多い時は立ち入り禁止にもなるようです。

このあたり一体は硫黄の濃厚な臭いが立ち込めていました。

殺生石

有名観光地だけあって平日にも関わらず人がたくさんいましたが、登山客らしき人は見たところ私一人のようでした。

殺生石

奥の山とは対照的にこの付近は草木が全く生えておらず、寒々しい印象です。

殺生石 湯の花

有名な千体地蔵

千体地蔵

異様な雰囲気があり、ここが心霊スポットと言われているのもなんだか納得してしまいました。

千体地蔵

そして展望台へと続く2.5キロのハイキングコースもあります。

片道30分程度なので時間に余裕があれば行ってみましょう。

ハイキングコース

登りが続きますがそれほど傾斜はきつくないですし、距離も短めなので本格的な登山装備でなくても大丈夫だと思います。

ハイキングコース

このハイキングコースも紅葉がいい感じです。

ハイキングコース 紅葉

殺生石展望台へ

そして展望台へ。

若干もやはかかっておりましたが見晴らし良好!

これから始まる本格的な登山のウオーミングアップにも最適だと思いますよ!

見晴らし 空

殺生石ハイキングコーススタート

そして先ほどのハイキングコースまで戻ってきてここから本格的な登山を開始します。

牛ヶ首までは5.6キロ。距離としてはなかなかあります。

ハイキングコース

このコースはあまり人が通らないらしく、踏み跡は不明瞭で藪も生い茂っておりました。

序盤は軽く藪漕ぎ状態で進んでいきます。

藪

途中で所々開けた歩きやすい道に出たり

山道

傾斜のゆるい階段なども出てきます。

階段

この付近も紅葉が綺麗です。 紅葉

そしてここで私、道を間違えてしまいまいました。

よく見ると藪に階段が隠れているのが見えると思いますが、これを登っていくのが正解。

ですがこれに気づかずまっすぐ進んでしまいました。

ここは若干わかりにくいと思うので注意です。

分岐点

そしてまた藪の中を進み、民家の横を通過していきます。

民家の横を通過するルートって「本当にここであっているのか?」と不安な気持ちになりますよね😥

藪の中

藪で覆われていて歩きづらいですが、平坦なのでそれほど疲れることはないと思います。

また、ルートがわかりづらいため、所々写真のような赤マーカーが木に施してあります。

これを目印に辿っていくとと迷うこともないでしょう。

藪

藪を抜けると車道に出ます。

車道

ですがすぐにまた再び山道に入ります。

階段

ここからは歩きやすい森へと景観が変わります。

枯葉の絨毯の上を歩いていくので、ふかふかして気持ち良いです。

森

ですがしばらく進むと道がぬかるんできます。

ぬかるんだ道

そして登山道が川のようになっている所にも遭遇。

後で知りましたが、前日かなり荒れたようでその影響が登山道の所々に見受けられました。

これどうやってわたんだよ、と困惑しましたがストックをうまく駆使しなんとか濡れずに切り抜けることに成功。

ぬかるんだ道

この先に水場がありましたが飲めるかどうかは不明。

調べてもこのルートは情報があまり出てこないのです。

水場

膳棚に到着



高雄又川の支流である飯盛沢の左岸に位置する地点です。

ここはらは日の出平から南月山への稜線を眺めることができます

階段状に傾斜した地形が食器を載せておく棚に似ていることからこの名前がついたようです。

膳棚

この付近の登山道は修験道の信仰の道でもあったようです。

この付近は紅葉は残っていませんでしたが眺めはいいです。

膳棚

飯盛温泉跡へ

1920年に地元の有志により旅館の新築と歩道整備が行われ、夏季のみ営業されていたという温泉だそうです。

しかし1940年に雪の重みで建物が倒壊し、そのまま復興されずに終わってしまったそうです。

温泉跡には小さな滝があるだけで温泉旅館を思わせるものは何も残されておりませんでした。

滝

そしてここでも登山道が川のようになっておりました。

もう勘弁して、と泣きそうになりながらも強引に進んでいきます。

登山道

急登開始

ここまでは比較的緩やかな登りでしたが温泉跡から、牛ヶ首まではなかなかきつい急登が待ち受けております。

そしてこの付近から雪がちらほらと出てくるようになります。

跡で煙草屋の方に聞きましたが、前日にふったばかりだそうです。

登山道

牛ヶ首一歩手前のガレ場の急登が一番辛かったですが気合いで乗り切りました。

急登

この付近は硫黄の臭いがすごく、湯煙もあがっておりました。

湯煙

牛ヶ首到着

そしてようやく牛ヶ首へ到着しました。

牛ヶ首

ここからの景色も結構良かったです。

牛ヶ首 牛ヶ首

次は牛ヶ首と南月山の中間点である日の出平へと向けて移動します。

ここから日の出平までは気持ちの良い尾根歩きです。

尾根歩き

振り返って茶臼岳を撮影。

茶臼岳は遠くから見るとイカす形をしてますよね。

茶臼岳

日の出平着

ここから西へ下り沼原湿原方面へと向かいます。

日の出平

沼原湿原までの道はとても歩きやすく、なだらかですがここも雪でぬかるんでおりました。

山道

進むにつれ、雪が多くなっていきます。

そして本日、ここを歩いたのは私が初めてらしく他の方が通った形跡がありませんでした。

雪の山道

平坦な雪道をひたすら歩いていくと途中で景色が開け、沼原池が出現します。

写真では今ひとつですが、実際はかなりの存在感がありとてもきれいでした。

沼原池

景色が開けてからはひたすらトラバースが続きます。

でも景色が良いから意外とあきません。

トラバース

途中にはこんな凍った池も出てきました。

凍るほど寒くはないと思ったのですがやはり朝や夜はもっと冷え込むのでしょう。

凍った池

三斗小屋分岐点到着

日の出平からここまでとても長かったです。

分岐点 

ここからは急登がしばらく続きます。

ここまでかなりの距離を歩いてきたので、さすがに心が折れそうになりました。

急登

途中で橋を渡ったり

橋

また増水している川を渡ったりして

川

三斗小屋温泉

ようやく三斗小屋温泉に到着!

ここまで16キロほど歩いたので達成感がありました。

三斗小屋温泉

まず右手に見えるのが宿泊した煙草屋旅館の別館です。

そして左手にはテント場がありまして一泊2000円でテント泊できるようです(4張限定のため予約は必須です

煙草屋

そしてこれが煙草屋本館です。

1日目の目的地はここなのでここで一泊し、1日目は終了です。

煙草屋旅館の記録はこちら。

三斗小屋温泉 煙草屋旅館へ宿泊 信じられないような星空の下で湯浴みを

2017年11月4日
煙草屋

まとめ

今回は煙草屋旅館までのルートを紹介しましたが、おそらく一番一般的なのは那須ロープウェイ山麓駅からロープウェイで茶臼岳まで登り、そこから隠居倉を経由して煙草屋まで下ってくるコースだと思います。

ただ、そのコースは前回一度通っているし、別のコースでもっと歩きたかったためわざとぐるりと遠回りするコースを選択しました。

その結果は途中で道が増水で荒れていたり、ぬかるんだりしていたものの大満足できる山行となりました。

このコースで煙草屋(三斗小屋)まで向かえば達成感も味わえますし、かなり疲れます(ここ、温泉を楽しむためにはとても重要)

三斗小屋温泉の煙草屋旅館も大黒屋旅館も、どちらも温泉があるので温泉を十分楽しむためにはとてもお勧めできるコースです。

ただ、このコースを歩ききるにはそれなりの体力が必要ですので、体力に自信がない方は一般的なルートで行った方がいいでしょう。

また、牛ヶ首付近はさすがに何人か人がいましたが(軽装の観光客風の人が多かったです)それ以外では出会った人は皆無。

静かな山歩きを楽しみたい方にもお勧めです!

2日めの記録はこちら。

那須岳縦走2日目 煙草屋旅館〜隠居倉〜清水平〜北温泉

2017年11月5日

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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