丹沢主脈日帰り縦走 後編(蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉尾根)

丹沢主脈縦走の後編のレポとなります。

前編はこちら。

丹沢主脈日帰り縦走 前編 美しい紅葉と富士山がそこに (焼山〜姫次)

2017年11月10日

後編は姫次から蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳、大倉尾根までのレポです。

姫次から蛭ヶ岳に向け出発

はじめはしばらく下りが続きます。

登山道

ここからも富士山と紅葉に染まった山々を見ることができ最高でした。

景色

奥にそびえ立つ富士山の神々しさときたらもう。

景色

抜群の景色を眺めながら下っていくとやがて道は平坦でとても歩きやすい道へと変化していきます。

登山道

道の両脇にはおそらく鹿よけと思われるネットがあるので登山道を外れる心配もまずありません。

網

ですが平坦で歩きやすい道はそう長くは続きません。

間もなくして上りの階段が出現します。

このルートは階段の登場頻度が高く、階段が得意ではない私は終始くるしめられることとなりました。

階段

景色が開けているのが救いです。

景色

写真ではわかりにくいですが、階段以外の上りもわりときついです。

上り

特に山頂手前の階段がきつかったです。

ところどころで小休憩をとらなければとても進めなかったので結構時間がかかりました。

階段

小休憩は富士山を眺めながら。

とても贅沢ではありますが、この時はあまり景色を楽しむ余裕はありませんでした。

富士山

蛭ヶ岳山頂へ

そしてついに蛭ヶ岳山頂へ!

丹沢最高峰なだけあり、なかなかの達成感がありました。

蛭ヶ岳山頂

山頂からの景色は素晴らしく、雲ひとつない青空と景色を堪能できました。

景色

達成感と疲労で

「もう今日はここまででていいかな〜」

などという考えが頭をかすめましたがぐっと押し殺しました。

男にはやらなければいけない時があるのです。

山頂

ですが山頂から見えるどこまでも連なる山々を見て

まだこの山々を歩いていくんだよな・・・と不安にもなりました。

丹沢の山々

ちなみに山頂には蛭ヶ岳山荘があります。

丹沢は各ピークに山小屋があり、それぞれ特色が違いますがここは管理人さんが気さくでおしゃべり。

そしてここから見える夜景がとっても綺麗なのだそうです。

この時は日帰りでしたがいつかは泊まってみたいですね〜

蛭ヶ岳山荘

日帰り客でも休憩はできるようです(ただし有料)

蛭ヶ岳山荘

丹沢山に向け出発

そしてほとんど休憩は入れずに次のピークである丹沢山に向け出発です。

距離は約3.5キロ。

一時間ちょいで到着できるように進んでいきました。

この縦走路の見どころのひとつであるこの尾根歩きはダイナミックな景色が堪能でき最高でした。

丹沢山

はじめはゆるい下りが続くので景色を楽しむ余裕もあり、最高の気分に。

は〜今日来て良かった。

と何度独り言をつぶやいたことでしょう。

山道

ですがその気持ちも目の前にそびえ立つ小ピークを見ると綺麗に吹っ飛んでいきました。

丹沢山まではひたすらアップダウンが続き、かなり体力を持っていかれます。

山道

使わなくてもいけますが鎖場も登場します。

難しくはありませんが、バランスを崩したら一気に滑落すると思うので注意して進みましょう。

鎖場

そしてこの蛭ヶ岳、丹沢山のいやらしいところは偽ピークの多さ。

「おっ、やっと山頂か〜〜〜」

と思って頂を踏むと

丹沢山

こんな景色が広がっている、というね。

しかもこれを何回も繰り返します。

そしてひたすらアップダウンが続く、という。

はじめのうちは素晴らしい山並みを見渡せる稜線歩きに感動していたものの、途中から少し嫌になってきました。

まだ続くのかよ・・・」と

今回の山業で一番きつかったところかもしれません。

そしてこれが丹沢山手前の上り。

こちらがまた結構な傾斜でしてGPSを見ると山頂までは大した長さではないのに、やたら長く感じました。

丹沢山

丹沢山山頂へ

ですが歩き続ければいつか山頂はやってくるものです。

なんとか丹沢山の頂を踏むことができました。

だけどあれ?

沢じゃなくて澤なのですか?

wikiをみると「沢」の方になっているのですが・・・

標識

山頂にはミニ菩薩がおりました。

菩薩様

富士山は隠れてしまいましたが、丹沢山からの景色もなかなか良いです。

この時は本当にお天気に恵まれて良かったですね。

晴天

そして丹沢山の山小屋

みやま山荘。ここは食事が豪華でとっても美味しいそうです。

みやま山荘

塔ノ岳へ向け出発

軽く休憩した後、最終ピークである塔ノ岳へと向けて出発しました。

丹沢山から塔ノ岳までは2.5キロ。

はじめは平坦な木道を歩いていきます。

ちなみに丹沢山まではほとんどすれ違う人はいませんでしたが(焼山山頂と蛭ヶ岳山頂には何人かいました)塔ノ岳を目指すルートは何人も人とすれ違いました。

木道 山道

こちらも多少のアップダウンはあるもの蛭ヶ岳〜丹沢山までの道のりに比べたらずっと楽でした。

山道

塔ノ岳山頂

そしてわりとあっけなく塔ノ岳山頂に到着してしまいました。

しかしここはやはり人気の山のようですね。

平日なのにも関わらず、山頂には何人もの人が山頂標識をとろうと列を作っていました。

この一枚を撮るのにだいぶ時間がかかってしまいましたよ。

塔ノ岳山頂

景色も抜群です。

最後まで曇んないでくれて本当にありがたい。

景色 山頂 山頂

こちらは尊仏山荘。

ここに泊まると晴れていれば、圧倒的な夜景が観れるそうです。

塔ノ岳からの夜景の綺麗さは有名なので是非見てみたいですね。

鍋割山の鍋割山荘も良さそうだし、丹沢は良い山小屋が密集しててどこに泊まればいいか迷いますね😓

尊仏山荘

大倉尾根で下山開始

そしてようやく下山です。

この時点で後少しで3時といった時間帯。

日が落ちる前に下山できるよう急いで下山しました。

ですが大倉バス停までは約7キロもあります。

果たして間に合うのか!?

大倉

上りを走るのは無理ですが、下りならなんとか走れるので小走りで駆け下りていきました。

大倉尾根

かき氷が名物らしい花立山荘。

しかし平日はやっていないようで閉まっていました。

確か前回来た時も閉まっていたな。

花立山荘

大倉尾根からの景色も良いです。

街並みが一望できます。

大倉尾根からの眺め

ですが時間がないので景色をゆっくりと眺めている場合ではありません。

急がなければ。

大倉尾根

木道を駆け抜け

木道

階段を駆け下り

階段

ちょっと立ち止まり紅葉を眺め。

紅葉

大倉尾根も紅葉が残っておりました。

夕日に照らし出された紅葉はより美しいですね🍁

紅葉 紅葉

堀山の家。

ここもやっていませんでした。

まあやっていても立ち寄る時間がないので別に良いんですけどね。

堀山の家

これは素直にすごいですね!

登頂2000回なんて私には考えられません。

新聞記事

しかし丹沢は山小屋が充実していて良いですね。

山小屋

登山道に射しこむ夕日。

日没が迫ります。

夕日

後半は樹林帯になり、この時点ですでに暗くなってきました。

写真では分かりづらいですが。

樹林帯

山によくあるこういうレトロな看板って良いですよね。

スプライト

こっちも

いつ頃からここにあり、登山者たちを見守り続けてきたのか。

ペプシ

そして舗装された道に変わりました。

あと少しです!

車道

これは今日登って丹沢の過酷さを味わっただけに思わず頷いてしまいましたね。

そうですね、簡単に考えてはいけません。

丹沢は厳しいのです。

案内板

そして終わりを告げる丹沢クリステルさんの登場です!

この凛々しいお顔を見て安心する登山は数知れないでしょう。

もちろん、この時は私もその一人に入っております。

丹沢クリステル

大倉バス停に到着

長かったですが、なんとか日が落ちる前に無事下山完了しました!

ゴール

まとめ

丹沢主脈縦走は長く厳しい道のりでした。

なんとか日帰りで行けはしましたが、日が短い時期は早めに行動しないと日が落ちてしまうので走力に自信がある方以外は日帰りはやめておいたほうが無難かもしれません。

やはり山小屋に泊まって一泊したほうがゆっくりと余裕を持って山歩きを楽しめると思います。

ですが楽しいか楽しくなかったと聞かれれば、圧倒的に前者です。

やはり天候に恵まれ、この時期ならではの紅葉や丹沢の山並み、そして富士山も見れましたし美しく、気持ちの良い稜線歩きも堪能できましたからね。

時間に追われるタイムアタックもとても楽しかったです。

登山って登っている最中はどんなに辛くっても下山したあとは、楽しかったと思えるから不思議です。

次回は是非、どこかの山小屋に泊まり夜の丹沢も堪能してみたいですね。

記事内でも書きましたが塔ノ岳、蛭ヶ岳 からの夜景はとても綺麗なようです。

一泊して夜景や朝焼けを眺めることが出来ればきっと忘れられない思い出になると思います。

ほとんど日を遮る木々がないので夏は不向きだと思いますが、新緑に覆われる5月や紅葉で色づく秋は主脈を縦走するのにはベストシーズンでしょう。

厳しくはありますが天候に恵まれれば、圧倒的な景色と気持ちの良い尾根歩きが楽しめますので是非一泊で。

健脚の方はあえて日帰りに挑戦するのも良いでしょう。

 

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みくぞう

山の魅力にとりつかれたソロハイカー。 山には主にトレーニングで登っています。 最近はトレランがメインになりつつありますが、ハイキングもあいかわらず好きです。 気づけば山や温泉のことばかり考えているようになったので、細かく役立つ情報を発信していきます。

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