奥多摩にある本仁田山に登ってきました。
目次
本仁田山とは
奥多摩駅北部に位置する標高1,224mの山です。
奥多摩駅からバスも使わず、2キロほど林道を歩くだけで直接登山口にアプローチできるアクセスの良さを誇ります。
ですがそれにも関わらず、wikiもなく情報も少ないのでそれほど人気の山ではないようです(その理由は後述します)
鳩ノ巣駅から登るルートと奥多摩駅から登るルートがありますが、奥多摩方面の「大休場尾根コース」は奥多摩三大急登のうちの一つとされております。
私は急登のあるタフなコースが好きなので、奥多摩駅から大休場尾根コースでアプローチをすることになりました。
アクセス
上記でも触れましたが、鳩ノ巣駅か奥多摩駅からのどちらかからアクセスすることになります。
どちらの駅からでもバスを使わず、徒歩で登山口までアプローチできるのでアクセスは非常に良好です。
まずは奥多摩駅からのアクセスについて紹介していきましょう。
奥多摩駅からスタート
おなじみの奥多摩駅からスタートです。
平日でも登山者で賑わっている駅ですが、この日は天気が良くなかったため、それほど登山者の数は多くなかったです。
トイレに行っている間にそれぞれ別の場所に向かったようで、トイレから出てきたら登山者の姿は消えておりました。
奥多摩駅周辺には本仁田山への案内板はないので、地図などがないとわからないと思います。
まずは駅を出て右に曲がり、車道を進んでいきます。
するとすぐに氷川工場が見えてきます。
工場下の車道を下りていきます。
近くで見るとかなりの迫力があり、見応えがあります。
工場萌えという言葉がありますが、こういった工場を見ていると工場に魅かれる人の気持ちが少しわかるような気がします。
工場下に位置する橋を渡ります。
橋を渡ったら右へ進みます。
渡り終わったら左に曲がり坂を登っていきます。
ここでようやく本仁田山の標識が出てくるのであとはそれに従って進めばOKです。
本仁田山の登山口までは登りが続くので(それほどきつくはない)いい準備運動になります。
駅から40分ほどで本仁田山の登山口に到着。
ここから本仁田山までは2.2キロです。
距離的にはそれほど長くはありませんが、山頂までは容赦ない急登の連続なので時間はわりとかかります。
そしていきなり結構な傾斜の急登からはじまります。
九十九折となっている登山道を登っていきます。
傾斜がきついので登り始めて10分ぐらいでかかとが痛くなりました。
続いてトラバース。
道幅が狭く、落ち葉で登山道と崖の境目がわかり辛くなっているので気をつけないと滑落する可能性があります。
ここは特に慎重に進んだ方がいいでしょう。
進むにつれ落ち葉の量も増えていきます。
登りはまだマシですが、ここを下るとなると落ち葉でかなり滑りそうです。
下る時はゆっくりと慎重に進むことをおすすめします。
九十九折とトラバースを通過したあと、尾根に出ます。
ですが尾根歩きといっても平坦ではありません。
ここから山頂までひたすら急登が続きます。
序盤よりかは若干傾斜はゆるやかになりますが、きついことに変わりはありません。
一心不乱にがしがしと登りすすめていきました。
途中でいくつか作業用と思われる小道がありました。
踏み跡があるので引き寄せられてしまうこともあるかもしれませんので注意。
尾根に出てからは基本的に上を目指して進んでいけばOKです。
山頂手前
山頂手前は木々が伐採され、景色が開けております。
ですが、この日は曇りで天気があまり良くなかったのでこのとおり真っ白です。
晴れの日はそこそこ景色はいいと思われます。
山頂到着
そして山頂に到着しました。
登山口から山頂までは距離としては2.2キロしかないのですがひたすら急登が続いたのでもっと長く歩いたような気がしました。
山頂にはケルンと標識、それとベンチが二つあるだけでそれほど広くはないです。
でもまあ休日でもこの山が大勢のハイカーで賑わうようなことはあまりないと思うので、これぐらいの広さでも問題はないかも。
山頂からの景色はご覧のとおり。
うっすらと山々は見えますが、ガスっていてあまり見晴らしは良くないですね。
晴れていれば結構遠くまで見渡せるようなのですが。
杉ノ尾根コースで下山開始
ガスっている景色を見ていてもしょうがないので、早々と下山を開始しました。
鳩ノ巣駅方面へと下っていきます。
序盤はこれまでのストイックでタフな急登とはうってかわって平坦な尾根歩きです。
ド派手に裂けていた木。
何がどうなったらこう裂けてしまうのでしょうか?
忘れ物らしき謎のメガネ。
サングラスならともかく、メガネを忘れたりするのでしょうか?
川乗山への分岐。
川乗山への縦走も楽しそうですが、この時は鳩ノ巣渓谷を歩きたかったので、鳩ノ巣駅へと向かって下山していきました。
春だと花粉が凄そうなエリア。
道自体はすごく歩きやすかったのですけどね。
ここからは奥多摩名物の植林の地味な登山道を下っていきます。
落ち葉が重なっている箇所もところどころあります。
下山時は特に滑りやすいのでゆっくりと進んでいきました。
伐採されたばかりの木々が並ぶエリア。
この一帯はウッデイな杉の香りが漂っておりました。
近くには木に登って伐採している方もおりました。
毎日のように山の中に入る仕事は大変そうです。
景色的な変化に乏しいこういう登山道を歩く時は集中力が途切れがち。
ですので、私はこういう時に行動食をたくさん食べるようにしています。
そして下っていくと景色が開けた場所に出ました。
車が止まっていることもあり、ここで終わりかな?と一見思えてしまいますが
残念、まだもう少しだけ山道を歩く必要があるようです。
紅葉している木々は本仁田山ではあまりみかけませんでしたが、終盤でようやく出てきてくれました。
熊野神社まで下ってきました。
ここまでくればもう少しです。
本日も無事に下山できた感謝の気持ちをつたえました。
山の中にある神社やお寺って雰囲気が良くってとても好きです。
鳩ノ巣駅に到着
ここでそのまま帰ってもいいのですが、今回は鳩ノ巣渓谷を回って帰りました。
まとめ
難易度について
大休場尾根から登ると山頂まで急登が続くので、体力はある程度必要だと思います。
しかし今回の奥多摩から鳩ノ巣までのコースだと距離が短く、迷いやすい箇所もそれほどない為、難易度自体は高くはないと思いました。
アクセス的な難もなく、むしろ駅からすぐに登れるので非常に良好です。
危険箇所について
一部落ち葉が多くて滑りやすくなっているところはありましたが、ほかは特に危険と思うようなところはありませんでした。
また、この山では道迷いよりも転倒や滑落に気をつけた方がいいとも感じました。
魅力について
今回の山行の写真を見ていただければある程度はわかると思いますが、はっきりいって本仁田山はこれといった見どころらしい見どころはありません。
晴れていれば山頂からの景色はまあまあいいと思いますが、他の奥多摩の山と比べ圧倒的に眺めが良いとかそういうわけでもありません。
あるのは急登だけで、景色的な変化もほとんどなく、針葉樹林の中を突き進んでいくのみです。
ですので美しい景色を堪能したい、とか変化のある登山道が好みとか、楽に登りたい、という人には全く向いておりません。
向いているのは急登が好きな人や、トレーニングがしたい人、地味な山が好きな人ですね。
特に大休場尾根からの登りはなかなか手ごたえがありますので、都内近郊でアクセスが良く、トレーニングに使えそうな山を探している方にはうってつけだと思います。
みくぞう
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