大菩薩嶺に初めて行ってきましたのでレポします。
百名山の一つですが、百名山だけあって非常に良い山でした。
目次
大菩薩嶺とは
大菩薩嶺の山頂は地味な森で展望もありませんが、大菩薩峠の稜線の景色は有名です。
いつかはいきたいと思っていた山ですが、ついに行くことができました!
アクセス
公共交通機関を使ってのアクセスはJR甲斐大和駅からバスを使う方法。
またはJR塩山駅からバスかタクシーを使う方法の2通りあります。
ただし、JR甲斐大和駅から上日川峠までのバスの運行は、例年4月中旬~12月中旬の土・日・祝日であり
塩山駅から上日川峠行きのバスは出ていないので注意が必要です(裂石まではあり)
私はというと交通費節約&トレーニングの為、バスは使わず走って登ってみました。
塩山駅からスタート
塩山駅付近には写真にも写っておりますが、タクシーが何台も止まっておりました。
バスを乗り逃した、という場合にもすぐにタクシーは捕まると思います。
ですがやはりトレイルランナーであるならバスを使って一気に標高差を稼ぐより、駅からアタックするべきだと思うんですよね。
その方が交通費節約にも、トレーニングにもなるし一石二鳥です。
しかしすぐに急な登り坂となり、早くも走れなくなりました・・・
やはりまだ登りを走るのは私には無理なようです。
そして奥に見える大菩薩嶺はまだまだ遠く見えます。
ここからしばらくはずっとこんな感じの景色が続きます。
山梨といえばフルーツの産地。
大菩薩に続く道でもぶどうや桃の畑がたくさんありました。
が、見所らしい見所はそれぐらいです。
そしてこの日は猛暑日、とんでもない暑さに汗が吹き出し、体は火照りまくります。
自販機はたくさんあったので、登山口につくまでペットボトル4本ほど消耗してしまいました。
こういう時に自販機のありがたさを痛感しますね。
裂石バス停到着
そんなこんなでようやく登山道に到着か?と思いきや
バス停から登山道までも結構長いのです・・
ですが標高が上がるにつれ、徐々に涼しくなってきます。
長い車道歩きですでに足裏が痛くなってしまいました。
登山開始
ここからようやくトレイルに突入。
登山開始と書きましたが、ここまででも十分登山でした。
塩山駅からここまで約10キロぐらいでしたね。
上日川峠に向かって進んでいきます。
今までの車道とは違う足に優しいふかふかトレイル。
こういうのを待っておりました。
はじめはゆるやかです。
ですがこの小屋を過ぎたあたりから険しくなってきます。
結構な急坂が続きます。
岩場も多く、大きい岩がゴロゴロと転がっております。
ちなみにここまですれ違ったハイカー0。
人気の百名山で天気もいいのになんで人がいないの?
と、若干不安になってきました。
この付近はブナの森のようです。
上日川峠到着
ここまで結構長かったです。
写真はロッヂ長兵衛、ここでようやく数名のハイカーと遭遇しました。
後でわかりましたが、大半の方は上日川峠からスタートするようですね(甲斐大和駅からバスで来る方とマイカー登山の方)
どうりで誰ともすれ違わないわけです。
ロッヂ長兵衛では宿泊も食事もできますよ。
そして嬉しいのは裏手に水場があること。
夏でも冷たい水が掛け流しになっており、非常に美味しかったです。
こちらはバス停
本数はあまり出ていないようですので、要注意。
ちなみにここからタクシーも呼べるようですので、バスを乗り逃してしまってもある程度は安心ですね。
ここから大菩薩峠を目指して登っていきます。
ここから森とトレイルの雰囲気が一変します。
今までとは比べ物にならないほど歩きやすいではありませんか。
そして森が非常に明るくて綺麗!
緑が濃くって大変綺麗でした。
こちらも宿泊可能な福ちゃん荘。
しかし、平日だからか人の気配がありませんでした。
そして後で知ったのですが、桃が名物のようです。
桃、食べたかった・・・
山小屋とは思えないほどいろいろなものが売られておりました。
表登山道から大菩薩峠へ
ここで唐松尾根コースか表登山道コースでの分岐があります。
どちらを経由しても良いのですが、私は表登山道コースを選びました。
こちらのコースも整備されており、気持ちよかったです。
沢も出てきますよ。
周辺にはウラジロモミ、ブナ、ミズナラなどの木々がみられ、これらの森林は湿帯林上部の天然林としては大変貴重なものだそうです。
しばらく進んでいくと開けた場所に出ます。
日当たり良好でベンチもあるので、ここで一息つくのも良いかもしれません。
大菩薩は山小屋の数が多いですね。
山小屋で食料や水も補給できるので、そういった所も初心者には安心だと思います。
大菩薩峠到着。
そして大菩薩峠に到着!!
駅から直接登ってきたので達成感もひとしおです!
ネット上にも数々の写真がアップされておりますが、写真と実際に見るのとではやはり全然違いますね。(残念ながら左側からガスがでてきてしまいましたが)
大菩薩の稜線の北東面は樹齢200年を超えるコメツガ、トウヒなどの高山針葉樹林が見られます。
どこまでも続いているかのような稜線。
これぞ夏山!というような風景です。
大菩薩峠から次は大菩薩嶺の山頂を目指します。
ここからはまた明るい森の中に入っていきます。
大菩薩嶺山頂
山頂へはあっという間に到着してしまいました。
そして事前情報で知っておりましたが、大菩薩峠と比べて驚くほど地味。
わざわざくる必要はないかも・・・
まあピークハントはしたかったのでいきましたが。
唐松尾根へ
帰りは唐松尾根を使ってまた上日川峠まで戻ります。
唐松尾根は結構急でしかもざれているので、下山で利用する際は慎重にゆっくりと降りた方が良いです。
上日川峠からは非常に走りやすく、しかも人がぐっと少なくなるのでトレラン向きです。
登りではほとんど走れませんでしたが、帰りは最高級のトレランを楽しむことができました。
塩山温泉 宏池荘へ
再びロードを塩山駅付近まで走り、帰りの立ち寄り湯は塩山温泉 宏池荘へ。
塩山温泉はこじんまりとした温泉街。
塩山温泉郷は600年もの歴史があり、現在は8件の温泉旅館が軒を連ねております。
こちらは日帰り入浴400円という安さで、温泉・冷泉の二つの浴槽を楽しむことができます。
驚異のヌルヌル感を誇り、泉質もとてもよく非常に良い温泉でした。
大菩薩嶺の登山者は「大菩薩の湯」に行く方が多いと思いますが、塩山温泉も良いですよ。
塩山駅のすぐ近くにあるので、バスでこられた方でも気軽に立ち寄ることができます。
塩山駅でゴール
自分の足一つで大菩薩嶺を駆け抜けることができたので、非常に充実感・達成感がありました。
まとめ
今回のバスを使わない大菩薩嶺周回ルートは距離にして約32キロ。
累計標高差は1,791mとあるので体力に自信のあるランナー、ハイカーの方はオススメしたいです。
ちなみにコースタイムは登りほぼ歩き、下りほぼ走りで6時間50分ほどだったので参考までに。
初心者の方、サクッと楽しみたい方はやはり上日川峠までバスか車で来て周回するのがオススメです。
上日川峠からの周回コースはゆるやかで歩きやすく、危険箇所もほとんどないので初心者の方でも気軽に百名山を楽しむことができます。
また、今回は日帰りでしたが山小屋に宿泊して大菩薩峠からの日の出を拝むのも良いと思います。
締めの温泉もよかったし、途中でちょっと怪しくなってきましたが天気もよかったし、暑かったということをのぞけば非常に楽しむことができました。
さすがは百名山!と唸らせられる景色と森の雰囲気はぜひ実際に味わってほしいですね。
みくぞう
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